成功したビジネスパーソンの多くが、最も悩み、考え、成長できた時として、プレイングマネージャー時代を挙げる。マネージャーになりたての頃にぶつかった困難を経営者に訊く連載。第21回はコンカー社長の三村真宗氏。

新事業を中心に、日米の大企業・ベンチャー・投資家等のアドバイザーを務める。多摩大学(MBA)客員教授。Net Service Ventures、500 Startups、Founder Institute、始動Next Innovator、福岡県他の起業家メンター。BCG東京、米CSC、CSK/セガ・グループ大川会長付、投資育成会社General Atlantic日本代表などを経て、現在に至る。「エコシステム・マーケティング」など著書多数。訳書に『ザッポス伝説』(ダイヤモンド社))、連載に「インキュベーションの虚と実」「垣根を超える力」などがある。 インキュベーションの虚と実 今、アメリカでは“スタートアップ”と呼ばれる、ベンチャー企業が次々と生まれている。なぜなら、そうした勢いある起業家たちを育てる土壌が整っており、インキュベーターも多く、なにより、チャレンジを支援する仕組みが存在するか
新しいことができる企業かどうか、もし見分けられたら、それなりに有意義である。自分の勤務先が新しいことを成功できだそうだと分かれば一安心と言える。取引先、投資先、友人知人家族の勤務先がどうなのか、それも気になる。 新しいこととは何か。すぐ思い浮かぶのは新規事業や新製品の創出である。組織の見直しや工法の改良によって既存の事業や製品の魅力を増し、売り上げを維持することも含めたい。 「新しいことができる企業かどうか」を見分ける一つの方法として、13の質問を紹介する。出所はジェフリー・ムーア氏の著書『ゾーンマネジメント 破壊的変化の中で生き残る策と手順』である。 ムーア氏は100万部以上売れた『キャズム』の著者で、テクノロジーが企業に与える影響と、企業がとるべき戦略について著述と講演を続けており、新興企業と大企業の双方に助言している。SOR(システム・オブ・レコード)、SOE(システム・オブ・エンゲ
「AbemaTVは1年で200億円の赤字を出した。しかしあと1年、また同じペースで投資する」――サイバーエージェントの藤田晋社長はこう話す。 藤田社長とC Channelの森川亮社長が4月6日、両社が手掛ける動画サービスについて新経済サミットで話した。昨今、こうした新しい動画配信サービスの動向に注目が集まっているが、藤田社長が手掛けるAbemaTVは1年間で200億円の赤字を出したという。インターネット広告で成功した彼はなぜ、そのような新事業に手を出したのか。 「テキストや画像をクリックさせて自分たちのWebサイトに人を呼ぶ、そんなインターネットの時代はもう終わった。インターネットで映画やハイクオリティーな映像を見る、そんな時代が訪れている。何クリックだからどうだという話ではなく、ブランディングができるようになった」――藤田社長は言う。 AbemaTVは、サイバーエージェントとテレビ朝日が
『デジタル変革マーケティング』 発行日:2017/2/15 著者:横山 隆治、内田 康雄 発行:日本経済新聞出版社 文:大下文輔 本書『デジタル変革マーケティング』の主張は大きく2点に集約されるだろう。第1点は、マーケティングを経営の中心に据えようということ、第2点はデジタル化したマーケティングデータを統合し、そのデータを組織横断的に共有・活用して経営効率、業務効率を上げていこうという呼びかけである。 著者の1人、横山隆治氏はこれまでもこの2点についてブログや講演を通じて度々説いてきた。本書では、もう1人の著者である内田康雄氏と共に、マーケティングダッシュボード(それは同時に経営ダッシュボードでもある)を中心とした、「デジタルマーケティングはどのようにして行うのか」を具体的な手法や事例を示して採り上げている。 経営の質を変えるデータドリブンマーケティング 以前からも、データドリブンマーケテ
【日本の成長企業】は、ベンチャー・スタートアップ・成長企業で活躍する方へのインタビューや働く環境、最新の動向・ニュースなどを発信していきます。
あなたの会社の「経営理念」は、あなたを奮い立たせ、やる気を注入してくれるものですか。会社の存在意義を言語化したものである「経営理念」は、激しい変化の時代だからこそ、その重要性が高まっているのではないでしょうか。そこで、書籍『競争優位としての経営理念』に基づいた5分動画「エクセレントカンパニーの経営理念」シリーズをアーカイブ・セレクトし、2回にわたって特集します。1回目は「国内企業編」。リクルート、ファーストリテイリング(ユニクロ)、壱番屋(ココイチ)、ミツカンの4社に学びます。 【リクルートの旧社訓】自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ 従業員の行動に影響を与え、組織を強くし、戦略を大きく左右するリクルートの理念とは。次々に新規事業を生み出し、人材輩出企業と呼ばれるリクルートの社内制度、組織文化、DNAについて分析する(2016年1月収録/視聴時間4分47秒)。 【ユニクロのステー
ロジックツリー ~物事を把握する「分解」の考え方~ ロジック・ツリーとは、モレなくダブりなく(MECE)を意識して上位概念を下位の概念に分解していく際に用いられる思考ツールです。 問題解決で、本質的な問題がどこにあるのかを絞り込む場面や本質的な課題に対して解決策を考える場面で活用できます。 ※2020年3月30日、動画内のビジュアル、表現を一部リニューアルしました。 理解度確認テストや修了には影響ございません。 会員限定 MECE ~抜け漏れなく分解・構造化して考える~ MECEとは、ある物事を「モレなくダブりなく」切り分けた状態のことです。例えば年代別など、全ての人がその切り分けのどこかに属するようにします。MECEは論理思考の基本で、物事を分解し、構造化する際に役立つ考え方です。 例えば、状況を調べて問題箇所を特定する必要がある場合に、いくつかのポイントに分解して考えることが重要になり
IT 系の会社の経営者の方と話をしていると、 人月ビジネスをやめて、パッケージやサービスに移行したいという話をよく耳にします。 しかし、半年か一年経ってその後どのようになったのかを聞いてみると、 パッケージやサービスの開発プロジェクトが立ち上がるところまでは行ったものの、 結局は中途半端なものにしかならず断念したという話が多く、 事業内容をスムーズに移行することができたという話はあまり聞きません。 このようなビジネスの転換がうまく行かないケースには、 いくつかの共通点があるように思えます。 第一の関門は、経営陣が、まったく異なるビジネスに対して、 考え方を切り替えられるかどうかという点にあります。 パッケージやサービスのビジネスというのは、基本的に先行投資のビジネスです。 まずソフトウェアを完成させるまでに時間がかかり、 次にソフトウェアが世の中で認知されるまでに時間がかかり、 認知されて
ここ数年で急速に利用者数を増やし、新たな形態のWebメディアとして社会に認知されはじめたSNS(ソーシャルネットワークサービス)。招待された人しか会員になれないサービスが多く、信頼性が高いことから、マーケティングに活用されるケースが増えている。だが、コンシューマー向けの活用策だけでなく、社員を会員とした「社内SNS」や会員を経営者に限定した「経営者特化型SNS」など、SNSを直接経営に生かそうという企業も数多く現れている。こうしたSNSには、経営者が社員の日記をチェックするといったことが行えるため、現場に潜む問題点を発見できるといったメリットがある。また、内定者の囲い込みに成功した事例もあり、経営を進める上での力強いツールになる可能性を秘めていると言える。 「社内SNSはマネジメントそのもの」 「社内SNSはマネジメントそのもの」。米国などでSNSが普及し始めた2004年から、ビジネス向け
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