和歌山県内で発生した新型コロナウイルス感染者で、当初無症状だった人のうち、6割が入院中に発熱やせきなどを発症していたことが、県のまとめで分かった。重篤化や死亡に至ったケースもあり、県福祉保健部の野尻孝子技監は「症状がないからといって安心してはいけない。急激に悪化する事例もあり、(陽性者全員)入院治療の上、経過を観察すべきだ」と話した。 県が8月末までに陽性が判明した230人について分析し、2日公表した。陽性判明時に無症状だった52人のうち、退院まで無症状だったのは38%の20人。残り62%の32人は入院中に症状が出たという。軽症は21人、肺炎は9人、重篤、死亡が各1人だった。 一方、政府は医療関係者の負担軽減のため、無症状と軽症者について、宿泊施設や自宅での療養を徹底させる対策を公表した。しかし、県では従来通り、陽性者全員入院の対応を継続するとしており、仁坂吉伸知事は1日の記者会見で「初め