こんにちは。DevOps芸人と化して久しいAndyです。 2020年の秋にTypeScript 4.1へTemplate Literal Typesが導入され、そのインパクトに俄かに一部の界隈がザワついたのは記憶に新しいかと思います。 今回は型プログラミングの可能性を大いに押し広げたTemplate Literal Typesを用いてSQL文を型レベルで解析し、その実行結果を型情報として導出するためのsqlptureというライブラリを作ったので紹介します。 Embedded content: https://github.com/andoshin11/sqlpture SQLの実行/検証対象はPostgreSQL v13です。 tl;dr SQL文を型レベルで解析・評価して返り値型を取得できるmini interpreterを作ったよ 型レベルのSQL validatorも作ってるよ 実際
アプリケーションが発行するSQLにコメントが埋め込めると便利です。例えば、 /* path/to/logic.go:334 */ SELECT ... のようにSQLに発行元の情報をコメントとして埋め込んでからExecすれば、DB側のログ(general log等)にも記録されるため、SREやDREサイドからも、負荷の高いSQLがアプリケーションのどこから発行されているかが分かりやすくなります。 Goには github.com/shogo82148/go-sql-proxy という、SQL実行をトレースし、フック処理を差し込める便利なライブラリがありますが、今回それにpull requestを送って、SQL実行前にクエリの書き換えができるようにしました。 https://github.com/shogo82148/go-sql-proxy/pull/61 https://github.co
Google、ORMが生成するSQLが遅いときの調査を容易にする「sqlcommenter」をオープンソースで公開。Rails、Spring、Djangoなど主要なフレームワークに対応 SQL文を直接書かなくとも、自動的にSQL文を生成、実行してくれるORM(Object-Relational Mapper)は、プログラミングを容易にしてくれる技術としてRailsやHibernate、Springなどさまざまなフレームワークなどで活用されています。 一方で、ORMが生成するSQL文はときに複雑に、あるいは非効率なものとなり、データベース処理の遅さにつながることもあります。 このとき、SQL文の生成と実行を明示的にコードとして記述する必要がないというORMの特徴が、なぜデータベース処理が遅くなったのか、どのようなSQL文が生成され、そのどこに原因があるのか、といった調査を難しくている面があり
1. はじめに 仕事の都合で DB/SQL の性能問題を調査する機会が少なくありませんが(決してメインの仕事ではないですが)、その中でよく出くわす問題の1つに「ぐるぐるSQL」(もしくは「ぐるぐる系」)といわれる、ループで大量の SQL 文を呼び出しているものがあります。 感覚ですが、私の周りでは OLTP 系システムの DB/SQL の性能問題の原因の割合は以下のように感じています。 30%:ぐるぐる SQL 20%:SQL 文の書き方が不適切 15%:索引がない or 不適切 15%:パーズが遅い 10%:データモデルがおかしい 10%:その他 (大昔は2番目 / 3番目がほとんどだったのですが、最近はなぜがぐるぐる SQL が多い…) ぐるぐる SQL の実装では、ネットワーク通信や、アプリ側のクエリ生成 / 結果データ構築、DB 側のクエリ受信 / 結果送信といった、処理の本質的で
こんにちは、最近はアプリグロースを担当しているabeshi(@abeshi_official)です。 美容のプラットフォーム「LIPS」を運営するAppBrewでは非開発職のSQL習得に力を入れています。誰でもRe:dashやログを触れる状態になっているし、それぞれのDBに何がどう入っているかを共有するためのドキュメントも存在しています。 「非開発職もSQL書けるように頑張ろう!」と掲げたところで、当の本人たちは毎日仕事が忙しくなかなか時間も取れない上に明確な目標がないといまいち学習モチベーションを保つことができません。そこで弊社が導入したのが「SQLテスト制度」です。 ✍️SQLテスト制度とは SQLの学習到達度によってレベルごとに分けたテストで、合格すると給与が上がります。 *1現在は二つレベルが存在していて、 【レベル2】... 初学者向けでwhere・joinなど基本的な文法が使え
2020/9/30追記 本記事は元々、「SQL記述者全員が理解すべきSELECT文の実行順序のお話」というタイトルで投稿しておりました。 しかし、知見のある方からのコメントと自分でも調べてみた結果、今回紹介している順序はあくまで論理的な処理順序であり、実行順序とは別物ということがわかりました。 誤った知識を布教してしまい申し訳ございません。 2020/9/30のタイミングで、本記事のタイトルを「SQL記述者全員が理解すべきSELECT文の論理的な処理順序のお話」に変更させていただきました。 はじめに 「SQLといえば、エンジニアが扱うスキル」と思われがちですが、最近はマーケターや営業など、非エンジニアの方もSQLを使って、自らデータを抽出し分析する方が増えてきています。 またエンジニアの方でも、ORM任せでなんとなく理解している状態の方もいるのではないでしょうか? 今回は、そんな方々にこそ
golang-migrateとは? Go言語で作成されたDBマイグレーションツールで、GO言語のライブラリとしてだけではなく、CLIからも利用できます。そのためJavaで開発されているprismatixというサービスでも利用することができます。 JavaのマイグレーションツールにFlywayやliquibaseといったものがあります。その中でこのツールの特徴は、マイグレーションを定義しているファイルをGitHubやAWS S3などから直接参照することができることです。(もちろんローカルのファイルシステムにも対応しています) また対応しているデータベースエンジンも多く、MySQLやPostgreSQL以外にもMongoDBなどにも対応しているなど、様々な場面で使うことができるツールだと思います。 環境構築 今回は手軽に試すためにdocker上で、golang-migrateとPostgreS
Cacooで「データベーススキーマを自動生成できる」という素晴らしい機能が先週発表されました。 cacoo.com Cacooが提供するSQLクエリをデータベースで実行して、その結果をCSVファイルとしてエクスポートしてCacooにアップロードするだけでER図が生成されるというものです。 現時点で公式サポートされているのはMySQLとPostgreSQLですが、 一応1列目にRDBMSの名前が入るようになってるんですが、CSVのフォーマットとしては統一されてます。— Kohei Kimura (@cohhei) 2020年4月16日 ということなので、tbls out のサポートフォーマットにCacooのデータベーススキーマ機能用のCSV( cacoo )を追加しました。tbls v1.33.0で試すことができます。 MySQLのデータベーススキーマ まずはMySQLのデータベースで試して
Deleted articles cannot be recovered. Draft of this article would be also deleted. Are you sure you want to delete this article? AI Academy Bootcamp 6ヶ月35,000円にてチャットで質問し放題の環境で、機械学習やデータ分析が学べるサービスを提供しております。 数十名在籍しているデータサイエンティストや機械学習エンジニアに質問し放題の環境でデータ分析、統計、機械学習、SQL等が学べます。AI人材に必要なスキルを効率よく体系的に身に付けたい方は是非ご検討ください! https://aiacademy.jp/bootcamp この記事の対象者 ・将来Pythonでデータ解析をしたいと考えているが、何から手をつけたら良いか知りたい方 ・将来、人工知能
こちらの記事は翻訳記事となります。 原著者の許諾を得て翻訳・公開しております。 英語記事: How to Write Fast Code in Ruby on Rails原文公開日: 2019/10/08著者: Gannon McGibbonURL: https://engineering.shopify.com/blogs/engineering/write-fast-code-ruby-rails はじめにShopifyでは、ほとんどのプロジェクトの開発フレームワークにRuby on Railsを使用しています。 RailsとRubyはともにパフォーマンスに対するスティグマ(偏見)が存在します。 多くの個人や企業が、Rails以外での解決方法を探しています。 しかし一方で、私たちShopifyではRuby on Railsを採用して、毎分何百万ものリクエスト(requests per
こんな感じで、ブラウザでSQLを書いて環境構築一切不要でSQLを学べるというWebサービスです。 今北産業 SQL言語のみをサポートしています。 環境構築一切不要で、無料でお試し出来ます。 コンテンツには無料と有料の2つがあり、有料版は”買い切り”で、5000円です。全てのコンテンツがお楽しみ頂けます。 圧倒的にアカウントを買うニーズが強かった 2019年8月頃に「研修サービスのプラットフォームとして」告知をしたのですが、結論から言うと「講師や研修は別にいらん、アカウントだけ売ってくれ」が個人 / 法人共に、圧倒的に多かったため、会員登録/ログイン/マイページ/コンテンツ購入/パスワードリマインダなどの機能を別途付与して、Webサービスとしてリリースしました。 買い切りにした理由 コンテンツを定期的に追加する予定が全く無いためです。月額制にするならほっといてもコンテンツが増えていかねばなり
散々、書かれていることで、何度もでてくる話なので、自分用にまとめ。 文字コード まずMySQLの文字コードですが絵文字のみでなく、JIS X 0213の第3・4水準漢字の 一部にUTF8 4バイト文字があり(まぁまず使われないと思いますが)、 MySQLの文字コードはこれからはutf8mb4一択のようです。 charsetは、サーバ、クライアント、サーバー/クライアント感の接続、データベース、、テーブル、カラムで個別に指定でき、 問題を起こさないようにするには、すべて揃えたほうが無難であります。 character_set_server=utf8mb4 character_set_client=utf8mb4 character_set_connection=utf8mb4 character_set_database=utf8mb4 character_set_results=utf8m
データ分析者がSQLを書かなくてもいい時代に。"SQLビルダー"機能でデータ活用シーンに革新を。株式会社nehanは、分析ツールnehan上にて、プログラミング不要でSQLを作成・データを取得できる機能の提供を開始いたしました。 現在、多くのデータ活用シーンでSQLを使ってデータを取得する業務が行われています。しかし、 SQLを書ける人材が不足しており、業務が担当部署に集中しやすい 複雑なSQLは保守性が低下しやすく、結果、業務が属人化しやすい といった課題を抱える現場は多いと感じております。 SQLビルダーは、それらの課題を解決するための手段です。下記2点が最大の特徴です。 SQLのスキルがなくても、簡単操作でデータを取得可能 データ加工プロセスを見える化し、保守性を向上。脱属人化を実現 本機能を活用いただくことで、SQL業務の効率化・民主化による、ビジネスにおけるデータ活用の促進を実現
Deleted articles cannot be recovered. Draft of this article would be also deleted. Are you sure you want to delete this article? はじめに データ分析とデータ品質改善に従事してきた筆者が、SQLを用いた分析の基本である「ウィンドウ関数」の使い方とデータ品質の調査改善を行う手法をまとめてみようと思います。 こちらの記事は、SQLの知識向上と振り返りを主題としているので、ABC分析、バスケット分析、RFM分析などの「データ分析の手法」について説明している記事ではありません。(反響やコメントによって別投稿するかもしれません) 背景 SQLはエンジニアの大多数が利用しており、多くの方はWebサービス開発などでデータの登録画面や検索画面を作る際にSQLを利用したり、またはシ
SQLをはじめよう - 初心者でもわかる、構文とデータ取得の基本 リレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)において、データの操作や定義を行うためのデータベース言語であるSQL。“データ”の重要性が謳われるようになった昨今において、この言語はより重要性を増しています。本稿では日本MySQLユーザ会の副代表であり、データベースを中心とした業務システムの設計・コンサルティングを手掛ける坂井恵さんが、「SQLを学びはじめたばかりの若手IT技術者」や「社内のデータを利用したい非IT技術者」に向けて、SQLによるデータ操作の基礎を解説します。 企業活動において、近年ますます、蓄積されたデータの活用が重要になっています。自社の持つ大量のデータの中から必要なデータを抽出・集計するという操作は、以前はITエンジニアが用意した画面を通して限定的にのみ行うことができるのが一般的でした。 しかし最近は
こんにちは。プロダクト開発部の荒川 id:ad-sho-loko です。突然ですが、皆さんはこんな疑問を持ったことはありませんか? データベースの内部実装はどうなっているのか? トランザクションとはどのようなアルゴリズムで実現されているのか? NoSQLが遅いのはなぜか? 古典的なデータベースとは内部的にどのように違うの? データベースを何かしらの形で利用しているのにも関わらず、意外と内部の仕組みを理解していない場合が多いかと思います。僕もそうです。*1 しかし、エンジニアたるもの、その仕組みを知ることは非常に重要です。僕もデータベースについて勉強しようといくつかの本やサイトを調べていたのですが、なかでもCMU(カーネギーメロン大学)のDatabase System Groupがアップロードしている講義が最も勉強になりました。 www.youtube.com そして本ブログでは、上記の講義
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