みなさん、借りてきた物が「壊れている」「汚れている」といった経験、ありませんか?そのような被害に遭い、貸し出すことができなくなった「本」などの展示会が、高松市で開かれています。【画像①】のように乱雑…
みなさん、借りてきた物が「壊れている」「汚れている」といった経験、ありませんか?そのような被害に遭い、貸し出すことができなくなった「本」などの展示会が、高松市で開かれています。【画像①】のように乱雑…
被災地に本を送るな、という声が上がっているらしい。混乱の極みにある避難所などに、段ボール箱に本や雑誌を詰めて送ったところで、そんなものは誰も読まない、ゴミになるだけだ、という。もっともな批判に聞こえる。しかし、そうした批判の「正しさ」に萎縮して先に進めなくなるのであれば、それはとても不幸なことだ。 わたしは実は、東日本大震災のあと、三カ月足らずが過ぎた頃に、関わりのあった岩手県の遠野市で、全国に呼びかけて本を送ってもらい、それを被災地に献本する運動を始めている。そのときの体験を思い出しながら、書き留めておきたいことがある。 三陸沿岸の村や町からは、いくつもの声が聞こえてきた。本を読みたい気持ちはあるが、避難所に届いた段ボール箱を開けると、不要になった本や雑誌を詰め込んだのか、避難している人たちが読めるものは少なかった。学校に届けられた箱には、大人向けの週刊誌ばかり、ということがあった。いつ
ジェンダー視点で見る新しい世界史通史 歴史を形成してきた「ひと」とは何か。「近代市民」モデルを問い直す! この世界に生きる「ひと」は年齢・身体的特徴・性自認・性的指向等、多様な属性を持つ存在であるが、国家や社会はしばしば「ひと」を単純化し、望ましい役割や振る舞いを割り当てる。とりわけジェンダーは「ひと」の定義の根幹にかかわる存在である。本巻では「ひと」の生にジェンダーがいかに作用しているのかを、「身体・ひと」「生殖・生命」「セクシュアリティ・性愛」「身体管理・身体表現」「性暴力・性売買」の各領域について歴史的視座から検討し、その構造を考察する。 第1章では、各文化における身体・生命観を問い、社会的規範としての「らしさ」がいかに構築されるのか、「ひと」がいかに分類され、差異化されたのかを比較史的に明らかにする。 第2章では、産む身体としての女性身体、産まれる子の生命、人口政策・人口動態を論じ
人の「本棚が見たい」のはなぜか? 本好きによる本好きのための月刊誌『本の雑誌』。その巻頭コーナーを飾っているのが「本棚が見たい!」というカラー写真ページだ。脈々と続いているこの連載は、これまで2冊の書籍『絶景本棚』『絶景本棚2』として刊行されているほどの人気ぶりである。本棚のある部屋の雰囲気が伝わる全体像と、背の文字が読めるアップの写真とで構成されていて、知っている本に目を留めながら知らない本の背を読んだり、全体の構成からジャンルの分け方を眺めたりすることで、持ち主の興味のベクトルや意図を想像しながら「本棚を読む」ことができる(『絶景本棚』ではこれを「背表紙読書」と言っている。ぴったりな表現だ)。 『絶景本棚』本の雑誌編集部/編 中村規/写真 ところで、本好きの人間はどうしてこんなに人の「本棚が見たい!」と思うのだろう。『本の雑誌』の巻頭連載には、まず書店さんの本棚が掲載されていて、その次
「思春期って、痛い。」「男女の友情なんか、無いわ。」──文藝春秋(東京都千代田区)は2月2日、真っ黒なパッケージに本を包み、コピーのみを記した純文学作品の特設コーナー「本音屋」を始めた。利用者は購入するまで作品名が分からない。 対象は、文藝春秋が販売する純文学の20作品。コピーは文藝春秋と博報堂DYメディアパートナーズ、博報堂ケトルが共同で制作した。 文芸春秋によると、純文学作品には多くの“本音”が隠されているが、読んでみないと分からないという。そこで「作品からインスピレーションを受けた“本音”でラベリングした」。 本音屋は、ハイブリッド書店をうたう「honto」とジュンク堂書店の池袋本店で29日まで実施する。本の価格は、539~957円。 関連記事 芥川賞作「ChatGPTなど駆使」「5%は生成AIの文章そのまま」 九段理江さん「東京都同情塔」 芥川賞作品「東京都同情塔」は、ChatGP
書店の減少が続く一方、中小規模で本のラインナップに特色がある、いわゆる「独立系書店」の出店が相次いでいます。出版社などで作る団体は、これまで主に大手の書店などに行っていた本や雑誌の出版情報の配信を、30日から新たに「独立系書店」に対しても始めました。 全国の新刊を扱う書店がこの10年でおよそ3割減った一方、中小規模で店主が選び抜いた本を並べる「独立系書店」と呼ばれる書店の出店が増えています。 こうした状況を受けて、出版社や書店、出版取り次ぎなどで作る「日本出版インフラセンター」は、主に大手の書店向けに本の販売予定や内容などを配信していたサイトを、希望する「独立系書店」も利用できるよう、30日、リニューアルしました。 独立系書店の多くは、これまでそれぞれの出版社のホームページなどから情報を得ていましたが、サイトに登録すると、およそ2800社から出版される年間6万点ほどの新刊や、これまでに出版
今年(2023年)4月28日に出版された『土偶を読むを読む』。皆さんお手にとって頂けたでしょうか? 検証・批判する元本『土偶を読む』の存在を前提としているため、普通に考えると、非常に間口の狭い書籍であるにも関わらず、6月に2版、11月に2版2刷、実質3刷となり、部数も1万部を越えることができました。ひとえに読んでいただき楽しんでいただいた皆さんのおかげです。もちろん部数だけで言えば『土偶を読む』(現在9刷?)に今のところ全く歯が立ちませんしベストセラーとは言いませんが…。 この本の企画は簡単ではありませんでした、出版後に起こり得る状況がある程度想像できるだけに、何度も逡巡し、どう編集すればいいのか途方に暮れ、そもそも検証し反論するためにあらためて勉強しなければならないことの多さに、編集・執筆を始めてからも何度もイヤになっちゃったりしていました。 ですが、この年を振り返り、今となっては本当に
1983年に勁草書房から出て「ニューアカデミズム」と呼ばれる知の潮流の先駆けとなった思想書『構造と力』が近く、中公文庫からも刊行される。40年の節目に古典として定着させるのが目的かと思いきや、著者で京都芸術大教授の浅田彰さん(66)はこう強調した。「僕が主張したことは意味を失っていないはずだ」。空気を読んで他者とのあつれきを避けようとする傾向が強い今こそ、本書を手に取る意義があるという。
本を出せば儲かるわけではない 明治大の齋藤孝教授のように、毎月本を出版して、印税やテレビ出演だけで、おそらく本務校の収入の何倍も稼いでいるであろう先生もいる。そういう人ばかり目につくから「大学教授は本を出して儲かる」と思っている人がいるかもしれない。そんなことはないのだ。 私レベルの「売れない教授」だと、本は書けば書くほどビンボーになる。どういうことか説明しよう。私はこれまでに10冊の本(単著)を出版している。このうち、4冊は完全な学術書で、著者印税は一銭も出ない。印税がないだけなら、まだいい。この4冊のうち3冊は「自腹」、あるいは勤務校からの「出版助成金か個人研究費」というかたちで、数十万、時に100万円以上のお金を出版社に供与して、ようやく出版してもらっている。 最初の単著本は、出版目的が明確だった。10年以上の研究成果を学術書としてまとめて「博士号」を取得するつもりだったからだ。国際
俳優の黒柳徹子さん(90)の自伝的な物語、「窓ぎわのトットちゃん」の続編が刊行され、記者会見で黒柳さんは執筆の経緯としてロシアによるウクライナへの軍事侵攻をあげ、「戦争のときに子どもだった自分はどうだったか思い出し、書こうと思った」と語りました。 昭和33年撮影 黒柳徹子さんは、東京都出身。 昭和28年にNHK放送劇団に入団し、翌年、NHKラジオ「ヤン坊・ニン坊・トン坊」でデビューし、NHK専属の女優として活躍しました。 昭和51年に始まった民放のインタビュー番組「徹子の部屋」では司会者として巧みな話術を発揮し、放送回数1万回を超える長寿番組となっています。 1981年に刊行された「窓ぎわのトットちゃん」は、黒柳さんが小学1年生のときに転校した東京の学校で出会った先生や友人たちとの思い出が描かれています。 子どもたちの生き生きとした姿や自由な校風が世代を超えて親しまれ、作品は20以上の言語
(追記) 「俺は今でも、あの41話をチェックした人のことを思っている」の末尾に句点なし。「一番最後」は口語的表現でOKなのかな。 ありがとう、助かる。 どっか落としてるだろうとは思ってたが、仕事終わりに自分の文章なんかマトモに読めねえんだよな。 句点イレル。そういや同じ現場だった校正者もよくやらかしてたな。元気してるだろうか。 「一番最後」はママで。副詞的用法だと「ぶっちぎり」みたいなニュアンスを感じるから、おっしゃる通り強調表現の範囲内として個人的には違和感ないかな。もちろん要指摘事項だが。 “?”の後ろに文章が続けばスペースあり、後ろが “」”の記号ならスペースなし、“これはいったい何年前の学説なんだ?って” と促音でもスペースなし、が校正ルールってことかなーと思いながら読んだ。 だいたいそう。最後の場合はスペース入れる表記ルールも多いけど、俺は一文としてつながりがあるならアキなしの方
夏葉社 @natsuhasha ドトールで本を読んでいたら、向かいのおじさんが坪内祐三さんの本を熟読し、熱心にいろいろと書き込んでいた。こういう人たちが古本シーンを支えているんだなあ、と胸を熱くし、その人の顔を見つめたら、ぼくがよく通った、いまはもうない古書店の店主だった。 2023-08-29 10:38:53 夏葉社 @natsuhasha この店のおかげで、古本が好きになった。「おじさんのおかげで、今はこんな仕事をしているんですよ」と伝えてみたい気持ちになったが、鬱陶しいだろうと思って、やめました(笑) 2023-08-29 14:58:50 リンク みすず書房 坪内祐三 | みすず書房 1958-2020。東京生まれ。早稲田大学大学院文学研究科英文学専攻修士課程修了。雑誌『東京人』の編集者となる。1990年からフリーの活動を開始。1997年、最初の単著『ストリートワイズ』(晶文社)
","naka5":"<!-- BFF501 PC記事下(中⑤企画)パーツ=1541 -->","naka6":"<!-- BFF486 PC記事下(中⑥デジ編)パーツ=8826 --><!-- /news/esi/ichikiji/c6/default.htm -->","naka6Sp":"<!-- BFF3053 SP記事下(中⑥デジ編)パーツ=8826 -->","adcreative72":"<!-- BFF920 広告枠)ADCREATIVE-72 こんな特集も -->\n<!-- Ad BGN -->\n<!-- dfptag PC誘導枠5行 ★ここから -->\n<div class=\"p_infeed_list_wrapper\" id=\"p_infeed_list1\">\n <div class=\"p_infeed_list\">\n <div class=\"
Inkitt(インキット)はアマチュア作家が小説を投稿、公開できる無料プラットフォームを提供するスタートアップだ。同社はInkittに掲載された小説の「読者による読まれ方」をアルゴリズム分析し、「ヒットセラーになりそうな」小説を選択、別に運営する有料アプリ「Galatea(ガラテア)」で正式に公開するというシステムに乗せて刊行物を次々に世に問うている。また、ストーリー展開のABテストをして読者の反応をみる、といったAI編集機能も実装している。 「ハリー・ポッター」の刊行、出版社13社が断った つまりInkittは、読まれる小説の卵のデータを「読者から」収集、データ解析、選別したのち、有償で販売する、という、古い出版業界の度肝を抜くような新規のビジネスモデルで大成功している出版社なのだ。 同社のコミュニティにはこれまでに少なくとも、700万人の読者と30万人の作家が参加している。また、コロナ
京極夏彦 新作書き下ろし『鵼の碑』(「百鬼夜行」シリーズ)が講談社から9月14日発売!単行本・講談社ノベルス同時発売 百鬼夜行シリーズ新作長編『鵼の碑』(ぬえのいしぶみ)が発売されます!!! このタイトルが発表されたのは17年前、『邪魅の雫』(2006年刊)の巻末予告として。 『姑獲鳥の夏』から30年読みつがれ愛されてきた「百鬼夜行」シリーズ。 「いつ出るのか? 早く読みたい!」そんな読者の声は絶えることなく届いていました。 みなさん、ついに発売されます。京極堂に、また会えます! デビュー30周年を記念して、YouTubeチャンネルで各作品のPVを毎週月曜日21時に配信中! https://www.youtube.com/@30thAnniversary-nd9xp 講談社文芸第三出版部公式Twitter:https://twitter.com/kodansha_novels 講談社文庫出
大江健三郎、自選自編エッセイ評論集成を復刊。 読みつづけ、考えつづける── 著者自ら編んだエッセイ・評論集成 谷間の村で敗戦をむかえた少年は、戦後民主主義の教育を受け、やがて書く人間となった。憲法の光を未知の闇に向けながら、広島、沖縄をつうじて戦争の全体的な記憶を訴え、平和を構想し、人間の恢復を願った。核の恐怖がなおも続き、戦争放棄と主権在民の原則が脅かされるいま、大江氏の批評を(re-)readし戦後の精神を受け継ぐ。 同時代論集とする理由 作家として仕事を始めるのと同時に、僕は批評的な文章を書き始めもした。そのエッセイ・評論は、問題とする事態がなくなれば論文の必要もなくなると中野重治の定義したような、実践的な文章ではなかった。また読み手の思考のために知の道具をあたえる、専門研究者、学者の論考のようでもなかった。 僕は自分が生きる同時代を理解するためにのみ、エッセイ・評論を書いてきたので
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く