世界経済はリセッション(景気後退)に入りそうなのか。もしそうだとしたら、何がその引き金になるのだろうか。大手金融機関シティグループのチーフエコノミストで、かつては本紙(フィナンシャル・タイムズ)に「Maverecon*1」と題したブログを書いていたウィレム・ブイター氏は最初の問いに「イエス」と答え、2番目の問いに「中国」と答える。 同氏の見方は妥当に思える。だからと言って、景気後退入りを覚悟しなければいけないわけではない。だが、そのようなシナリオの実現も十分に考えられることは認識しておくべきだ。 ブイター氏は、世界全体の総生産が減少するとは見ていない。同氏が予想しているのは「グロース・リセッション」、つまり約3%の潜在成長率を大きく下回る経済成長が続く期間の到来だ。2%かそれ以下というイメージだ。同氏の推計では、そうなる確率は40%だという。 ブイター氏のシナリオは中国で始まる。その他多く
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