■第81回/三びきのやぎのがらがらどん ロングセラー名作として、絵本好きの方なら必ず読んだことがある絵本だと思います。北欧民話…つまり昔話として伝わるお話なのでしょうが、えてして昔話というものには一種独特の世界があるものだと思いますが、この絵本もやはりある意味では独特の世界を持つ絵本ではないでしょうか。 お話は同じ「がらがらどん」という名前の三匹のやぎが山の草を食べて太ろう思い、つり橋を渡るのですが、そのつり橋の下には恐ろしいトロルという怪物がいます。トロルはこのやぎたちを食べてやろうと狙っているのです。 そしてまず最初にいちばん小さい一匹めのがらがらどんが橋を渡ろうとするとトロルが現れて、そのやぎを食べようとします。すると「あとからもっと大きいやぎが来るよ」と言います・トロルはそれなら大きいやぎの方がいいや…とばかりに一匹めのやぎを見過ごします。 そして次に大きい二匹めのやぎが橋を渡りま