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ブックマーク / dayinthelife-web.blogspot.com (164)

  • 中谷宇吉郎と寺田寅彦

    中谷宇吉郎(なかや うきちろう)は,昭和初期の物理学者で,雪の結晶や人工雪の研究で知られている.また,随筆家としても知られ,多くのすばらしい随筆を残している.現在として入手しやすいのは,「雪」「中谷宇吉郎随筆集」(いずれも岩波文庫)くらいだろうか.いずれも名著であり,このブログで紹介したいと考えていたのだが,それらについてはネットでもいろいろな書評などがあるようなので,まずはこのブログらしく(?),「寺田先生の追憶」という作品を手がかりに,中谷宇吉郎と寺田寅彦のことを書いてみたい. 中谷宇吉郎は,当時の東京帝国大学理学部物理学科で,寺田寅彦に師事して実験物理学の研究に携わった.それから,中谷は生涯寺田寅彦を敬愛していく.もともと,寺田研究室に入る前から吉村冬彦(寅彦の筆名)の作品を愛読し,寅彦宅にも度々訪れていたというので,よほど馬が合うところがあったのだろう.こういった点は,漱石の「こ

  • へんろう宿 (井伏鱒二)

    以前,といってももう2か月も前になるが,私の note で,井伏鱒二について触れた.今回のエントリでは,その作品について,もう少し書いてみたい. 井伏鱒二の作品としては,「黒い雨」や,教科書にもよく載る「山椒魚」の二つが最も有名だろう.しかしながら,私がまず思いつくのは,「駅前旅館」や「へんろう宿」という,二つの小説である.この記事では,後者について書いてみたい. 「へんろう宿」は,非常に短い作品である.ドラマチックな展開もない.しかし,この掌編は,しみじみ私の記憶に残っている. この作品のストーリーは,以下のようなものだ.著者である「私」は,所用で土佐を訪れ,遍路岬で宿をとる.その土地では,遍路のことを,「へんろう」と云うのであった.そして,「私」が泊まった「へんろう宿」には,奇妙な風習があったのである. このへんろう宿は,宿屋としては貧弱であるが,5人も女中がいた.3人のお婆さんと,2

    mshkh
    mshkh 2023/04/20
  • 道祖問答 (芥川龍之介)

    ウェブリブログはいつの間にか,90日間記事を書かないと特別な広告を強制表示するようになったようだ.どうしてもこれを消したいので,久しぶりにエントリを書いてみたい. twitter で,以下のようなツイートを見かけた. テクノ法要想像以上だった…!✨ 地元でこんな素敵なことしてる人いるなんて😆 またお参りさせて頂きます🙏#テクノ法要 #照恩寺 pic.twitter.com/KnCASjEPA1 — こばん (@mugijuice12_51) May 3, 2017 これには賛否両論あるようだが,もはや日仏教は帯も相続もあるような宗教になっており,それを果たして仏教と称していいのかよく分からない.というわけで,上記のようなサイケな法要もありではないかとは思った.そして,なんとなく芥川龍之介の道祖問答という小品を思い出した. 道祖問答とは,以下のような作品である.天王寺の道命(どうみょ

  • 人は皆「自分だけは死なない」と思っている

    今日は所用で休みを取っているところだが,用件も終わったので,ゆっくりしている.3月の大震災以来,いろいろあったが,このブログもおいおい再開していこうと考えるようになった. というわけで(?),以下のブログ記事を読んで,その内容とは関係ないのだが,思いついたことを記録のために書いておきたい. 人は皆「自分だけは死なない」と思っている -防災オンチの日人 http://www.ringolab.com/note/daiya/2011/04/post-1422.html これを読んで,夏目漱石の「硝子戸の中」所収のある小節を思い出した.青空文庫の該当ページから引用する. 私は宅へ帰って机の前に坐って、人間の寿命は実に不思議なものだと考える。多病な私はなぜ生き残っているのだろうかと疑って見る。あの人はどういう訳で私より先に死んだのだろうかと思う。 私としてこういう黙想に耽(ふ)けるのはむしろ当然

  • 水仙 (太宰治)

    このエントリは,先日のエントリ(ブログ開設9周年と「水仙」(太宰治))の続きである. 太宰治の「水仙」は,あまり有名な小説ではないかもしれないが,太宰の作品の中でも佳品の一つだと思う.そして,作品中でも述べられているように,「水仙」は,菊池寛の「忠直卿行状記」を基にしている.忠直卿行状記は大変有名な作品でもあり,多くの方がご存知だろうが,ここでは「水仙」にある簡単な紹介を引用しておきたい: 「忠直卿行状記」という小説を読んだのは,僕(注:太宰のこと)が十三か四のときのことで,それっきり再読の機会を得なかったが,あの一篇の筋書だけは,二十年後のいまもなお,忘れずに記憶している.奇妙にかなしい物語であった. 剣術の上手な若い殿様が,家来たちと試合をして片っ端から打ち破って,大いに得意で庭園を散歩していたら,いやな囁(ささや)きが庭の暗闇の奥から聞えた. 「殿様もこのごろは,なかなかの御上達だ.

  • 中谷治宇二郎と,人が生きているということ

    前回のエントリでは,中谷宇吉郎のことについて書いた.宇吉郎には,治宇二郎(じうじろう)という弟がいた.中谷宇吉郎は有名であろうが,その弟の治宇二郎については,ネットではおそらくほとんど触れられていないのではないかと思うので,今回のエントリでは,治宇二郎のことと,それにまつわる思いについて書いてみたい. 中谷治宇二郎とその人となりについては,兄宇吉郎の,「一人の無名作家」という短いエッセーをいつも思い出す. 昭和十年発行の岩波版「芥川竜之介全集」第八巻に「一人の無名作家」という短文がある. 七,八年前,北国の方の同人雑誌を送って来たことがあるが,その中の「平家物語」に主題をとった小説が,印象に残っている.「今はその青年の名も覚えておりませんが,その作品が非常によかったので,今でもそのテーマは覚えているのですが,その青年のことは,折々今でも思い出します.才を抱いて,埋もれてゆく人は,外にも沢山

  • 自分が世界の主人公でないと気づいたのはいつだったか

    はてな匿名ダイアリーで,以下のような記事があった: 自分が世界の主役じゃないって気づいたのはいつだったかhttp://anond.hatelabo.jp/20151210070424 これを読んで,井上靖の詩集「北国」所収の「流星」という詩を思い出した.日ペンクラブ:電子文藝館 から記載する: 流 星 高等学校の学生のころ、日海の砂丘の上で、ひとりマ ントに身を包み、仰向(あおむ)けに横たわって、星の流 れるのを見たことがある。十一月の凍った星座から、一 条の青光をひらめかし忽焉(こつえん)とかき消えたその 星の孤独な所行ほど、強く私の青春の魂をゆり動かした ものはなかった。私はいつまでも砂丘の上に横たわって いた。自分こそ、やがて落ちてくるその星を己が額に受 けとめる、地上におけるただ一人の人間であることを、 私はいささかも疑わなかった。 それから今日までに十数年の歳月がたった。今宵

  • チョコレート戦争 (大石真)

    先日エントリ(をあまり読まない中高生に薦めたい10作品(その1),をあまり読まない中高生に薦めたい10作品(その2))を書いているときに思ったのだが,私がよく覚えている児童文学や絵は,い意地が張っているからなのか,料理やお菓子に関するものが多いようだ.そのような作品の中でも,今回は,私の大好きな作品である「チョコレート戦争」について書いてみたい. チョコレート戦争は,大石真による児童文学で,初版は1965年,いまだに人気のあるロングセラーである.そもそも,タイトルからして,小学生くらいの児童の心を鷲づかみするに違いない.チョコレート(ショコラ)といえば,酒飲みの私でも胸躍るような,そんなお菓子を思い起こさせる. そのような洋菓子の中でも,特にフランス菓子を扱う高級な洋菓子店,金泉堂(きんせんどう)が,作品の主要舞台である. 金泉堂のお菓子は,舌もとろけそうなおいしさであるという.

  • 本をあまり読まない中高生に薦めたい10作品(その2)

    (その(1)からの続きです) (6) 僕に踏まれた町と僕が踏まれた町中島らもの作品として「ガダラの豚」がよくお勧めされますが,鉄板すぎてチョイスとしては傷気味ですね.そのかわりに,ここではこの作品をお勧めしたいと思います.著者のエッセイ集ですが,ひとつひとつのエッセイが短く,を読まない中高生でも気楽に読めると思います.そして,灘校で落ちこぼれていた著者の中高時代,モラトリアムとしての大学時代,人が生きていくということ,そして死ぬということについて,読後に何らかの余韻が残るはずです. 追記 2016年2月28日 このについて,以下の記事を書きました. 僕に踏まれた町と僕が踏まれた町(中島らも) (7) 人魚姫大ヒットした映画「アナと雪の女王」は,アンデルセンの「雪の女王」に基づいており,アンデルセンの名前を知らない中高生は少ないでしょう(多分).アンデルセンの雪の女王は私の大変好きな話

  • 本をあまり読まない中高生に薦めたい10作品(その1)

    学生の皆さんはそろそろ夏休みですね.そこで,を少しでも読んでもらおうと,某ブログ界隈では,中高生にすすめる作品リストというネタが一部で盛り上がっているようです.面白そうなので,私もエントリを書いてみることにしました. 方針としては,普段あまりを読まない中高生に対して,読書に興味をもってもらえるような作品(なおかつ,似たようなブログ記事で選ばれていないもの)を10作選んでおすすめするというものです.したがって,必然的にストーリーが面白く,難解でなく,かつ比較的短い作品が対象になるでしょう. しかしながら,普通に考えて,10作品程度でおさまるはずはないので,ぱっと思いつくものを優先し,今後折に触れ追加していくということにしたいと思います. では,以下に私が中高生にすすめる10作品をリストしてみたいと思います.特に,あまりを読まない生徒さんを対象にしているつもりですが,適当かどうかは分かり

  • LaTeX メモ - 数式における「|」 (縦線, vertical bar)の扱い(その2)

    このエントリは,以前書いたもの(LaTeX メモ - 数式における「|」 (縦線,vertical bar)の扱い(その1))の続きである.すぐに書こうと思っていたのに,もう4ヵ月近くもたってしまった. Microsoft の Word のような WYSIWYG エディタとは異なり,LaTeX は,文書の論理的な構造を記述するシステムである(脚注1).つまり,文書の作成者は,その文書の論理構造に注力すべきであって,その文書の書式はクラスファイルやスタイルファイルにまかせるべきと考えられている. ところが,LaTeX を使い始めの人は,見栄えを調整しようとして,\hspace, \vspace, \medskip, \bigskip, \\ などを駆使し,とにかく見た目だけを考えた原稿を書いてくる.論文の原稿などは再利用されることが多いのに,これでは再利用性が損なわれることおびただしい. し

  • LaTeX メモ - 数式に関するいくつかの tips

    私が他人と共同で文書や論文を書くときは,LaTeX を使うことが多い(近年はどうしても MS-Word を使わなければならない状況が増えたが,それでもできる限り LaTeX を使うようにしている).その際,LaTeX に不慣れな人は,あまり適切でない LaTeX 文書を書くことがよくある.そこでこのエントリでは,特に数式に限定して,(散漫ではあるが) いくつか tips を書いてみたい.ブログでは,LaTeX 関連エントリには比較的多くアクセスがあるので,こういうものにも需要はあるだろう.また,もし誤り等あればご指摘ください. 基: AMS-LaTeX を使う まず,何はともあれ AMS-LaTeX (amsmath パッケージ) を使うことが重要である.一般的に言って,このパッケージを使うことにより,様々な数式を容易かつ適切に表現できるようになる. 通常,LaTeX がインストールさ

    mshkh
    mshkh 2023/04/17
  • 不機嫌ということと読書について

    twitterでも呟いたのだが,中年になってくると,たとえば読書についても,残りの人生であと何冊読めるかといったことを,ぼんやりとでも考えるようになる(こうした思いについては,ブログのエントリ「若い頃にしかできないこと」にも書いた).そうすると,浅ましい考えではあるが,面白くもないを読む時間がもったいないと思うようになるのである.露悪的に下品に言えば,「外れ」のを読みたくなくなるということだ.だけでなく,音楽についても似たような思いがある. 一方で,映画漫画ゲームなどについては,そこまで切迫した思いはなく,「外れ」(失礼だが)にあたってもそれほど気にならない.気にせずに,どんどん新しいものにチャレンジしていきたいと思っている.これはおそらく,読書のほうが自分にとっては大事な趣味ということだろう. こうした思いから,古典とよばれるものを意識して読むことが増えた.古典は,時代の風雪

  • 線香の火を消さなかった人

    ブログもめでたく(?)10周年の区切りを迎えた(参照: 「ブログ開設10周年となぜブログを書くかということ」).以前から,更新頻度が少ないことが気になっていたので,今後はちょっとしたことでもエントリを書くようにしたい. 最近,国立大学の人文系学部廃止の方向性が文科省によって提示されている.たとえば,以下のような記事である. 教員養成系など学部廃止を要請 文科相、国立大に :日経済新聞 http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG08HCT_Y5A600C1CR8000/ 下村博文文部科学相は8日、全国の国立大学法人に対し、第3期中期目標・中期計画(2016~21年度)の策定にあたって教員養成系や人文社会科学系の学部・大学院の廃止や転換に取り組むことなどを求める通知を出した。(以下略) これについては,大学教員を始めとしてネットでも非難轟々といった趣である

  • ブログ開設10周年となぜブログを書くかということ

    ウェブリブログから年に一回の恒例のメールが送られてきましたので,恒例のエントリを書いてみたいと思います. 日付: 2015/06/18 8:03 件名: 祝ブログ開設10周年! ○━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━● ブログを開設してから、もうすぐ10周年!! ●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━○ ウェブリブログに登録してから、あと2日で10周年になります。 ウェブリブログ事務局のまーさです。 ご利用いただき、ありがとうございます! A Day in the Life http://dayinthelife.at.webry.info/ この10年間にあなたのブログで生み出された訪問回数は・・・ 394860 件 になります。 (以下略) なんと,このブログも,開設10周年となりました.10年! …感慨深いというよりも,呆然

  • 草ひばり(小泉八雲)

    小泉八雲(以下,名のラフカディオ・ハーンとする)は,多くの日人が知るところの人物だろう.ギリシャに生まれ,さまざまな国を経た後,明治のころ日に帰化し,日の民話や特に怪談を蒐集して外国に紹介した.日の長い歴史に基づく伝統や文化をこよなく愛したといわれ,それもあって,日人による人気が高い人物ではないだろうか.私も,ハーンに対しては,ゆかしいような気持ちを持っている.しかしながらそれは,ハーンに対する一般的な理解と異なっているような気もするので,今回はそれを題材にして,エントリを書いてみたい. ハーンは多数の著作を残したが,日語に訳されているのはごく一部だろう.最も入手しやすいのは文庫で,その中でも,ハーンの全作品を概観しやすい一冊が,新潮文庫の「小泉八雲集」(上田和夫訳)であると思われる.そして,その「小泉八雲集」に所収されている作品に,「草ひばり」というごく短いエッセーがある

  • 職業がすたれるということ

    しばらく前に(今も?),「10年後にえる仕事 えない仕事」 (渡邉正裕著)というがネットで話題になった.屋でも平積みになっていたり特設コーナーがあったりして,だいぶ話題になったようだ.それで,ずいぶん前に NPR というサイトで読んだ以下の記事を思い出した.ネットでの話題をネタにして全く関係のないエントリを書くというのは私の悪癖であるが,例によって思ったことを書いてみたい. The Jobs Of Yesteryear: Obsolete Occupations (拙訳: 過ぎ去りし年の仕事: すたれてしまった職業) http://www.npr.org/templates/story/story.php?storyId=124251060 上記の記事では,かつて人が行っていたものの,今ではコンピュータや自動機械にとって変わられた,いくつかの仕事がピックアップされている.いろいろと

  • 私が47都道府県で連想する47作

    以下の記事を読んで,非常に興味深く感じました. 47都道府県を象徴する47映画 http://d.hatena.ne.jp/washburn1975/20140518 そこで,文芸作品で同じようなことをしてみたくなったので,エントリを書くことにしました.ここでは,都道府県それぞれについて,私が今までに読んできた作品の中から,ぱっと頭に浮かぶようなものを選ぶといった選択基準で,作品を選んでみたいと思います. ただ,私が読む作家や時代には偏りがあって,特に,新しい作家についてはほとんど読んでいないということを言っておかなくてはなりません.また,それほど網羅的に読んできたとも言いがたいところがあります.したがって,いわゆる独断と偏見による選択となるのはご容赦いただければと思います.その結果,各都道府県を象徴するとか代表するとかはとても言いがたいリストになったと思うので,タイトルも,「連想する

  • 恋に恋する

    以前 twitter でつぶやいた内容をここにメモしておきたい. 少し前になるが,はてなブログで,恋に恋するお年ごろといった内容のエントリを読んだ.それでいろいろと思うようなところがあったので,コメントするような内容のエントリを書こうかとも思ったのだけど,考えてみれば,それは私の柄ではない. その代わりといっては何だが,twitter でつぶやいたように,「恋に恋する」という人口に膾炙したフレーズを最初に言い出したのは誰だろうか,ということを考えた.いろいろと検索してみたのだが,どうもよく分からない.有名なところでは,国木田独歩の小説と萩原朔太郎の詩(「月に吠える」所収)に,「恋を恋する人」という同名の作品がある.年代を考えれば,国木田独歩の作品が初出ということになるだろうか.なお,芥川龍之介の小説(未完)に「大導寺信輔の半生 ――ある精神的風景画――」があるが,その中にも,「独歩は恋を恋

  • ブログ開設9周年と「水仙」(太宰治)

    先月,ウェブリブログから恒例のメールが送られてきた. 日付: 2014/06/18 08:03 件名: 祝ブログ開設9周年! ○━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━● ブログを開設してから、もうすぐ9周年!! ●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━○ ウェブリブログに登録してから、あと2日で9周年になります。 ウェブリブログ事務局のまーさです。 ご利用いただき、ありがとうございます! A Day in the Life http://dayinthelife.at.webry.info/ この9年間にあなたのブログで生み出された訪問回数は・・・ 349162 件 になります。 (以下略) 個人的にはこのネタもそろそろマンネリのような気がしてきたのだが,考えてみれば,1年に1回このネタを書くだけだし,何年か続けてきたネタではあるので