確かにコロナ禍の需要の高まりで配達員が急増し、交通ルールを守らない配達員の映像がメディアでも報じられている。しかし、背番号をつけるということは「危険走行などをした配達員を通報できる」ことも意味する。 もちろんひき逃げなど悪質な事例はその必要があるかもしれないが、事故の場合はどちらに原因があるのか見分けがつかないケースも多い。 目撃者や事故の当事者が一方的に通報すれば、配達員に悪影響を及ぼすことになる。ましてやSNS上で画像が出回るとハラスメントや人権侵害に発展しかねない恐れもある。 さらに問題なのは、背番号制がフードデリバリーの配達員に限定するなど、ある業種を狙い撃ちにしていることだ。そうなると配達員のハラスメント被害を、より助長することになりかねない。 世界はハラスメントにもっと敏感 日本では顧客からイジメを受けるカスタマーハラスメントが話題になっているが、ILO(国際労働機関)は201
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