日本で1番目に多い名字は佐藤、2番目は鈴木です(明治安田生命調べ・2018年)。その鈴木姓の発祥の地とされる屋敷が和歌山県海南市にあるんですが、老朽化によって消滅の危機に瀕しています。そこで地元では、全国の鈴木さんに寄付を呼びかけて復元に乗り出すことになりました。 その屋敷は和歌山県海南市の郊外にあります。老朽化によって去年6月から解体工事が進められています。実は、この屋敷のある「藤白神社」は全国の鈴木さんが訪れる巡礼地となっています。なぜ、この地が“鈴木姓発祥の地”となったのでしょうか? 「熊野にいた鈴木一族がこちらに移り住んで、ここを拠点として熊野信仰を全国に広めていくという一族の活躍の歴史があります」(藤白神社 平岡溥己総代長) 「鈴木姓」は平安時代の末期に熊野地方から藤白神社に移り住んだ豪族がルーツとされ、鈴木一族が熊野信仰を布教して回っていたことで、全国に広がったといいます。その