歌手デビューから四半世紀以上、生誕から半世紀を経て開催となった林原めぐみの1stライブ。 発表されるやネットは大騒ぎになり「ビートルズの初来日に匹敵する衝撃」といったツイートも飛び交った。 林原本人は「ネットで書かれることはね……」と苦笑いしていたが。 「とにかく林原らしいものには間違いなくなります。裏のテーマは不親切」と事前の取材で話していた。 特に派手なセットも見られない中野サンプラザのステージ。開演時間が来て場内が暗転すると、ザーッ、ザーッと穏やかな波の音が。フロアの布も波打つ。ここは海……? 「今日、私のところに、ビンに入った手紙が届きました。懐かしい、あの人から」 その愛らしい声は、海の底の“夢の国”のプリンセスの、あの女の子だ。 ゆっくり、手紙の声が送り主=林原めぐみに変わっていく。 夢に対して綴られたその手紙は「中野で待っています」と締められた。 それをうけて、 「もっちのろ