東京は立川にある独立系シネコン、【極上爆音上映】等で知られる“シネマシティ”の企画担当遠山がシネコンの仕事を紹介したり、映画館の未来を提案するこのコラム、第47回は“映画の長尺化が映画館にもたらすもの”というテーマで。 なんか最近の映画、長くない? 数年前から言われるようになった「映画長尺化」、皆さんはどう感じていますか。 「長い映画」というのははるか以前からあるわけです。映画史上最高傑作とも讃えられる『七人の侍』は70年近く前の作品ですが、3時間27分もあります。同時代のこれまた名作中の名作『風と共に去りぬ』は3時間51分とさらに長い。 『ゴッドファーザー』シリーズに『タイタニック』、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズと、どの時代にも長尺作品はいくつもあり続けているわけですが、なぜここのところ長い作品が多くなったと感じるかと言えば、単に本数もそうですが、文芸大作やジャンルの必然として長
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