新生銀行に対する株式の公開買い付けなどについて記者会見するSBIホールディングスの北尾吉孝社長=東京都港区で2021年10月28日午後4時34分、大西岳彦撮影 インターネット金融大手SBIホールディングス(HD)の北尾吉孝社長は28日、同社が株式の公開買い付け(TOB)を実施している新生銀行の経営について「(注入を受けた公的資金約3500億円の)金を返さないのはありえない。泥棒と一緒」と厳しく批判。新生銀側が求めている買い付け価格の引き上げには応じない考えを示した。 SBIの2021年9月中間連結決算の記者会見で発言した。TOB開始後、北尾氏が直接、新生銀について言及するのは初めて。新生銀は同日、買収防衛策の発動を諮る議案を盛り込んだ臨時株主総会の招集通知を公表するなど対抗姿勢を強めており、TOBをめぐる両社のあつれきは一層激しくなりそうだ。
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