1603年、女王エリザベス1世の遺言によりスコットランド王がイングランド王を兼ねる同君連合が英国に誕生しますが、その支配は不安定でした。1640年、国王の専制的支配に反抗して議会派とプロテスタント派の同盟による清教徒革命が起きて国王を処刑。しかし、その革命政権が独裁化すると、1660年、亡命していた国王の王子を復権させて王政復古が行われ、かと思えば復古した王政がカトリックを重視しはじめたことに反抗して、1688年、国王ジェイムズ2世を追放してオランダの君主オラニエ公を王に迎える名誉革命が発生と、十七世紀の英国は大きく揺れ動きました。 1688年の名誉革命によってスコットランド王兼イングランド王となったのがウィリアム3世です。彼は追放された王ジェイムズ2世の長女メアリの夫で、妻と一緒に即位しました。国王がウィリアム3世で女王がメアリ2世です。前国王ジェイムズ2世はカトリックを重視して、軍事力