東京大学の中須賀真一教授、和歌山大学の秋山演亮特任教授らは13日、日本の宇宙開発の新しい推進体制を話し合う有識者会合を開いた。強力な司令塔をすみやかに実現する必要があるとの認識で一致した。新体制の方針は夏までに政府の宇宙開発戦略本部(本部長・菅直人
はやぶさ2のイメージ図。小型の衝突装置を搭載し、小さなクレーターを作り、地下の試料採取も目指す=JAXA提供 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は12日、小惑星探査機「はやぶさ」の後継機となる「はやぶさ2」について、2014年に打ち上げると発表した。地球と火星の間の軌道にある小惑星「1999JU3」へ18年に到着し、20年の地球帰還を目指す。 惑星への滞在期間もはやぶさの約3カ月から1年半に大幅に延ばした。前回、着陸失敗や機器のトラブルに見舞われたことを教訓とし、一つ一つの作業時間に余裕を持たせたという。 目指す小惑星は有機物や水が含まれ、約46億年前に地球が誕生する前の状態と近い物質があるとされる。そうした物質を回収、分析することで、太陽系の形成や生命の起源に迫れる可能性があるという。 計画責任者の吉川真准教授は「技術的には、はやぶさのようにドラマチックにならないよう、当たり前のよ
宇宙航空研究開発機構は12日、小惑星探査機「はやぶさ」の後継機「はやぶさ2」を2014年に打ち上げると発表した。 地球と火星の間の軌道を飛んでいる小惑星「1999JU3」に18年に到達し、20年に地球に帰還する予定。 はやぶさ2は小惑星に約1年半滞在し、表面を観察するほか、直径数メートルのクレーターを作って、地表面から数十センチ下にある物質の採取に挑む。この小惑星には水や有機物が含まれ、太陽系の形成時に近い物質があるとみられる。詳しく調べれば、生命誕生の謎の解明にもつながる可能性がある。 はやぶさは、エンジンの不調など、さまざまなトラブルに見舞われた。プロジェクト代表の吉川真・宇宙機構准教授は「技術的には、はやぶさのようにドラマチックにならないよう、確実に進めたい」と話している。
Image credit: NASA 米航空宇宙局(NASA)は5月11日、小惑星探査機「ドーン(DAWN)」によって初めて撮影された小惑星「ベスタ」の画像を公開した。 この画像は5月3日、ベスタから約121万キロメートル離れた距離から、「ドーン」のフレーミングカメラによって撮影されたもの。距離が離れているため、ベスタの形状が分からないものの、多くの光を反射し、白く輝いていることが分かる。 「宇宙空間で10億マイル以上旅し、ミッションチームは目標を見つけました。この最初の画像はドーンの来たる訪問のヒントを示しています」 今回の画像について、副実験責任者のキャロル・レイモンド(Carol Raymond)氏はこのように述べた。 ドーンは現在、ベスタを目指して飛行しており、既に最終接近フェイズに入っている。7月16日にベスタを周回する軌道に投入される予定となっており、その後、約1年間にわたって
質量が存在すると、ボウリングのボールが載ったトランポリンみたいに時間と空間で構成される4次元の「時空」がゆがむ、というアインシュタインの一般相対性理論の予言が、米航空宇宙局(NASA)の人工衛星「GP―B」の観測で確認された。天才の考えの正しさが改めて実証された。 NASAの4日の発表によると、遠方の星が見える方角が、1年に9万分の1度ほどの割合で変化していた。この変化は、地球の自転で発生する時空の渦の効果として理論が予言する量と一致した。また地球の質量による時空のゆがみによる方角の変化も、理論の予言通りに観測した。 重力を扱う一般相対性理論は1916年に完成。重力で光が曲がる「重力レンズ」効果の観測などから正しいと考えられているが、確認の実験が続いている。76年には精密な原子時計を積んだ探査機GP―Aが、地上より重力の弱い高空では時計が速く進むはずという理論を確かめている。 同理論
宇宙航空研究開発機構は27日、国際宇宙ステーション(ISS)に約半年間滞在する宇宙飛行士、古川聡さん(47)が乗るロシアのソユーズ宇宙船の打ち上げ予定日が、6月8日に決まったと発表した。 古川さんは1999年に宇宙飛行士候補に選ばれ、今回が初飛行。宇宙機構の飛行士としてソユーズに搭乗するのは、2009年12月の野口聡一さん以来。当初の打ち上げ予定は5月30日だった。
宇宙航空研究開発機構は22日、陸域観測技術衛星「だいち」の発生電力が停止し、観測ができなくなったと発表した。原因を調査して対策を検討するとしている。 だいちは2006年1月にH2Aロケットで鹿児島県の宇宙機構種子島宇宙センターから打ち上げられた後、設計寿命の3年、目標寿命の5年を超えて運用されていた。 同日午前7時半ごろ、太陽電池から供給されている電力が急速に低下し、消費電力を節減するモードに入った後、発生電力が確認できなくなったという。 だいちは国内外の地震や津波、火山噴火の現場を撮影し、地形の変動や発生前後の環境の変化を明らかにした。東日本大震災後に観測した東北地方の画像は、地殻変動の把握などに活用された。
【ニューデリー=新居益】インド宇宙機関(ISRO)は20日、同国南部のサティシュ・ダワン宇宙センターで、国産ロケット「PSLV―C16」を打ち上げ、搭載された3基の衛星を高度約820キロ・メートルの軌道に投入した。 ISRO幹部は打ち上げを「大成功」としている。 軌道投入されたのは、地上の資源探査などに利用されるインドの「RESOURCESAT―2」と印露共同開発の衛星、シンガポールの衛星。 インドは商業衛星の打ち上げビジネスの拡大を狙っているが、昨年は4月と12月の2度にわたり打ち上げに失敗していた。
Image credit: NASA 米航空宇宙局(NASA)は4月20日、ハッブル宇宙望遠鏡(HST)の打ち上げ21周年を記念する画像を公開した。 公開された画像はアンドロメダ座方向、地球から約3億光年離れている相互作用銀河「Arp 273」で、下の銀河の重力の影響によって上の銀河の渦が広がり、まるで薔薇の花びらのように見える。 この画像は2010年12月、ハッブル宇宙望遠鏡の広視野カメラ3 (Wide Field Camera 3)によって撮影されたもので、紫外線、青色、赤色の3種類のフィルターが使用された。 ハッブル宇宙望遠鏡は1990年4月にスペースシャトル・ディスカバリーによって打ち上げられ、打ち上げ直後はレンズのピンぼけなどの問題が生じたが、地上の対応や補修ミッションなどを経て、これまで大きな観測成果を挙げている。 2009年5月にハッブル宇宙望遠鏡の最後の補修ミッション(HS
宇宙航空研究開発機構は22日、地球観測衛星「だいち」の電力が失われた、と発表した。この日朝、太陽電池から供給されている電力が急低下し、衛星が消費電力を最低限にするモードに入っていることが判明。その後、電力がさらに下がったという。 だいちは2006年1月に打ち上げられた。設計寿命は3年、目標寿命は5年で、いずれも過ぎていた。 今年3月の東日本大震災では被災地を撮影し、津波の被害を受けた仙台空港付近の様子などを公開した。
【重要なお知らせ】このページは過去に公開された情報のアーカイブページです。更新を終了しているため、リンク切れや古い情報が含まれている可能性があります。 最新情報については、新サイト Earth-graphy (earth.jaxa.jp) をご利用ください。
民主、自民、公明3党の有志国会議員が、平成24年度からの米国のGPS(衛星利用測位システム)を補完・補強する準天頂衛星の本格導入を求める決議をすることが18日、わかった。東日本大震災を教訓に「災害時の安否確認や救難支援の要請が可能になる」として、19日に開く「宇宙基本法フォローアップ議員協議会」(共同座長・河村建夫元官房長官、樽床伸二民主党元国対委員長)で決議、同日中に政府に申し入れ、宇宙開発戦略本部が年内に策定する事業計画に反映されるよう働きかける。 同協議会は、準天頂衛星を導入するにあたり、24年度からの実用システムの整備着手▽開発・整備・運用主体は内閣府▽国費による整備-などを求める。同時に内閣府の外局「宇宙庁」の設置も要求する。 政府は、22年9月に打ち上げられた初号機「みちびき」での実証試験などをもとに、年内に実用システム導入の可否を判断する。 準天頂衛星が7基あればGPSに依存
【ワシントン=山田哲朗】米航空宇宙局(NASA)は12日、年内に退役するスペースシャトルの譲渡先を発表した。 3月に最終飛行を終えた「ディスカバリー」はバージニア州のスミソニアン国立航空宇宙博物館別館、4月29日に最終飛行する「エンデバー」はロサンゼルスのカリフォルニア科学センター、6月28日に最終飛行する「アトランティス」はフロリダ州のケネディ宇宙センター・ビジターコンプレックスがそれぞれ引き取り、展示する。 全米で20以上の博物館や科学館が展示の目玉にしようと名乗りを上げていた。
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く