CrowdStrikeが世界中のWindowsマシンをブルースクリーンに陥れてから早くも1週間が過ぎた。企業のセキュリティ需要を一手に引き受けるFalconプラットフォームを提供するCrowdStrikeは、ゼロ金利時代の最高評価額を超えて成長していたSaaS業界きっての有望株であり、昨週の大暴落の後でも対ARR売上マルチプル17倍、PER400倍以上をキープしている。しかし今回の大障害で不名誉にもIT史に名を刻むこととなり、顧客への金銭的補償および離反加速の懸念の強まりから、株価は復活の兆しを見せていない。(注:筆者はCrowdStrikeのデリバティブと株を保有しており、7月27日時点でそれなりに損しています)