姉歯秀次・元1級建築士(53)(懲役5年などが確定)による耐震強度偽装事件に絡み、強度不足が判明して解体された東京都墨田区の分譲マンション「グランドステージ東向島」の元住民51人が姉歯元建築士と建築確認を行った同区などを相手取り、計約7億9395万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が30日、東京地裁であった。 河野清孝裁判長は、姉歯元建築士の賠償責任を認定し、原告のうち38人に対して計約1億5535万円を支払うよう命じた。同区については「構造計算書の偽装を疑わせる点があったとは言えない」と述べ、賠償責任はないと判断した。