宇宙航空研究開発機構(JAXA)は22日午後2時37分ごろ、鹿児島県・種子島宇宙センターから、国際宇宙ステーション(ISS)に物資を輸送する無人補給機HTV(愛称・こうのとり)2号を搭載した国産大型ロケット「H2B」2号機を打ち上げた。約15分後、こうのとり2号を無事に予定の軌道に分離し、打ち上げは成功した。 こうのとり2号は、ISSに滞在する宇宙飛行士の食料や生活用品、日本の実験棟「きぼう」で使う実験機器などを運ぶ。種子島の水道水から精製した飲料水も積み込まれている。高度200~300キロの地球を周回する軌道に投入され、徐々に高度を上げてISS(高度約350キロ)に接近。28日未明、ISSに結合する予定。 H2Bは、JAXAと三菱重工業が共同開発した国内最大の新型ロケット。H2Aと同型のエンジンを2基束ね、打ち上げ能力をH2Aの約1.4倍に向上させた。09年9月11日の初打ち上げで、搭載