古代エジプトの「神の文字」はなぜ解読できたのか その口からこぼれ落ちる言葉が秩序となり、混沌の中から宇宙を創造したと伝えられる、古代エジプトの創造神「トト」。 古代エジプトから伝わる神話によると、神々の書記官でもあったトトは、ヒエログリフ(神聖文字)を開発し、人々に文明をもたらしたという。世界最古の文字の一つとされるヒエログリフは「メドゥ・ネチェル(神の言葉)」と呼ばれ、神の意志を伝える文字と考えられていた。 ところが、戦争が度重なり、科学の発達によって信仰が遠ざかるとともに、この神の言葉を引き継ぐ者も歴史の舞台から姿を消していった。ヒエログリフを読める人間が地上から消滅したのである。石碑の装飾にも見える謎めいた記号の羅列だけを残して、神へと続く道しるべは永遠に失われたと考えられていた。 この世界最古の文字を解読するきっかけを作ったのは、フランスの英雄ナポレオン・ボナパルトであった。179
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