米ニューヨーク(New York)で行われたベビーレースに参加する赤ちゃんたち(2009年7月24日撮影)。(c)AFP/DON EMMERT 【8月6日 AFP】「国が豊かになるほど出生率は下がる」というかつての鉄則は、ある段階まで発展が進むと覆される――。このような研究結果が、5日の英科学誌「ネイチャー(Nature)」に発表された。 米ペンシルベニア大学(Pennsylvania University)のMikko Myrskyla氏のチームは、人間開発指数(Human Development Index、HDI、)と出生率の関係を分析した。HDIは平均余命、1人当たり国内総生産(GDP)、識字率などを基に各国の生活の質と発展度合いを示すもので、最低値は0、最高値は1。 その結果、HDIが0.86付近を超えると出生率は底を打ち、0.95付近で再び上昇に転じる傾向があることが分かった。