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ブックマーク / ukmedia.exblog.jp (31)

  • 英ガーディアン紙が実践する「オープン・ジャーナリズム」って、何? (上) | 小林恭子の英国メディア・ウオッチ

    (ガーディアンのウェブサイトより) 朝日新聞の月刊メディア雑誌「Journalism」9月号に、英ガーディアン紙のオープン・ジャーナリズムについて、書いた。 http://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=14191 ネットは日進月歩のスピードが違うとよく人が言うが、この原稿を書いた8月上旬時点では「オープン・ジャーナリズム」と書いても、一体何人がぴんと来るかなあと思っていた。 10月上旬の現在、多くの人が、ぼやっとでも何らかのイメージをお持ちではないだろうか?そう、さまざまな人を巻き込んで作ってゆく、ジャーナリズムの形のことだ。 このコンセプトについては、大分前から少しずついろいろな人が話題にしてきたが、はっきりと英語圏で「オープン・ジャーナリズム」という言葉が出てきたのは、数年前のようだ。 私もここ数ヶ月、注目してきたが、考えるうちに

    英ガーディアン紙が実践する「オープン・ジャーナリズム」って、何? (上) | 小林恭子の英国メディア・ウオッチ
  • やっとおさまった、イングランドの暴動 ―真実は何か? | 小林恭子の英国メディア・ウオッチ

    ロンドン、そしてイングランド地方各地で勃発した、放火・略奪行為(とりあえず暴動という言葉が使われているので、「暴動」)が、ようやく終息を迎えたようだ。 私はここ10日ほど、国外に旅行に出かけており、その間、ほとんど英国のニュースに触れることができなかったが、旅行先でも「暴動(ライオット)」はどうなったかといろいろな人から聞かれた。 帰国してみると、英国でもそして日でも「一体、何故?」という大きな疑問がいまだ渦巻いていることが分かった。確かに、イングランド各地で相次いで発生し、新聞やテレビが大々的に報道し、逮捕者も3000人近くに上ったのだから、理由を知りたいのは当然だ。 いろいろな方が「何故か」そして「日でも同様の行為が発生するのかどうか」に関して、論考を書かれている。私も一通り、複数の論考に目を通してみた。それぞれ、一理ある論考ばかりであったが、私自身の感触に最も近かったのが、 ブロ

    やっとおさまった、イングランドの暴動 ―真実は何か? | 小林恭子の英国メディア・ウオッチ
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    morutan 2011/08/23
  • 英国で名誉毀損法、見直しへ ー米政府も立腹か | 小林恭子の英国メディア・ウオッチ

    「名誉毀損の観光旅行」(libel tourism)という表現を聞いたことがあるだろうか?英国外に拠点を持つ被告、原告が名誉毀損裁判を英国で行う現象を指している。これが英国ばかりか米国でも問題になり、英国の名誉毀損裁判の判断が米国民に適用されないようにという法律が成立する一歩手前まで来ている。 ことの経緯を、新聞通信調査会「メディア展望」(8月号)、新聞協会報(7月27日付)に書いた。以下はこれに補足したものである。 *** 英国・イングランド地方の名誉毀損法の改正を求める声がメディア界を中心に高まっている。裁判費用の高額化が言論の自由や研究の妨げになっている上に、 英国外に拠点を持つ被告、原告が名誉毀損裁判を英国で行う、いわゆる「越境訴訟」(名誉毀損の観光旅行=libel tourismとも言われる)が目に付くようになったからだ。 7月上旬、英政府は、名誉毀損法の見直し作業に着手する方針

    英国で名誉毀損法、見直しへ ー米政府も立腹か | 小林恭子の英国メディア・ウオッチ
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    morutan 2010/08/14
    イエロージャーナリズム的中傷に対する牽制にはなるだろうけどなんでもかんでも「名誉毀損」とされていたらまともな取材もできなくなってくるかも、問題
  • 内部告発サイト「ウィキリークス」Wikileaksが、アフガン戦争機密書類公開:「戦争全体を現す」のが目的 | 小林恭子の英国メディア・ウオッチ

    昨晩、ツイッターを見ていたら、「アフガン戦争の米軍機密書類が大量に公表された」「内部告発サイト、ウィキリークス(Wikileaks)が暴露」といったつぶやきが、ガーディアンやチャンネル4などのアカウントから続々と流れてきた。 何でも、9万2000点という大量の米軍機密書類が、数週間前に米ニューヨークタイムズ、独シュピーゲル、英ガーディアンにウィキリークスを通じて渡され、26日に(月曜日付けに直しました)各紙が一斉公開したという。 アフガン戦といえば、2001年に開戦したものの、タリバン勢力を制圧どころか、一人また一人とゲリラ戦で米英兵士が命を落としているのが現状の、にっちもさっちも行かない状態。参戦している政府側にとっては、さぞ自国民から隠したい情報が多いだろうと思わせる戦争である。 さて、日のメディアはどう報じるのだろうと楽しみになった。今朝、新聞社の電子版を見ると、ワシントン発のいく

    内部告発サイト「ウィキリークス」Wikileaksが、アフガン戦争機密書類公開:「戦争全体を現す」のが目的 | 小林恭子の英国メディア・ウオッチ
    morutan
    morutan 2010/07/28
    あと裏取りの流れがわからん。。 『情報源や内容の信憑性を確認している(ので大丈夫)』だけいわれてもなぁ。。外交とか国防との関係のタイミングとか
  • 2008年 パキスタンと日本の二極化 | 小林恭子の英国メディア・ウオッチ

    夜中の12時を回る少し前から、花火を打ち上げる音が近所で響く。12時には一斉にその数が増した。クリスマスは家族で過ごし、12月31日は友人や恋人と一緒に過ごすという人が多いようだ。 年末から気になっていることが2つある。パキスタンで元首相だったブット氏が暗殺された。パキスタンの歴史に関しては、ALL ABOUTのサイトが非常に分かりやすい。 http://allabout.co.jp/career/politicsabc/closeup/CU20071129A/index.htm パキスタンは1947年英国の植民地の地位から独立したが、隣国インドと比べても民主化が遅いという見方が英国内でも一致している。今回の暗殺事件関連の記事を読むと、インドの識字率は65%でパキスタンは45%ほどと低く、しかもさらに低下傾向にあると言う。 英国内で「パキ」(パキスタン人)と相手を呼べば、一種の侮蔑表現にも

    2008年 パキスタンと日本の二極化 | 小林恭子の英国メディア・ウオッチ
    morutan
    morutan 2008/01/02
    「主婦パートや学生アルバイトの賃金がそれだけで当人の生活費を満たす水準に達していないのは、そういった収入は男性世帯主の収入の補助的なものと考えられてきたため」。税・年金もそんな感じ。会社中心主義
  • オランダの恥 | 小林恭子の英国メディア・ウオッチ

    「スレブレニツァ虐殺事件」は、オランダにとって重い意味を持つようだ。〔この町の読み方はいろいろあるようだ。) elmoiyさんにご指摘いただきネットを見ると、ヤフーなどから時事通信の記事他が出た。 国連とオランダを提訴=スレブレニツァ虐殺事件の遺族 6月5日6時0分配信 時事通信 【ブリュッセル4日時事】ボスニア・ヘルツェゴビナ内戦末期の1995年、東部スレブレニツァでセルビア人勢力に虐殺されたイスラム系住民約8000人の遺族が、虐殺を傍観したとして、国連とオランダ政府の責任を問う集団訴訟をオランダ・ハーグ地裁に起こした。 原告は、オランダに設立された遺族会「スレブレニツァの母たち」に属する遺族約6000人で、国連とオランダ政府の責任を認定するよう求めている。金銭的な補償は求めていない。 これとは別の遺族10人は、一人当たり2万5000ユーロ(約410万円)の損害賠償を請求している。 おそ

    オランダの恥 | 小林恭子の英国メディア・ウオッチ
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    morutan 2007/06/12
    1995、傍観者としてのオランダ
  • 評価が180度変わったオランダ「ビッグ・ブラザー」 | 小林恭子の英国メディア・ウオッチ

    先週の金曜日放映された、オランダ版ビッグ・ブラザー(今回は「偉大なる臓器ショ-」)について昨日書いたが、やや補足したい。 まず、オランダの臓器移植法では「親類や友人でないと臓器提供ができない」と書いたが(いくつかのニュース報道を基にしてそう書いたが)、いくらなんでもそうではないようで、オランダのラジオ局(ラジオ・ネザーランズ)のウエブサイトによると、規制が出来たのは1996年。臓器提供者人かあるいは家族・親類の同意が必要、ということだ。臓器移植バンクという仕組みがあって、これに「死後臓器提供をするかどうか」を登録する。(日もこれに似た仕組みになっているはずだが。)しかし、臓器移植が必要な人の数は多く、平均4年半ぐらい待たねばならない。その間に亡くなって行く人もいるという。 1999年以降、18歳以上になると、この「国民臓器提供リスト」に臓器提供者として登録するかどうかを聞かれる体制にな

    評価が180度変わったオランダ「ビッグ・ブラザー」 | 小林恭子の英国メディア・ウオッチ
    morutan
    morutan 2007/06/12
    フェイクドキュメンタリー的手法の是非について。cf.宇宙戦争
  • BIG BROTHER オランダの臓器提供番組の余波  | 小林恭子の英国メディア・ウオッチ

    オランダで「ビッグ・ドナー・ショー」(ドナーは臓器)という番組が金曜日放映され、波紋を呼んでいる。 前にも書いたが英国や他の欧州の国々など70カ国で、いわゆる「ビッグ・ブラザー」と題された番組が放映されている。男女のグループが、外界から遮断され、一定期間、一定の場所で生活をし、これをカメラが24時間記録する、というパターンのテレビ・ドキュメンタリーだ。 先週の金曜日、オランダ版が放映されたのだが、この中で3人の臓器移植希望者が番組に参加し、脳腫瘍で末期症状の女性から死後臓器を提供してもらおうと競い合う様子を描いた。政治家たちから「倫理に反する」、「悪趣味」として非難が続出。オランダ憲法によると、まだ放映されていない番組を政治の力で禁止することは事前検閲になるからできないそうで、放映中止にしたいがそうはできず、困った状態になっていた。 このニュースは英国でももちろん大きく報道された。 ところ

    BIG BROTHER オランダの臓器提供番組の余波  | 小林恭子の英国メディア・ウオッチ
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    morutan 2007/06/12
    ビッグブラザーが臓器移植関連で釣り的内容の放送をしたことについて
  • 「世界の報道の自由は後退している」UNESCOイベント | 小林恭子の英国メディア・ウオッチ

    (写真はロシアのデモス・センターのタチアナ・ロクシナさん、写真提供UNESCO) UNESCO「世界報道の自由の日」の集まりが、3日、ロンドンでいくつかあった。午前中開催されたのは、UESCO英国支部の主催の「世界の報道の自由は後退しているか?」というテーマのイベントだった。参加者はメディア関係者や一般市民、学生など。ロシアからのゲスト、英政治ブロガー、他メディアコメンテーターが、「後退している」、「後退していない」の2つの側に分かれてディベートを行なった。 2006年は殺害されたジャーナリストの数がこれまでにないほど増加しており、「最も血なまぐさい年」とも言われているそうだ。 パネリストの一人がロシアの人権関係のジャーナリストでデモス・センターhttp://www.demos-center.ru/projects/649C35 というシンクタンクの代表でもあるタチアナ・ロクシナさん。チェ

    「世界の報道の自由は後退している」UNESCOイベント | 小林恭子の英国メディア・ウオッチ
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    morutan 2007/05/06
    『2006年は殺害されたジャーナリストの数がこれまでにないほど増加しており、「最も血なまぐさい年」とも言われているそうだ』
  • 「新聞は瀕死状態か?」 英、仏、米の試み | 小林恭子の英国メディア・ウオッチ

    ー「ネットで読むだけでもいい」 ロンドンの外国プレス協会で、24日、「新聞は瀕死状態か?」というタイトルのディスカッションがあった。パネリストとして参加したのは英テレグラフ紙のウイリアム・ルイス編集長、米インターナショナル・ヘラルド・トリビューン紙(部パリ)の記者エリック・ファナー氏、インドのタイムズ紙のロンドン支局長ラシミー・ロシャンラル氏、フランスの経済日刊紙ラ・トリビューンのアンドレア・モラウスキー氏。何故かヘラルド・トリビューンの記者のみがやや自信なげでそれほどおもしろいコメントがなかったのだが、最後までテレグラフ紙ルイス編集長への質問が絶えず、熱狂の雰囲気の中でイベントは終わった。 まず、ルイス編集長(37歳)は元ファイナンシャルタイムズの記者で、サンデータイムズにいた後、テレグラフに来たのは2005年。編集長になったのは昨年の秋から。印象記になるが、英国の上流階級のようなアク

    「新聞は瀕死状態か?」 英、仏、米の試み | 小林恭子の英国メディア・ウオッチ
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    morutan 2007/04/29
    基本的に若年層の新聞離れはデフォルト。で、若者に親和性の高いweb系コンテンツを開発するためにblogなどを導入。同時にon/offの区別をなくしてるわけだけど(cf.インド・中国市場)、日本は全く意識してないのだろうな
  • 児童性愛主義者のドラマ、テレグラフ雑感 | 小林恭子の英国メディア・ウオッチ

    昨晩、チャンネル4で、「Secret Life」というタイトルで、児童性愛主義者のドラマがあった。元水泳のコーチで、7歳から12歳ぐらいの少女達をレイプしていた男性が、刑務所に6年間いて、社会に戻ってくるという話。欧州では児童性愛主義者というと最も忌み嫌われる存在の1つ。タブーのトピックでもある。社会に戻ってきてもなかなか受け入れられず、自分の心の闘いとも格闘する主人公。遊園地にいた12歳の少女と話す場面では、身体が身震いするほど怖い感じがあった。最後は悲劇的に終わるけれども、誰か日テレビがこれを買って日でも放映してくれないかと思う。日ではあまりなじみが無いトピックかもしれないが、欧州でいかに大きな問題になっているか、その背景が分かる。 見ている間に思ったのは、実際の被害者やその家族はこのドラマを見ないだろうし、ドラマが作られたことに怒りを感じているだろう、と。私がもし被害者かその

    児童性愛主義者のドラマ、テレグラフ雑感 | 小林恭子の英国メディア・ウオッチ
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    morutan 2007/04/28
    欧州におけるロリ問題について。あと、「犯罪者 / 被害者」報道のあり方のようなものについて ⇒ cf.情念、アジェンダ
  • ホリエモン実刑判決 英国から見た光景 | 小林恭子の英国メディア・ウオッチ

    16日、こちらの時間の朝早く、ホリエモンの実刑判決の件で、アルジャジーラ英語(クアラルンプール)から電話を受けた。その日東京で判決が下っていたことを知らず、「ある意味では罰のような意味合いもあったのではないか」、「日の伝統的ビジネス慣習にアンチであった存在だった」などと話すうちに、「日のビジネスの何を持って問題としていたのか」と聞かれ、服装以外にとっさには浮かばず(!)、「2分後にかけ直してくれ」と言わざるを得なかった。 急いでネットで見てみると、ものすごい大きなニュースになっていて、英国でもロイターやBBCが詳しく伝えていることが分かった。 ある日のサイトでは、大きな同情というか、「かわいそう」「実刑が下るとは・・・」という声があって、「日興事件」との比較があった。 今回の実刑判決に関する衝撃、分析、などなどは日にいる方が一番良く分かるだろうと思う。翌日付の新聞でもガーディアンを

    ホリエモン実刑判決 英国から見た光景 | 小林恭子の英国メディア・ウオッチ
    morutan
    morutan 2007/03/21
    日本の商慣習(プロトコル)の内実についてはよく伝わってないんだろうけど、彼らのプロトコルやビジネススキームには未だ合わないと判断されたんだろうな
  • 「常識が勝った」ガーディアンの勝利? | 小林恭子の英国メディア・ウオッチ

    先週の金曜日、英上院資金疑惑に関し、BBCがあるニュースを報道したところ、報道内容が「捜査の進展に関わる」ということで、裁判所が放送差し止めをした、という出来事があった。 この疑惑で裁判所から報道差し止めが入るのは初めてで、この件を裁判所に持ち込んだのがゴールドスミス法務長官だった。 金曜の夜のBBCのニュース番組で、ロビンソン政治記者は、「何もいえない」として、訳のわからない説明をしたものだった。 この件は週末から週明けにかけて、大きな展開があった。新聞各社がそれぞれこのニュースは一体何か?、差し止め命令が出るとは相当なニュースに違いない、とかなり動いたようだ。 そして、昨日、月曜の夜のことだ。ガーディアン紙が記事のドラフトを書き、これを関係者に照会。その関係者(警察など)がまた法務長官に連絡し、またまた裁判沙汰になりそうになったのだ。 ところが、今回、差し止め命令にはならなかった。それ

    「常識が勝った」ガーディアンの勝利? | 小林恭子の英国メディア・ウオッチ
    morutan
    morutan 2007/03/08
    NHKではないんだけど公共放送論ということで。BBCが「捜査の進展に関わる」ということで差し止め食らってた記事をガーディアンがすっぱ抜いたらしい
  • タイムズの記事 生体実験の告白 | 小林恭子の英国メディア・ウオッチ

    英兵が亡くなったことに涙していたら、alfayoko2005さんからタイムズの記事を教えていただいた。 http://www.timesonline.co.uk/tol/news/world/asia/article1437667.ece 記事を書いたのはリチャード・ロイド・パリーという人だ。私からすると、この記者は何となく変な人で、「日ってこんなに奇妙な国」というアングルでいつも記事を書く。記事を読むと間違ったことを書いているわけでもないのだが、微妙な視点が常に「こんな奇妙な・・・」なのだ。 私がいやだなあと思うのは、おそらく英国にも日に対する(及び他の国に対する)偏見を持った人がたくさんいるだろうし、無知な人もたくさんいるだろうし、そういう人におもねっているような点だ。つまり、「ね、ね、日って奇妙だよね」という感じ。つまり、読者を馬鹿にしていると思うのだ。タイムズを読むぐらいだと

    タイムズの記事 生体実験の告白 | 小林恭子の英国メディア・ウオッチ
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    morutan 2007/02/28
    元記事リンクが切れてて見れないのでよくわかんないけど、なんかぬるい話だなと思う。歴史問題はさておき、「ゆきゆきて、神軍」ぐらいみておいたほうがいいのではないか?(DVD確認したら日本語しかないな)
  • 雑感 チャンネル4 アフガニスタン | 小林恭子の英国メディア・ウオッチ

    チャンネル4というテレビ局が、午後8時になる少し前の数分の時間を使って、短いドキュメンタリークリップを放映している。26日の分は(3 Minute Wonder: War Torn)、イラクに夫を送った女性の話だった。戦地から送られてきた手紙を一つ一つ、この女性が読む。他愛ないような淡々とした感じ。映像はデジカメで撮ったような、女性と娘一人の生活の様子の写真が数枚出る。動く映像でなく、写真。 戦地(イラク)にいて、と娘のことばかりを考えている、何か起きていないかと気が狂いそうになるほど考える、と兵士は手紙に書く。「ここはあまり安全じゃない」。背景が、英国のいかにものどかな郊外の生活の写真だ。「暑くて仕方ない」、「ここはとても危険だ」、「誰が敵か分からない。(敵は)私服を着ているから」、「今日、米軍が英軍の戦車を誤射した。きっと何人も命を落としたと思う」-。 「・・・これから任務に出かける

    雑感 チャンネル4 アフガニスタン | 小林恭子の英国メディア・ウオッチ
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    morutan 2007/02/27
    チャンネル4というTV局による短いドキュメンタリークリップの試みについて。 | 『自分でソフトをダウンロードして見ると、番組をダウンロードした場合無料なものと少額(400円から1000円程度)払うものがある』
  • ネットの時代 こぼれ話+オータナティブメディア | 小林恭子の英国メディア・ウオッチ

    先日、「ガーディアン」のComment is freeというブログのスペースに書いている人に会い、いろいろ話を聞いた。テレビ界に長年いたが、新聞業界にも詳しい。今60代に入るか入らないかという年齢の人だが、「もう紙の新聞はだめだ」、「ネットがおもしろくて仕方ない」と目を輝かせて語る。 ネットの時代、と聞いても、もちろん新しくも何でもないのだが、いろいろ知るうちに私も心が明るくなった。 まず、彼自身のブログ体験を聞いてみた。ある程度大きなメディアのオンラインのスペースを使ってブログを持っていると、中傷するコメントなどもどんどん載ることもあるだろうし、どうするのか?と聞いてみたら、「基的にどんな悪口を書かれても気にならない」「読んだ人が、直ぐに、直接意見を表現できるのが、インタラクティブのメディアの醍醐味」と言われた。ただし、編集部の方で一定のコントロールはかけているようだった。 ガーディア

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    morutan 2007/02/23
    いちおメジャーなメディアの一つであるGuardianの※欄開放における心構え:「基本的にどんな悪口を書かれても気にならない」「読んだ人が、直ぐに、直接意見を表現できるのが、インタラクティブのメディアの醍醐味」
  • 「エコノミスト」による日本の司法制度 | 小林恭子の英国メディア・ウオッチ

    図書館で「エコノミスト」をめくっていたら、日の痴漢裁判の(映画の)話が載っていて、驚いてしまった。何しろ、見出しが、「日の正義(司法制度):自白しろ」とでも訳せるような記事だったからだ。 この映画に関してはすでに会見が日で開かれていて、ヤフーで以下を見つけた。 周防監督、海外メディアへ熱弁!「痴漢摘発する前に満員電車なくせ」 最新映画「それでもボクはやってない」がヒット中の周防正行監督(50)と主演の加瀬亮(32)が1日、東京・有楽町の日外国特派員協会で海外メディア向けに会見を行った。同作で日の裁判制度のあり方に深く切り込んだ周防監督は、「日でこのようなことが行われているんだという怒りを伝えたかった」と力説。欧米各国の記者を前に約90分間熱弁を繰り広げた。 「再審の決定を1度は下しておきながら、取り消す。裁判時の証拠・証言にある程度疑いがある場合は再審制度を適用するとした白鳥決

    「エコノミスト」による日本の司法制度 | 小林恭子の英国メディア・ウオッチ
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    morutan 2007/02/18
    なんでもかんでも「外国様を見習えよ」というわけではないけどこの現状はひどいね、と。
  • 英国の人種偏見とテレビ番組「ビッグブラザー」 | 小林恭子の英国メディア・ウオッチ

    先月、英国で大きな話題になったもう1つのトピックは、チャンネル4という民間テレビ局の「ビッグ・ブラザーBIG BROTHER」(今回の正式名は「セレブレティー・ビッグブラザー」)という番組が引き起こした、人種差別発言だった。 http://www.channel4.com/bigbrother/index.jsp 「ビッグ・ブラザー」と聞いて、ジョージ・オーエルの同名小説を思い出す人も多いと思うが、この番組はある部屋に数人が数週間を過ごすために閉じこもり、これをカメラが24時間追う様子をテレビで放映する、というもの。テレビを見ている視聴者の投票で誰が追い出されるかが決まり、残った人の中で勝利者が決まる。 若い人を中心に人気がある番組で、チャンネル4の広告収入の10%が、この番組のスポンサーが提供している、と書いた記事を読んだ。テレビ局にとってドル箱の番組だ。 しかし、こうした番組は悪趣味

    英国の人種偏見とテレビ番組「ビッグブラザー」 | 小林恭子の英国メディア・ウオッチ
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    morutan 2007/02/04
    「ビッグブラザー」という番組で起こったインド人女性への差別発言について。面識のない人、あるいは衝突が起こりやすそうな人達を選んで一つの部屋に閉じ込めそれを24時間監視する番組らしい。
  • トルコ雑感 ジャーナリスト銃殺、オルハン・パムク | 小林恭子の英国メディア・ウオッチ

    市民10万人が集まったことの衝撃 (体調を崩したのと少し調子が良くなると外に出かけている内に大分間が開いてしまい、大変恐縮です。) 欧州に住んでいるとトルコのことが気になり、昨年末トルコに行ったせいもあって、知識は少ないのにますます気になっている。 と思っていたら、アルメニア人の虐殺に関して書いたジャーナリストが銃殺された。 読売新聞から拾ってみたい。 記事に民族主義者ら反発?トルコで編集者銃撃され死亡 【カイロ=長谷川由紀】トルコからの報道によると、同国の最大都市イスタンブール中心部で19日、アルメニア系トルコ人ジャーナリスト、フラント・ディンク氏(53)が頭などを撃たれ、死亡した。 ディンク氏は、トルコでタブー視されている、20世紀初めにオスマン帝国で起きた「アルメニア人虐殺」に関する記事や言動で知られ、民族主義者らから反発を買っていた。 ディンク氏はトルコ語とアルメニア語の2か国語週

    トルコ雑感 ジャーナリスト銃殺、オルハン・パムク | 小林恭子の英国メディア・ウオッチ
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    morutan 2007/01/26
    『政府が(同氏に)何もできないのなら、我々が排除する」』
  • フセインの死刑執行の映像を出すべきか、出さざるべきか | 小林恭子の英国メディア・ウオッチ

    サダム・フセイン元イラク大統領の死刑執行から数日経った。裁判が公正だったかどうか、死刑にするべきだったどうか、という議論が(少なくとも)英国・欧州では絶えない。そもそも、例えどんな罪を犯したにせよ、死刑という極刑にすること自体に、意図的に人の命を絶つことに、英国・欧州の知識人はとまどいを感じるようだ。これ以前にも、英国の新聞を読んでいると、「米国では(未だに)(野蛮な)死刑が行われているが」という表現をよく目にする。英国紙は米国を皮肉る・馬鹿にするのが一種の趣味というか癖になっているので、こういう表現に接すると、「また出たな」と思ってしまう。(私自身は死刑を感情的に呑み込めないでいる。理論は分からないでもないのだが・・・。) そこで、少しずつだが、今回のフセインの死刑執行を「公正な裁判なしに行われた」「野蛮な行為」「欧米の独裁者で、このような形で死刑執行となった人は誰一人としてないのに」「

    フセインの死刑執行の映像を出すべきか、出さざるべきか | 小林恭子の英国メディア・ウオッチ