Rustでは並行性を持つプログラムを安全に記述することができます。本書はその並行プログラムの基盤となる、アトミック操作とロックの仕組みについての理解を深め、より安全で効率の良いコードを書くための指南書です。難解だと思われがちなアトミック処理、ロック、メモリオーダリングのような低レイヤを詳細に理解し、アーキテクチャやOSによる相違を知ることで、安全で高性能な並行処理プログラムを実装できるようになります。Rustユーザはもちろん非ユーザにとっても低レイヤプログラミングの優れたリソースとなる一冊です。 序文 まえがき 1章 Rust並行性の基本 1.1 Rustのスレッド 1.2 スコープ付きスレッド 1.3 所有権の共有と参照カウント 1.3.1 static 1.3.2 リーク 1.3.3 参照カウント 1.4 借用とデータ競合 1.5 内部可変性 1.5.1 Cell 1.5.2 RefC