89年の箱根駅伝で日本中を驚かせた山梨学院大のジョセフ・オツオリ。今やケニア人留学生は欠かせないものになった 6月19日の全日本大学駅伝関東学連推薦校選考会は参加20校中9校でケニア人選手がエントリー。学生駅伝をめぐる戦いにおいては、留学生が欠かせない存在になっている。 昨年10月の箱根駅伝予選会では、国士大、山梨学大、拓大、駿河台大、日大、平成国際大、日本薬科大、桜美林大の8校がケニア人選手を起用。今季は流経大が13年ぶりに留学生を入学させただけでなく、専大と大東大が初めて留学生を招聘しているのだ。 箱根駅伝でケニア人留学生が初登場したのは1989年。山梨学大のジョセフ・オツオリの快走に日本中が度肝を抜かれた。花の2区で7人抜きを演じてトップを奪い、区間賞も獲得したのだ。その後、山梨学大は日本人選手も急成長。箱根駅伝では1992年に初優勝を飾り、1994年・1995年には連覇を果たすこと