ドローンを持ってアフリカ全土を巡り、撮影すること3年。 雄大な景色や動物たちを、上から見下ろした空撮映像が素晴らしい。 キリンを上から眺めるとか、ドローンならではの映像だよね。 【関連】 尖塔の上までしっかり見える、モン・サン=ミシェルのドローン空撮 街中みんなが花火を打ち上げる、ペルー、リマの新年を空撮 ドローンに引かれてボードで滑る!ドローンサーフィンが楽しそう 飛ぶドローンを拳銃で撃ち落とす、実にアメリカらしい物騒なレジャー
前から楽しみにしていたラスコー展を見に行った。 副題は「2万年の時を越え、洞窟壁画が東京に出現!! 世紀の大発見を体感」 ラスコー洞窟は、フランス南西部のヴェゼール渓谷にある。 1940年に地元の少年たちによって偶然発見された2万年前の洞窟壁画。洞窟内には動物の絵が600と記号が400描かれていた。世紀の大発見として100万人以上が訪れたオリジナル洞窟は保存のため1963年に閉鎖されたが、1983年に見学可能なレプリカの洞窟「ラスコー2」が近くに作られ、その後に遠隔地での展示が可能な「ラスコー3」も作られて今回上野にも来ている。 現地の「ラスコー2」はグーグルアースで見たらこんなところ。 壁画を描いたのはクロマニョン人。展示マネキンはリアルだった。 こちらも映画俳優のようにかっこよかった。 最初の部屋は洞窟構造の縮小模型。一部を除いて撮影可。 模型の内部を覗くと洞窟空間の雰囲気を感じること
人には「最も恵まれない人」の境遇に自然に関心を向けるクセがあり、それにかかわる脳部位もあることがわかったと、亀田達也・東京大教授(実験心理学)らのグループが発表した。経済格差の問題を人がどう認識しているのかにかかわる科学的知見で、米科学アカデミー紀要(電子版)に掲載された。 亀田さんらは大学生67人を対象に、見知らぬ3人にお金を分配するなどの想定で実験を実施。様々な選択肢から分配法を繰り返し選ばせ、関心と判断の傾向を探った。 例えば、3人に500円ずつ▽1人は1300円で、残る2人は600円ずつ▽2人は1600円、1人は80円だけ――などの例を提示。金額の格差が少ない分配法を選ぶのか、最低金額が低すぎないパターンを採るか、格差はあっても全体の総額が大きい配り方を選ぶのか、などを見た。 その結果、総額や平等性、最低…
平坂 寛 「五感を通じて生物を知る」をモットーに各地で珍生物を捕獲しているライター。 生物の面白さを人々に伝え、深く学ぶきっかけとなる文章を書くことを目指す。 著書:「外来魚のレシピ〜捕って、さばいて、食ってみた〜」「深海魚のレシピ〜釣って、拾って、食ってみた〜」(ともに地人書館) 「喰ったらヤバいいきもの」(主婦と生活社) 日本にイグアナがいる。そんな話を初めて聞いたのは2000年代初頭、僕がまだ高校生の頃であったように記憶している。だが当時は「どうせペットとして飼われていた個体が一、二匹見つかっている程度だろう」とあまり真に受けてはいなかった。 ところがある日テレビを点けると、紛れもなく国内の森林で、イグアナが悠々とバスキング(日光浴)している様子が映し出されていた。爬虫類研究者として著名な故・千石正一氏が番組内で解説するところによれば、沖縄県石垣島ではこの異様な光景が珍しいものではな
哺乳類の単為発生放棄 有胎盤類の哺乳動物では、受精卵はメスの体内で個体発生を遂げる。これは確実な繁殖方法で、危険が迫っても母親が避難することにより、胎児の安全が確保される。一方、体外に卵が産み落とされる生物では、環境の急変や外敵といった次世代の生命を脅かす危険に常に晒されている。 哺乳類は胎生へと進化したのと同時に、単為発生(卵子のみから個体が発生)することを完全に放棄する仕組みを獲得している。雌雄生殖細胞の遺伝情報には決定的な差異があるために、受精を介して両者が協調的に貢献することが個体発生に不可欠となっているのである。 これまでの研究成果からは、巧妙に仕組まれた遺伝子発現の制御方法と、次世代誕生に対する父母ゲノムの明確な意志が伝わってくる。 父母ゲノムの決定的な差異 哺乳類では、精子と卵子が受精して雌雄ゲノムからなる2倍体の胚となることが次世代を残すために必要だ。一見至極当然のように
縄文時代に日本列島で狩猟採集生活をしていた縄文人の遺伝的特徴は、東アジアや東南アジアの人たちとは大きく離れていることがDNA解析でわかった。縄文人のルーツを考えるうえでの手がかりになりそうだ。総合研究大学院大学や国立科学博物館などのチームが、人類学の専門誌ジャーナル・オブ・ヒューマン・ジェネティクスに1日発表した。 福島県北部の三貫地貝塚で出土した約3千年前の縄文人2人の歯から、細胞核のゲノム(全遺伝情報)解読を試みた。約30億個ある塩基のうち、約1億1500万個の解読に成功した。縄文人の核DNAの解読は初めて。 世界各地の現代人のDNAと比較したところ、中国南部の先住民や中国・北京の中国人、ベトナム人などは互いに近い関係にあるのに対し、縄文人はこれらの集団から大きく離れていた。 現生人類ホモ・サピエンスは、…
排卵日にどのオスと交尾するのか? ニホンザルについての前エントリー(2時間5回の射精も子は出来ず?:覚えておきたいニホンザル・オスの性行動)では,オスの性行動について1つの研究を紹介しました.それは,射精に至る交尾は高順位オスのほうがより多く行える傾向がみられるものの,それが必ずしも受胎とは結びついておらず,交尾回数が低いにもかかわらず低順位オスも子どもをもうけていた,というものでした. では,メスの側の行動はどうなのでしょう? 性周期には,受胎可能性が高い排卵時期があります.しかし,ニホンザルのメスを外から観察するだけではいつ排卵時期を迎えるのかはわかりません.メスとオスが交尾していても,それが受胎に結びつく可能性が高いタイミングで行われているのかどうかは,いくら観察してもブラックボックスの中に隠されていてわからないのです. そこに光を当てた研究者がいます. 藤田志歩氏(どうやら当時は京
(出典:http://blog.livedoor.jp/cpiblog00543/archives/50517174.html) 君のお父さんは誰だい? ニホンザルの集団についてはすでに書いた通り,性成熟したオスとメスが一つの集団に共存する複雄複雌型と呼ばれる群れを形成します. 生まれる前から決まった人生:覚えておきたいニホンザルの社会 - おまきざるの憂鬱 そして,オスの子は自分が産まれた群れ(出自群)を離れる一方,メスの子はたいていの場合,生涯を出自群で過ごします.オスは生涯でいくつかの群れを渡り歩いたり,群れから離れてヒトリザル(ハナレザルともよばれます)もしくはオス同士でグループを組んで生活したりするようです. ニホンザルではオス同士の間にもメス同士の間にも優劣にもとづく順位関係がみられます.ということは,マントヒヒのような単雄複雌型の群れとは異なり,群れに複数いるオス同士の間で交
ロシア・ヤマル半島のヤルセールで、トナカイの体調を診る獣医師ら。ロシア非常事態省提供(2016年8月8日提供)。(c)AFP/Russian Emergency Ministry 【8月15日 AFP】ロシア極北ヤマロ・ネネツ(Yamalo-Nenetsky)自治管区で今月初めに起きた炭疽(たんそ)の集団発生で、先週までに23人の感染と少年1人の死亡が確認された。同国政府は感染拡大を防ぐことを目的にレスキュー隊や兵士らを数百人規模で配備した。 ロシア北部同自治管区にあるヤマル(Yamal)半島での集団発生については、炭疽菌に感染したトナカイの死骸が永久凍土の融解により露出し、他の動物に感染したことが感染拡大の原因と考えられている。 今後の懸念は、温暖化によって永久凍土が解け、その他の病原体が今回と同じように露出することだ。中には氷河時代にまでさかのぼる病原体もあると考えられている。 「今回
進化心理学は既存の文系学問の枠組みをぶっ壊すものだったので、様々な方面から批判を受けた。当然である。「イデオロギーが……ウフフ」とか「○○主義が……オホホ」とか語り合っているインテリ集団に、「生殖だーッ!」と叫びながら半裸で飛び込んできた蛮族集団。それが進化心理学者だった。(※彼らは「進化論」と書かれた棍棒を振り回していた) 進化心理学に浴びせられた批判には的外れなものも多く、なかには「自然主義の誤謬(ごびゅう)」のように大層な名前をつけられたものまである。で、この自然主義的誤謬の説明を読みながら、私は「あー、あるある!」と首肯した。インターネットでよくある誤解やカン違いそのものなのだ。 なので、ネットで見かけるよくある誤解を4つほどまとめたい。 ・自然主義の誤謬 ・平均値の誤謬 ・過程と目的の混同 ・遺伝子決定論という誤解 この記事では、以上の間違いを取り上げる。 ■自然主義の誤謬(ごび
By Sakae Baba 地球の気候変動を研究するために世界中で気温や水温、降水量などさまざまなデータが集められているわけですが、日本とフィンランドには過去数世紀にまたがって記録されてきた「氷」に関する貴重な気象データが存在しています。そこからは、地球の気温が18世紀に興った産業革命と強い関連を持つことを示す事実が明らかになっています。 Direct observations of ice seasonality reveal changes in climate over the past 320–570 years : Scientific Reports http://www.nature.com/articles/srep25061 Japanese Priests Collected Almost Seven Centuries of Climate Data | Smart
最近、ボツワナ北部で撮影された2頭のライオン。(Photograph by Nicole Cambre/REX/Shutterstock) 先日来、2頭の「雄ライオン」が草原で交尾をする写真がネットをにぎわせている。ただしこの写真は、あるいはより興味深い事象をとらえたものなのかもしれない。 実は、下になっているライオンは雄ではなく、「たてがみのある雌」である可能性が高いという。そうした個体は、これらの写真が撮影されたボツワナ北部においては、めずらしくないらしいのだ。(参考記事:「風の中のライオン、南アフリカ共和国(1995年)」) たとえば2頭のライオンが互いに頭部をこすり合わせている写真があるが、米バージニア工科大学教授で、アフリカのライオンに詳しいキャスリーン・アレクサンダー氏によると、これは雄が雌に対して優位性を示すための一般的な行動だという。 雄同士の交尾について、同氏はこう述べて
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