はじめに こんにちは、データ&セキュリティ研究所の山口と伊豆です。暗号技術に関する調査や研究開発を担当しています。 2024年1月に中国の研究者たちが量子アニーリング計算を使った新しい素因数分解法を提案しました。 日本でも Gigazine が紹介するなど 注目になっていますが、 内容が高度に専門的であること、また論文が中国語で書かれていることから詳細が知られていません。 本記事ではこの提案論文を調査し、量子アニーリング計算を使った新しい素因数分解法の概要を紹介します。 なお提案論文の本文は中国語で記述されているため、調査には Google 翻訳を利用しました。 翻訳結果を鵜呑みにせず可能な限り補正を試みましたが、それでも誤訳や誤解の可能性があることを承知置き下さい。 gigazine.net 文献情報 本記事で紹介する論文の情報は以下の通りです。 タイトル: 基于 D-Wave Adva