安倍総理大臣が訪問先のタイで韓国のムン・ジェイン(文在寅)大統領と交わしたおよそ10分間のやり取りの詳細が明らかになりました。安倍総理大臣は、「徴用」をめぐる問題で日本側が立場を変えることはないとしたうえで、日韓関係の重要性も指摘し、両首脳は、当局間の対話は継続していくことで一致したということです。 安倍総理大臣が、まず、ムン大統領の母親が死去したことへの弔意、そして、即位礼正殿の儀(そくいれい せいでんのぎ)へのイ・ナギョン(李洛淵)首相の派遣に謝意を示したのに対し、ムン大統領から、感謝の意が示されました。 このあと、安倍総理大臣は、日韓関係に言及しました。 安倍総理大臣は、「両国間の非常に困難な課題について、われわれの立場はイ首相にお伝えしたとおりだ。韓国との関係は重要で、北朝鮮への対応は日韓、日米韓の連携が極めて重要だ」と強調し、「引き続き、当局間の対話を続けよう」と呼びかけました。