タクシー再規制の件で豊川氏から諸々反論をいただいたので、改めて整理させていただく。わたしの立場は市場を妄信している訳ではなく、市場を活用しつつ政府が適切なインセンティブデザインを行うことで、競争を通じたイノベーションと需要拡大を図ろうというものだ。 成熟した国家で政府の役割は、業規制で仕事を守るのではなく、福祉政策で個人を守ることだ。新規参入機会と競争環境を維持しなければ、市場による調整が機能しない上、イノベーションが生まれなくなってしまう。政府による需給調節は、外部経済が明確な天然資源などに限られるべきではないか。 この国を作り変えよう 日本を再生させる10の提言 (講談社BIZ) 作者: 冨山和彦,松本大出版社/メーカー: 講談社発売日: 2008/12/05メディア: 単行本購入: 11人 クリック: 62回この商品を含むブログ (35件) を見る なぜ直接的な需給調節が望ましくない