正月恒例の箱根駅伝で、電車通過による足止めなど多くのドラマを生んできた第1京浜(国道15号)の「蒲田第1踏切」(東京都大田区)が21日未明、京急線の高架化に伴い撤去される。次回大会から217.9キロのコース上に残る踏切は、箱根登山鉄道の小涌谷(こわきだに)踏切(神奈川県箱根町)だけになる。 箱根駅伝で1区と10区のランナーが通る蒲田第1踏切周辺は、毎年多くのファンでにぎわう。01年には日大と帝京大、02年に大東文化大の走者が遮断機に足止めを食ったほか、08年には東海大のアンカーが線路に足を取られて転倒、負傷で棄権するなど、選手たちの「鬼門」でもあった。踏切の待機時間はタイムから差し引かれるが、主催者の関東学生陸上競技連盟は「選手が動揺しなくて済む」と撤去を歓迎する。 選手以外でも奮闘したのが、京急社員だった。毎年50人の社員が周囲に配置され、レース展開を見極めながら、運行本数を減らさず走者