シンガポール国会(一院制、定数87)の総選挙は7日投票された。即日開票の結果、8日未明、1965年の建国以来、長期政権を維持してきたリー・シェンロン首相(59)の率いる与党・人民行動党(PAP)が、81議席(無投票当選の決まっていた5議席を含む)を得て圧勝した。一方、野党勢力も建国以来最多の6議席を獲得。有力外相として知られるジョージ・ヨー外相(56)ら現職の閣僚2人が議席を失う異例の展開となった。 総選挙は12小選挙区と15の集団選挙区(4〜6人区、GRC)で争われた。PAPが全選挙区に候補を立てたのに対し、野党陣営も全小選挙区と14のGRCで、過去最多の計6政党、83人が立候補。与野党が激突する激しい選挙戦が行われた。 PAPは建国以来の発展や好調な経済の実績を強調し、国際社会の変化への危機感などから安定した政治の継続を訴えた。これに対し、野党側は、物価高や住宅価格の上昇などへの国