スイスのジュネーブ大などの国際研究チームは、私たちの太陽系に最も近い恒星系「ケンタウルス座アルファ星」で、地球ほどの大きさの惑星を見つけたと発表した。 18日発行の英科学誌「ネイチャー」に掲載される。恒星のすぐ近くを回っており、生物が存在できる環境ではないという。 ケンタウルス座アルファ星は、恒星が3個ある三重連星系で、地球から約4光年しか離れていない。欧州南天天文台が、星の光の波長変化を調べる高精度惑星探査装置をチリのラ・シヤ天文台に設置して観測した結果、3個のうち「B星」のそばに、重さが地球の1・13倍ほどの惑星が見つかった。恒星との距離は、地球―太陽の距離の25分の1で、3日強の周期で公転しているという。 最も近い恒星系でも地球大の惑星が見つかったことで、研究チームは、いずれ生物が住める環境を備えた地球大の惑星も見つかる可能性があると期待している。