コロナ・ウィルスが日本で猛威を振るい始めた二〇二〇年の三月初めに、この作品を書き始め、三年近くかけて完成させた。その間ほとんど外出することもなく、長期旅行をすることもなく、そのかなり異様な、緊張を強いられる環境下で、日々この小説をこつこつと書き続けていた。まるで〈夢読み〉が図書館で〈古い夢〉を読むみたいに。そのような状況は何かを意味するかもしれないし、何も意味しないかもしれない。しかしたぶん何かは意味しているはずだ。そのことを肌身で実感している。 村 上 春 樹
bookstr.com 米国バージニア州マディソン郡の教育委員会が、地元の公立ハイスクールの図書館から21冊の本を排除すると発表。ネットユーザーは疑問や批判を表明し、3冊禁書にされたティーヴン・キングも痛快な意見をツイート。そして地元の公立図書館は、禁書にされた21冊すべてが読めることを保障しています。 この21冊にどんな本が含まれるのかについては、Bookstrなどで紹介されています。(邦訳があるものは)邦題に置き換えると、以下の通り。 『侍女の物語』(マーガレット アトウッド著) 『はみだしインディアンのホントにホントの物語』(シャーマン・アレクシー著) 『ウォールフラワー』(スティーヴン・チョボウスキー著) 『アンラヴェルミー ほんとうのわたし』シリーズ(計6冊)(タヘラ・マフィ著) 『タール・ベイビー』(トニ・モリスン著) 『青い眼がほしい』(トニ・モリスン著) 『スーラ』(トニ・
これは、締切を守らない某漫画家さんにだけは知られちゃならない、と言われた週刊誌の秘密なんですが。 週刊朝日などB5判・ザラ紙・中綴じの雑誌は、新聞を広げたサイズ(新聞4ページ分)の紙の表と裏に、このように印刷します。 こちらが… https://t.co/xhqtarzQjF
朝日新聞出版が発行する総合週刊誌「週刊朝日」は、5月最終週に発売する6月9日号で休刊します。 週刊朝日は1922(大正11)年に創刊し、昨年2月に創刊100年を迎えていました。山藤章二さんの「ブラック・アングル」や「似顔絵塾」、司馬遼太郎の「街道をゆく」、世の中に埋もれたB級ニュースを発掘した「デキゴトロジー」など、数多くの人気連載や名物企画を生みました。1950年代には100万部以上の発行部数を記録。2008年に発行元が朝日新聞社から朝日新聞出版に移りました。昨年12月の平均発行部数は約7万部でした。 朝日新聞出版は「週刊誌市場が縮小するなか、今後はウェブのニュースサイト『AERA dot.』や書籍部門に、より一層注力していく判断をしました」としています。 ","naka5":"<!-- BFF501 PC記事下(中⑤企画)パーツ=1541 -->","naka6":"<!-- BFF4
印刷用紙の高騰などで年々値上がりする文庫本。1冊千円超えも登場している=札幌市豊平区のコーチャンフォーミュンヘン大橋店 安価で手軽さが魅力の文庫本の値上がりが、読書家や書店を悩ませている。ページ数の増加などの影響に最近の紙代高騰が加わり、平均価格はこの30年で6割近く上昇し、1冊千円以上の本も珍しくない。家庭の書籍購入額も低迷したままで、書店関係者は「紙の本離れがますます進む」と危惧する。 「好きな作家を応援する意味でも新刊を買うが、値段を見て『意外と高い』と思うこともある」。小説などを毎月10冊ほど読む札幌市東区の男性(30)は苦笑する。 書店では特に海外の小説や学術系で千円超えの文庫本が目につく。出版科学研究所(東京)によると、2021年の新刊文庫本の平均価格は732円。1991年の467円から57%上昇した。30年のうちに税率が3%から10%に上がった消費税を加味すると、67%高くな
Appleは電子書籍アプリ「Apple Books」に、人工知能(AI)ナレーションによるオーディオブックを追加した。小規模または独立系の出版社が電子書籍をオーディオ形式に変換するための、より安価で利用しやすい選択肢だとしている。今のところ、ロマンスとフィクション、またはノンフィクションと自己啓発を対象とした4種類の音声を用意している。 Apple Booksで「AI narration」(AIナレーション)を検索すると、「Narrated by Apple Books」と記載されているオーディオブックが列挙される。ほとんどの書籍がフィクションまたはロマンスで、そのジャンル向けに「作成および最適化された」音声である「Madison」(ソプラノ)や「Jackson」(バリトン)によるナレーションが付けられている。Appleが次に対象とするのは、ノンフィクションと自己啓発のジャンルで、これらの
平素よりヴィレッジブックスの本をお読みいただき、ありがとうございます。 フリュー株式会社の出版事業であるヴィレッジブックスは、16年にわたり出版活動を行ってまいりました。これもひとえに読者の皆様のお力添えによるものです。 しかし事業環境が厳しさを増し、当社としましても事業継続の方向性を模索しましたが、残念ながら継続は困難と判断し、出版事業の終了を決定いたしました。 これまでヴィレッジブックスの本をお読みいただいた読者の皆様に御礼を申し上げますとともに、突然のお知らせとなりました事をお詫びいたします。 ほとんどの書店様では、今後、当社出版物をご購入いただく事は難しくなりますが、以下の一部の書店様では、在庫分に限り当社出版物をご購入いただけます。 インターネット書店: Amazon(出荷元がAmazon.co.jpのもの) Fujisan.co.jp(通販限定商品のみ) アメコミ専門店: VE
これも知恩寺秋の古本まつりで三密堂書店から。野村瑞城『白隠と夜船閑話』(日本心霊学会、大正15年5月初版・同年11月9版)を200円で。実は、既に同書の戦前発行分と戦後発行分を持っているので、普通なら買わないところである。しかし、写真のようにびっしりと書き込みがされていて、面白そうだと買ってみた。こういう「痕跡本」*1を買うと、処分しようとする時に古本屋から「値段が付きませんが…」と門前払いされるので、よい子はマネしないように。 赤鉛筆と青鉛筆も使った書き込みで、一種の芸術性すら感じる。本文への書き込みは傍線のほか自身の感想のようだが、遊び紙や扉などに書いてあるのは、「次世代デジタルライブラリー」で調べると他の本からの転記であった。伊藤尚賢・森繁吉『一人一人の体力精力能力増進法』(一誠社、大正10年12月)と慧鶴『白隠禅師寝惚之眼覚』(前田文助、明治30年9月)が確認できた。書き込みをした
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先週に続いて「文化的価値のある貴重な本を処分するのはまずいのでは?」という相談メールと私の回答に対する感想を着信順に3通紹介します。 発端となった記事はこちら⇒本は貴重な文化財だから捨てるべきではない、という意見に私が思うこと。 内容 ・図書館に行けばたいてい読める ・積んどく本がたまってしまっている ・読んだらさっさと処分がおすすめ まず、Nさんのお便りです。 研究者でもない 普通の人は2度と手に入らないような本をたくさん読んではいないと思います。 それに今は図書館がネット化されているので、県内の図書館の蔵書は最寄りの図書館に取り寄せることもできますし、国会図書館に行けば大抵は読めるでしょう。 本を所有することにこだわる必要はないと思います。 ついでに言うと本は買って読んだ方が身につくと言う人もいますが、私に言わせれば変わりません。 ちゃんと読んだかどうかだけです。 Nさん、こんにちは。
10月16日付け朝日新聞の書評欄に標記の本(中村文孝・小田光雄著、論創社, 2022年8月刊)の書評が出た(https://book.asahi.com/article/14744652)。「とんでもない本を手にとってしまった」で始まる記事の書き手はサンキュータツオという人である。これを要約しておこう。 図書館の数は1970年代からの半世紀で4倍近くになったのに対して、書店は、1990年代以降減り続けている。年間の書籍販売部数よりも図書館の個人貸出冊数の方が多くなった。本の購入はアマゾンをはじめとするネット購入と「公営無料貸本屋」である図書館が代行するようになった。こうなった理由が、図書館流通センター(TRC)のMARCの利便性にあるが、図書館が自らの存在意義を再定義し損ねた部分もあり、それによって職員は嘱託で済ませ専門性を育めることもない。おしゃれで新刊雑誌や書籍をお茶を飲みながら読める
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絵本専門店「ブックハウスカフェ」で絵本を選ぶ親子=2022年9月11日、東京都千代田区 紙の出版物の販売が落ち込む中、絵本の売れ行きが好調だ。書店の専門コーナーでは、親子連れだけでなく、「自分用」の絵本を買い求める大人も珍しくないという。コンテンツが多様化し、ウェブ動画を楽しむ乳幼児も増えている現代。なぜ、昔ながらの「紙の絵本」の人気は陰らないのだろうか。(時事ドットコム編集部 谷山絹香) 【過去の特集▶】時事ドットコム取材班 / #データの深層 「めくる楽しみ」 「ブックハウスカフェ」の店内で読み聞かせをする親子=2022年9月11日、東京都千代田区 2022年9月中旬の週末、東京・神保町の一角にたたずむ絵本の専門店「ブックハウスカフェ」は親子連れで賑わっていた。「ねえねえ、これ読もう」。そうせがまれた30代の女性は、ほほ笑みながら2歳の長女を膝の上に座らせ、ゆっくりと読み聞かせを始めた
“生きづらさ”をテーマに単著を出版 フリーライターの鶴見済さん(58)の代表作は、1993年に発売された『完全自殺マニュアル』(太田出版)だ。本作品はベストセラーになり賛否両論を巻き起こした。 だが30年近く経った現在でも売れ続けている。 ただの悪趣味、露悪的に自殺の方法を書き連ねた本ではない。 「いざという最悪の時には死ぬことだってできるのだと思えば、楽に生きていける」 というメッセージが込められている。 筆者は20歳の大学生の頃にこの本を本屋で見つけすぐに購入した。家に帰って徹夜で読みふけり、読み終わった頃にはなぜか生きることに対して前向きな気持ちになっていたのを覚えている。 鶴見さんはその後も“生きづらさ”をテーマに『無気力製造工場』(太田出版)『人格改造マニュアル』(太田出版)と言った単著を出版されてきた。 そして今年、上梓された本が『人間関係を半分降りる』(筑摩書房)だ。 「人生
東京オリンピック・パラリンピックを巡る汚職事件で会長ら社員3人が贈賄罪で起訴され、記者会見で頭を下げるKADOKAWAの夏野剛社長=東京都中央区で2022年10月5日午後5時3分、北山夏帆撮影 東京オリンピック・パラリンピックを巡る汚職事件で、会長ら社員3人が贈賄罪で起訴された出版大手「KADOKAWA」(東京都)が5日、都内で記者会見を開き、夏野剛社長(57)が「読者、ユーザー、関係する全ての皆様の当社への信頼を裏切り、深くおわび申し上げます」と謝罪した。 また、同社は同日の取締役会で、3人のうち角川歴彦(つぐひこ)会長(79)の会長職の辞任の申し出を承認した。角川前会長は4日、大会のスポンサー…
『アリエナイ医学事典』(三才ブックス公式オンラインショップより) 「なぜ一自治体の判断が、世界最大の通販サイトであるAmazonに影響を及ぼすのか?」「鳥取県で本を売ること自体、もはやリスクといえる」 三才ブックス(東京都)の『アリエナイ医学事典』『裏グッズカタログ2022』などの書籍3冊が今年2月、著者や出版社に知らされることなく通販大手Amazonのホームページから削除され、事実上、流通できなくなった。 3冊の編集を担当した三才ブックス『月刊ラジオライフ』編集部が中心になって、Amazon側に理由を問い合わせたところ、「鳥取県がこの3冊を有害図書に指定したこと」「有害図書を販売業者の所在地に関係なく禁止対象としていること」と回答があったのだという。三才ブックスは公式サイト上で、『月刊ラジオライフ』10月号に掲載されていた鳥取県やAmazonとのやり取りに関する経緯を掲載。同記事で冒頭の
これまで映画に関するものを細々と間欠的に書いたり翻訳したりしてきたが、私がはじめて監督やスタッフの存在を強く意識したのは、高校生のとき、NHK初のアニメシリーズとして放映された『未来少年コナン』を観てだった。全体を組織している強烈な人間がいると感じ、アニメ雑誌を買って確かめた。そしてはじめて公にした文章は、大学院生になってほどなく封切られた『天空の城ラピュタ』の映画批評だった。けれどもそれ以降、宮崎駿について書く機会を逸し、何かやるべきことをやっていないような後ろめたさを心の片隅に感じてきた。『シネアスト宮崎駿──奇異なもののポエジー』を翻訳し終え、肩の荷がずいぶん下りたような気がする。 2011年に刊行された本書は海外における単著の宮崎駿モノグラフィの草分けのひとつであり、フランス語圏におけるその嚆矢である。『崖の上のポニョ』(2008年)や『風立ちぬ』(2013年)への言及が欠けている
子どもを「本嫌い」にするのは ヨシタケシンスケさんがウケた理由 「ウケる」と「泣ける」にご用心 書店や図書館には様々な絵本が並んでいます。どんな絵本を選べば良いのか、なかなか悩むところ。SNSでは「新刊は危ない」という投稿が話題になりました。大人ウケを狙った絵本が増えてるって、本当? 長年、絵本を研究してきた専門家に聞いてみました。 広松由希子さん 絵本評論家・作家。出版社での勤務、「ちひろ美術館」の学芸員などを経て、独立。著書に、「日本の絵本 100年100人100冊」(玉川大学出版部)などがある。 「絵本は大事」? ――私は3歳児の母です。第一子なので子育ての勝手が分からず、とにかく、子どもにとって”良い”ことをしてあげないと、と思ってきました。そんな中で、「0歳のころから読み聞かせると良い」と聞いて、何に”良い”かもよく分からないまま、「脳を刺激する」とうたわれる絵本を毎朝読む……み
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