CoCo壱番屋創業者・宗次徳二(むねつぐ とくじ)氏 誰もが一度は目にしたことのある黄色い看板でおなじみのカレー屋「CoCo壱番屋」。カレーの辛さや量を自由に選べるスタイルが人気を呼んで瞬く間に成長し、2005年に東証一部に上場。昨年は世界中に1,360店舗を展開、約400億円の年商を叩き出した。そんな順風満帆な成長を遂げたCoCo壱番屋は、宗次徳二(むねつぐとくじ)氏が35年前に、名古屋でカレー専門店「カレーハウスCoCo壱番屋」1号店をスタートさせたところから始まる。創業者である宗次氏に、自身の壮絶な人生とCoCo壱番屋を成功に導いた経営哲学を聞いた。 ■僕は本当の両親を知らない どのような幼少期だったのですか? 宗次徳二氏(以下宗次):幼少期、私は今となっては一番の自慢なのだけれども、本当の親を知りません。 親を知らないどころか肉親がゼロです。今の子どもが唯一です。それも嫁さん曰く「