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ブックマーク / research.ascii.jp (6)

  • 世界はフラット化なんかしていない@バンガロール

    インド・チェンナイからバンガロールに向かう国内線のロビーにある書店で、『ONE NIGHT @ THE CALL CENTRE』(コールセンターの一夜)というを買った。インド人の好きそうなブルーの表紙がきれいで、わたしのいるIT業界に関係していそうだし、裏表紙の説明を見たらとても面白そうだった。英語小説をバシバシ読めるわたしではないのだが、気がついたらレジに運んでいた。 『ONE NIGHT @ THE CALL CENTER (Film Tie-in Edition)』、Chetan著 Bhagat、Paperbound 刊、ISBN_PB: 9788129108180 “インドの村上春樹”と言ったら違っているのかもしれないが、ベストセラー作家が書いたものだというのも気になる。それで、裏表紙にどんなことが書いてあったのかというと、だいたい次のようなことである。 「2004年冬、わたし

  • 中国は「萌え」ているか?

    上海市にある文廟の入り口近くにある雑誌スタンド。並んでいるネタが、日とほとんど同じと言えるところまで来ていることがわかる。中央右側に並ぶ「桌游」は、桌上游戏の略でボードゲームの意味だが、絵が萌えている……。 中国・上海の文廟(孔子を祀る祠)周辺の商店街に、マンガやアニメ好きの若い子たちが集まるというので訪ねてみた。上海アンドロイドの会の中尾貴光(@osschina)さんに、オタクスポットはないですかねと聞いて教えてもらったのだ。上海ナビにも、「女子中高生とアキバ系男子が集う異色の下町をぐるり。上海っ子の流行が分かる街『文廟』を散歩しました」なんて記事がある。 アジアの街々には、中野ブロードウェイのようなコンテンツ雑居ビルとでもいうべきものがいくつもある。香港なら信和中心や東方188、台北なら萬年商業大楼というビルがあまりにも有名だ。わたしが香港や台湾に足繁く通うようになったのは1990年

  • 月間65億PV! 巨大サイト「DECOLOG(デコログ)」の正体 (前編)

    いま10代から20代の女性たちが、「ブログ」をものすごく活用しているのをご存じだろうか? その中でも圧倒的な支持を集めているのが、月間65億PV、ユニークユーザー数900万人を誇り、「Mobage」や「GREE」がゲームに特化していくのを向こうに、女性向けのコミュニケーション系サービスの覇者となった「DECOLOG(デコログ)」だ。 その勢いはネットだけにとどまらず、主催する「ガールズフリーマーケット!」は、女性向けイベントとしては日最大規模(2011年春の来場者数は約2万4000人)という。市場を一変させたDECOLOGの運営会社、ミツバチワークスの光山一樹代表を、恵比寿のオフィスに訪ねた。 アバターやポイントは やりたくなかった ―― 正直、不勉強にも「DECOLOG」さんを存じ上げなかったので、お邪魔しました。 光山 そうなんです。大人は知らないんですよね、DECOLOG。 ――

  • スティーブ・ジョブズはどこにでもいる

    スティーブ・ジョブズがCEOを退くというニュースが流れた。世界中ですでに100万回くらい語られていると思うのだが、これについてのわたしの見方は少し違っている。25年以上、毎週PCに関するニュースを追ってきたつもりだが、これが何を意味しているかということだ。 アップルが「世界最大のテクノロジーカンパニー」と書いている記事があった。これには異論のある人もいるのではないか? また、「ジョブズがマウスを発明した」と発信した通信社もあった。これは、歴史テクノロジーというものを冒涜するものだ。ジョブズ自身が「テクノロジーリベラルアーツの交差点」にいる会社だと言っているとおり、テクノロジーリベラルアーツそのものではないというのが、アップルなのではないか。 実は、わたしもアップルといえば、なんとなくテクノロジーを生み出す会社だと思っていたことがある。かつて『月刊アスキー』編集長の時代に、「Quick

  • ネット行動とコンテンツ消費で客を掴め!

    ネット時代の新しいライフスタルを分析しているアスキー総研では、「MCS(メディア&コンテンツ・サーベイ)」という大型調査を実施。今年3月から冊子版とアプリケーション版の販売を行っている(詳しくはこちらのサイトをご覧あれ)。 すでに一般製造業、コンテンツやメディア関連企業などに導入していただき、高い評価を頂戴しているが、これのiPad版といえるアプリが登場した。日リリースも出させてもらっている「MCS Elements」(発売:株式会社ユビキタスエンターテインメント)である。 iPad版は、「MCS(メディア&コンテンツ・サーベイ)2010」のエッセンスを、会議などでリアルタイムに使えるようにしたものだ。プロモーションや商品開発、事業計画に気で使うには「MCS 2010」が必要となるが、iPad版は、なにしろ手早くユーザーの基パターンをつかむことができる。 「MCS Elements」

  • ゴスロリ人口100万人、200億円市場

    アスキー総研のテーマは、デジタルとコンテンツの関係というわけなのだが、これが「都市論」的な話になってくる。たとえば、アスキー総研は、現在の「秋葉原」を80年代の「原宿・渋谷」をアナロジーとして見ている部分がある。原宿・渋谷 <―> 秋葉原、ファッション・広告 <―> デジタル・コンテンツ、パルコ・竹下通り<―>ヨドバシ・中央通り、パルコ文化<―>角川グループという図式が書けるだろう。角川グループというのは、音羽一ツ橋(講談社・小学館)よりも一段私小説的で、萌える文化を持っている。いまの時代なりの、文学に近いマンガ・アニメというべきか。 それでは、原宿・渋谷の文化が80年代以降どのような道をたどったのか。これには個人的にものすごく興味があった。映画『下物語』を見て、ロリータ、ゴスロリ、カワイイに、その思想的な背景というものに圧倒された。ところが、わたしは言うまでもなく、秋葉原や神保町のほう

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