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ブックマーク / number.bunshun.jp (182)

  • “奇跡の復活”よ、もう一度……。アビダルが挑む肝臓腫瘍との戦い。(工藤拓)

    バレンシア戦でメッシ、セスクとともにゴールを祝うアビダル。ライバルを率いるモウリーニョも温かい応援メッセージを送っている。 17日に行われたセビージャ対バルセロナ戦の試合前、ピッチに入場したバルセロナの選手達は青色のTシャツを着ていた。その胸には次のメッセージがプリントされていた。 「ABI !!! TORNARÁS A GUANYAR !!!!(アビ! お前はもう一度勝つ!)」 もう一度――。 1年前の3月19日。ホームにヘタフェを迎えたリーグ戦で、バルサの選手たちは同じく青色のTシャツを着てカンプノウのピッチに現れた。そしてその胸には、「TESTIMEM ABI(お前が好きだ、アビ)」とのメッセージがプリントされていた。 その2日前、エリック・アビダルは肝臓腫瘍の摘出手術を受けていた。この時、医師が見積もった復帰までに要する期間は約5カ月。つまりシーズン中の復帰はまず不可能なはずだった

    “奇跡の復活”よ、もう一度……。アビダルが挑む肝臓腫瘍との戦い。(工藤拓)
    n41
    n41 2012/03/23
    "“奇跡の復活”よ、もう一度……。アビダルが挑む肝臓腫瘍との戦い。"
  • モウリーニョは攻略の方程式を示せず。バルサに完敗したレアルが陥った罠。(工藤拓)

    バルセロナの3点目のゴールが決まった瞬間。試合後には「試合を落とした理由は運だけだよ。1-0になった後、何度か2点目を決めるチャンスがあった。クリスティアーノ(ロナウド)に数度あったチャンスが決まっていれば……」と語ったモウリーニョ 12月10日に行われたリーガ・エスパニョーラ16節、レアル・マドリー対バルセロナによる「エル・クラシコ」は、アウェーのバルセロナが1-3で制し、消化試合が1つ多い状況ながら同勝点で暫定首位の座を手にした。 「レアル有利」という初めての前評判を裏切った、惨敗。 今回のクラシコはグアルディオラがバルセロナの監督に就任して以来、初めてレアル優勢の前評判のもと行われた一戦だった。 消化試合が1つ少ない状況で2位バルサと勝ち点3差をつけて今節を迎えた首位レアルには、引き分けでもアドバンテージを保てる精神的余裕がある。しかもチームはそれまでクラブ記録タイの公式戦15連勝中

    モウリーニョは攻略の方程式を示せず。バルサに完敗したレアルが陥った罠。(工藤拓)
    n41
    n41 2011/12/12
    "モウリーニョは攻略の方程式を示せず。バルサに完敗したレアルが陥った罠。"
  • バルサ4度目のCL制覇を陰で支えた、プジョルとアビダルの見えない功績。(工藤拓)

    プジョルから渡されたキャプテンマークを左腕に巻き、チームで最初にビッグイヤーを高々と掲げたアビダル(右)と、驚異的なパス成功率でゲームを支配したシャビ ロナルド・クーマンの弾丸シュートによりサンプドリアを1-0で下し、ヨハン・クライフ率いるバルセロナが史上初めてヨーロッパの頂点に立った場所、ウェンブリー・スタジアム。あれから19年、当時選手としてクラブの歴史に名を刻んだジョセップ・グアルディオラに導かれたバルサは、再び辿り着いた英国フットボールの聖地でのファイナルを制し、史上4度目のビッグイヤーを獲得した。 今回の決勝を見て感じたのは、これほど見ていてドキドキしない決勝は初めてだということだ。理由はもちろん、バルサが強すぎたから。マンUに押し込まれた立ち上がりの10分間も、ルーニーが同点弾を決めた時すら動揺はなく、すぐにバルサがゲームを支配し、ゴールは生まれるだろうという確信が常にあった。

    バルサ4度目のCL制覇を陰で支えた、プジョルとアビダルの見えない功績。(工藤拓)
    n41
    n41 2011/05/30
    "バルサ4度目のCL制覇を陰で支えた、プジョルとアビダルの見えない功績。(1/3) - Number Web : ナンバー"
  • モウリーニョとレアルを完全凌駕した、グアルディオラとバルサの戦術と能力。(中嶋亨)

    お互い相譲らぬ名采配ぶりを繰り広げるグアルディオラとモウリーニョ。ラリー・クラシコ4連戦は、互いに1勝1敗1分けとなったが、CL決勝への切符は、ほぼバルサが得たことになった 27日、サンチャゴ・ベルナベウで行われたレアル・マドリーとバルセロナによるチャンピオンズリーグ準決勝一戦目は、バルサが2-0で勝利。国王杯決勝戦でバルサを120分間にわたって完封したレアル守備網は前半こそ無失点で切り抜けたものの、後半に守備的MFペペが一発退場となり、完全崩壊してしまった。 しかし、そのターニングポイントは試合開始直後からグアルディオラ監督の執った采配によって引き起こされたものだった。 国王杯決勝においてバルサの攻撃を停滞させる“Trivote”が機能したレアルは万全の態勢で宿敵をホームに迎えた。 一方のバルサは試合前日にイニエスタまでもが負傷離脱。鉄壁の守備網を敷くレアルに対し個人技による打開が期待さ

    モウリーニョとレアルを完全凌駕した、グアルディオラとバルサの戦術と能力。(中嶋亨)
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    n41 2011/04/29
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  • ベンゲルを巡って観客が乱闘……。外資の買収でアーセナルが激変か?(山中忍)

    2010-2011シーズン終了までで、アーセナルの監督を15年間務めることになるアーセン・ベンゲル。来季以降、新しい外国人オーナーはクラブ史上最も長く指揮を取っている名将をどのように処遇するのだろうか ついに、アーセナルも外資の手に渡った。 4月11日、米国人富豪のスタン・クロンケが、クラブ株式の約63%を手に入れた上で、完全買収の意志を表明したのだ。 アーセナルと言えば、外国人オーナーが大半を占めるプレミアリーグにあって、最後の砦とも言うべき存在だった。いわゆる“ビッグ4”のうち、マンチェスター・ユナイテッド、チェルシー、リバプールが揃って「外資系」と化しても、アーセナルだけは、英国人の主要株主たちが経営権を守り続けてきた。 サポーターによる株主組織であるAST(アーセナル・サポーターズ・トラスト)は、伝統にこだわり持株の売却を拒否する構えを見せている。だが、彼らは小口の株主にすぎない。

    ベンゲルを巡って観客が乱闘……。外資の買収でアーセナルが激変か?(山中忍)
    n41
    n41 2011/04/28
    "ベンゲルを巡って観客が乱闘……。外資の買収でアーセナルが激変か?(1/3) - Number Web : ナンバー"
  • FIFA公認代理人制度が今秋廃止へ。J選手の移籍にはどう影響するのか?(木崎伸也)

    公認代理人制度廃止の方向へ舵を切ったFIFAのブラッター会長。6月のFIFA総会で行なわれる次期会長選にも立候補を表明した いよいよFIFA公認代理人の廃止が、現実のものになってきた。 これまでFIFA公認代理人の試験は、各国のサッカー協会がそれぞれの国で代行して開催してきた。15問をFIFAが、5問を各国のサッカー協会が作成し、14問正解すれば合格というテストだ。すべて3択ではあるが難問が多く、日では1度で受かるのは難しいと言われてきた。 しかし、今年3月に予定されていた代理人試験を、日サッカー協会は実施しなかった。FIFAが今年の秋をメドに、代理人制度を廃止することがほぼ確実になっているからだ。 もともとFIFAが公認代理人制度を作ったのは、国際移籍におけるトラブルを減らそうと考えたからだ。だが、非公認の代理人は一向に減らず、結局、国外移籍の約7割をライセンスを持たない人間が行なっ

    FIFA公認代理人制度が今秋廃止へ。J選手の移籍にはどう影響するのか?(木崎伸也)
    n41
    n41 2011/04/11
    後ろ向きだなあ、おい "FIFA公認代理人制度が今秋廃止へ。J選手の移籍にはどう影響するのか?"
  • 3バックは本当に復活するのか?ザッケローニの次なる一手に注目。(田邊雅之)

    「(日本代表チームは)アジア杯で優勝しましたが、これは到達点ではありません。私の使命は日サッカーの成長です。2014年のW杯ブラジル大会では世界のトップを争う実力のあるチームとして戦いたい」と2月21日には発言しているザッケローニ監督 日が4度目の優勝を飾ったアジアカップ。あれから3週間以上が経つが、得失点シーンやゲームセットの瞬間を別にすれば、プレス席が一番どよめいたのは、オーストラリア戦でザッケローニが最初に動いた場面だったと思う。 後半11分、ザッケローニは攻撃的MFの藤に替えてCBの岩政を投入。と同時に左SBの長友を前方に張り出させる。この結果、日本代表のシステムは岩政、吉田、今野の3人が最終ラインを形成する3バックへと変化した。 たしかに巷では、システムは4-2-3-1のままで今野が左SBに回り、長友が前に上がっただけだという解釈もなされている。これはザッケローニの発言に負

    3バックは本当に復活するのか?ザッケローニの次なる一手に注目。(田邊雅之)
  • 長友佑都はデサイーになれるか?フランスを変えた18年前の衝撃移籍。(フローラン・ダバディ)

    デサイーは、12歳の時にナントのユースチームに入り、24歳でマルセイユ入りしCL優勝。翌年ACミラン入りし、異なるチームでの2年連続となるCL優勝を果たした。1998年にはフランス代表として自国開催W杯を制覇。2002年の日韓W杯にも出場している 長友佑都のインテル移籍のニュースを耳にした瞬間、私は驚嘆し、昨年夏のデンマーク戦の勝利やアジアカップでの優勝以上に感情が高ぶった。 こんな気持ちは久々かもしれない。1993年11月、フランスのオリンピック・マルセイユからマルセル・デサイーが当時世界一のクラブだったACミランへと移籍した。その知らせを聞いた瞬間と同じ心境だったと思う。 今でもよく覚えている。そのとき私はセーヌ川沿いのアレクサンドル三世橋のあたりを車で走っていた。ナポレオンの眠るアンヴァリッドのドーム教会が右手に現れると同時に、ラジオのアナウンサーが陽気な声で短く告げた。「スポーツ―

    長友佑都はデサイーになれるか?フランスを変えた18年前の衝撃移籍。(フローラン・ダバディ)
  • バルサとセスクの相思相愛が解消!?急成長する19歳、新鋭チアゴの存在。(工藤拓)

    「バルサが強すぎると、それはそれでネタがなくて困る」 リーガ記録の勝点99を叩きだした昨季を上回るペースで首位を独走する今季のバルセロナは、そんな贅沢なぼやきが番記者達から聞こえてくるほどに強い。 カンプノウでは毎試合お決まりの圧勝劇が繰り返され、「○○連勝」といった記録更新の話題ももはや新鮮味を失ってしまった。ピッチ外に目を向けても、前任のジョアン・ラポルタと違って大人しいサンドロ・ロセイ会長からは優等生発言しか聞こえてこないし、イブラヒモビッチのような悪童がいなくなったロッカールームからも面白いネタは出てこない。 そんな平穏過ぎる日々が続くなか、各スポーツ紙のバルサ面で最もよく目にする名前がセスク・ファブレガスだった。 昨夏バルサから移籍金4000万ユーロ(約45億円)のオファーを受けた際、アーセナルのヴェンゲル監督は1年後のバルサ移籍を認めることでセスクの慰留に成功した。この時点では

    バルサとセスクの相思相愛が解消!?急成長する19歳、新鋭チアゴの存在。(工藤拓)
  • 不振に喘ぐレアルで繰り広げられる、モウリーニョ対GMの“仁義なき戦い”。(中嶋亨)

    チェルシーの監督時代は、経営陣と選手補強を巡ってたびたび衝突し、結局チームを自分から去ることになったモウリーニョ 「逆転は不可能」 1月30日、レアル・マドリーがオサスナに敗れ、首位バルセロナとの勝ち点差が7に広がったことを受け、スペインのメディアはこのような論調を強めている。 昨年11月29日の直接対決でバルセロナが5-0と圧勝したのに加え、22節終了時点の得失点を見ても、バルサの70得点・11失点に対し、レアルは52得点・19失点と、明らかな差がある。“スペシャル・ワン”モウリーニョをもってしても、バルサの安定した強さを上回るチームを作れずにいるという事実が浮き彫りになっている。 そういう苦しい状況に置かれていても、モウリーニョはレアルにポジティブな変化をもたらそうとしている。 それは、GMバルダーノをチームから遠ざけることである。 現場の最高権力者を巡る、GMと監督のつばぜり合い。

    不振に喘ぐレアルで繰り広げられる、モウリーニョ対GMの“仁義なき戦い”。(中嶋亨)
  • 大相撲の「八百長」って何だ!? ~Number創刊年に載ったコラムを再発表!~(設楽敦生)

    「大相撲の『八百長』って何だ!?」 この特集を組んだのは1980年。ちょうど「Number」創刊の年でした。 当時、大相撲は年間を通して殆ど満員御礼というブームの最中にありました。 現・貴乃花親方の父である初代・貴ノ花が群を抜いた人気を誇りつつも、 ウルフこと千代の富士が次代のスター力士として急成長している時代でした。 ――30年が経った2011年。ふたたび日中を騒然とさせている八百長問題。 わたしたちは、この記事に再び陽の目を当てるべきだと考えました。 ウェブにしては長文なのですが……それだけに読み応え充分です。 大相撲の八百長。古くて新しい難問に対する一つの考え方がここにあります。 「“内部告発”を続ける某週刊誌」と表紙でお伝えしたのは『週刊ポスト』誌である。 かれこれ半年にわたって続いているそのキャンペーンの要旨はこうだ。 ――元十両力士で“大相撲の八百長の仕掛人であった”と称する

    大相撲の「八百長」って何だ!? ~Number創刊年に載ったコラムを再発表!~(設楽敦生)
  • ザックが次に目論む新たな策とは?4-2-3-1以外の可能性を探る。(二宮寿朗)

    優勝後、トロフィーを掲げる監督とキャプテン。アジアカップの練習では、長谷部と遠藤へは特に多く声をかけ、相談していたというザッケローニ監督 成長しながら勝つ――。 若いメンバーを率いてアジアカップを制したザッケローニはチームに「経験」を積ませるとともに、優勝という「実績」を得ることにも成功した。大会前、選手たちの“不ぞろいのコンディション”を嘆いていただけに、この大会でここまでの成果を得られるとは正直、思っていなかったはずである。 決勝翌日。 ドーハ市内のホテルでザッケローニを取材できる場が設けられ、今後のチームづくりに向けた指揮官の発言もあった。興味深かったのは4-2-3-1システムの継続について、このように言及したことだ。 「日の選手はユーティリティープレーヤーが多い。技術が高いので複数のポジションをこなすことができる。たとえば伊野波は来センターバックだがサイドバックもできるし、今野

    ザックが次に目論む新たな策とは?4-2-3-1以外の可能性を探る。(二宮寿朗)
  • 「左SBとして世界トップ5に入る」長友獲得に固執したインテルの実情。(弓削高志)

    ハレルヤの賛美歌が鳴り響いた。 各クラブのオフィス前やホテルを結んで、冬の移籍市場をリアルタイム中継した衛星チャンネル『SKYイタリア』では、移籍が成立するたびに祝福の賛美歌を流す。 1月31日、ドーハでのアジアカップ優勝からわずか48時間後、長友佑都がインテルの一員となった瞬間も、そのメロディが高らかに鳴らされたのだった。 インテルについて、もはや多くの説明は必要ないだろう。昨季、欧州チャンピオンズリーグを含む3冠を達成。12月のクラブW杯も制し、世界中のクラブの頂点に立った。セリエAを5連覇中であり、FWエトーやMFスナイデルら年俸総額約138億円の一流プレイヤーばかりを揃えた正真正銘のスター軍団だ。 「ユベントス、ミランと並ぶビッグ3の一角に移籍する最初の日人」というニュースバリューはイタリアでも大きく、翌2月1日付の『ガゼッタ・デロ・スポルト』1面見出しには“Inter alla

    「左SBとして世界トップ5に入る」長友獲得に固執したインテルの実情。(弓削高志)
  • アジアカップと草の根サッカー。~日韓戦を面白くした若手の変貌~(芝山幹郎)

    おやおや、というのが正直な感想である。 気がつけば、私は仕事を中断して拳を握りしめている。撃てとか、絞れとか、詰めろとか、馬鹿なうなり声をあげながらテレビの画面に見入っている。面白いじゃないか、アジアカップ。 私はこれまで、アジアカップの熱心な観客ではなかった。トルシエがレバノンで、そしてジーコが中国で優勝したときも、ふうん勝ったのか、という気分しか抱けなかった。 アジア蔑視、が混じっていたのだろうか。そんな無意識には侵されていないつもりだが、アジア勢同士のサッカーはあまり面白くないという先入観があったことは事実だ。 理由は単純だ。技が足りない。頭が足りない。肉体がそれぞれの風土に固有の生理から脱却できず、サッカーというゲームに要求される変貌を遂げていない。従って、「勝てばいいんだろ、勝てば」のメンタリティが表に出すぎて、エレガンスを欠いてしまう。 ざっとこういう理由で、私はこれまでアジア

    アジアカップと草の根サッカー。~日韓戦を面白くした若手の変貌~(芝山幹郎)
  • センターバックは世界的な人材不足。次世代型のスター選手が出ない理由。(田邊雅之)

    カンテラ育ちだが、マンUでプレーしていたこともあるピケ。マンUでもバルサでもCL優勝を果たしているという素晴らしい経歴を誇る 攻守のボーダーレス化がチームの守備力を高める。 三つ目の理由は、チームのディフェンスにおける作業分担の変化だ。 単純にいえば、守備の局面でもセンターバックだけがクローズアップされる場面は少なくなってきているということだ。 それを可能にしているのが、前線や中盤におけるフォアプレスやフォアチェックの浸透である。センターバックが攻撃の組み立てに加担するようになったのとパラレルに、逆にフォワードやミッドフィルダーが守備を分担するようになったと捉えてもいい。 古典的なセンターバックの消滅、すなわち攻撃にもかかわる新たなセンターバックの登場は、チームの守備力低下を必ずしも意味しない。それどころか、むしろユニットとしての守備力は高まりつつさえある。 今日の欧州サッカー界では、「得

    センターバックは世界的な人材不足。次世代型のスター選手が出ない理由。(田邊雅之)
  • 4試合で4失点のザック・ジャパン。韓国戦までに守備は進化できるか?(二宮寿朗)

    ドーハを連日覆っていた曇天は消え、夏日のような強い日差しが差す。 カタール戦の劇的な勝利から一夜明け、練習を終えてピッチから出てきたキャプテンの長谷部誠の表情からは勝利の余韻など消えていた。 「守備の部分は実際やられているわけだし、修正しなきゃならない。ラインコントロールやリスクマネジメントはこれまでの相手ならOKという感じはあったけど、次(の相手)からはやられてしまう。しっかりとやらなきゃならない」 4試合で4失点。 失点の内訳はグループリーグがオウンゴール気味の失点(ヨルダン戦)とPK(シリア戦)によるもの。 カタール戦の2失点もミス絡み。 セバスチャンに決められた1点目はカウンターで日の左サイド裏にボールを出され、伊野波雅彦のポジション取りが深かったこともあってオフサイドを奪えなかった。2点目はニアを破られたFKの壁のつくり方や守備の対応に問題があった。 守備戦術がチーム全体で統一

    4試合で4失点のザック・ジャパン。韓国戦までに守備は進化できるか?(二宮寿朗)
  • センターバックは世界的な人材不足。次世代型のスター選手が出ない理由。(田邊雅之)

    カンテラ育ちだが、マンUでプレーしていたこともあるピケ。マンUでもバルサでもCL優勝を果たしているという素晴らしい経歴を誇る 闘莉王は右膝、中澤は左膝の靭帯損傷で出場不可。それではと期待された「第3の男」、槙野も練習中に足首を捻挫してしまう。アジアカップを前にしたザッケローニは、センターバックの人材難にさんざん頭を悩ませることとなった。 その結果、吉田麻也が起用され、ヨルダン戦で良くも悪くも印象に残るプレーを披露したわけだが、センターバックの不在に悩んでいるのは日本代表だけではない。アジアカップに参加したチームを見渡しても、これといった逸材はいないし、今や「センターバックの消滅」は、世界的な傾向にさえなっている。 まずは昨夏のW杯南ア大会。 エジルやミュラー等々、攻撃陣の新星を覚えている人はいても、記憶に残ったセンターバックは? と問われて、即答できる人が何人いるだろうか。 欧州CLも同様

    センターバックは世界的な人材不足。次世代型のスター選手が出ない理由。(田邊雅之)
  • 日本人FWに期待したい、若手選手のさらなる台頭。~「元・超高校級FW」対決を観て~(浅田真樹)

    例年、年末年始はサッカー三昧で過ごしている。大会によって、中学、高校、大学、Jクラブと、カテゴリーは様々で、必ずしもレベルの高い試合ばかりではないのだが、それぞれの試合に違った意味合いがあって、おもしろい。 なかでも、メインイベントは天皇杯と高校選手権。天皇杯ではシーズン最後のタイトル争いが、高校選手権では未来を担う逸材の発見が、最大の見どころだ。 そう言えば、昨年12月29日、東京・国立競技場での天皇杯準決勝で、興味深い顔合わせに出くわした。 この試合で対戦したFC東京と鹿島の先発メンバーに、揃ってかつての高校選手権得点王の名前があったのだ。 こちらは雑誌『Number』の掲載記事です。 NumberWeb有料会員になると続きをお読みいただけます。 残り: 618文字 NumberWeb有料会員(月額330円[税込])は、この記事だけでなく NumberWeb内のすべての有料記事をお読み

    日本人FWに期待したい、若手選手のさらなる台頭。~「元・超高校級FW」対決を観て~(浅田真樹)
  • Jリーグがブンデスの草刈り場に!?移籍金ゼロでの選手流出を防ぐ方法。(木崎伸也)

    ドイツでは今、香川真司のブレイクによって日人選手の評価が急上昇している。だが、その一方で、こんな見方が強まりつつあることも、忘れてはいけないだろう。 Jリーグのクラブは、契約延長のノウハウを持ってない――。 香川がドルトムントに入団したとき、移籍金はゼロ(FIFAが定める育成補償金が35万ユーロ・約3900万円ほど支払われただけ)だった。長谷部誠(ヴォルフスブルク)と矢野貴章(フライブルク)も移籍金ゼロ。内田篤人に関しては、鹿島との契約に推定1億5千万円の違約金が設定されていたため、シャルケはその金額を支払ったが、最近では珍しい例だ。 そのためブンデスリーガの関係者たちは「移籍金ゼロのタレントがごろごろいる」ということに気がつき始めた。この1月、新たにドイツに旅立った槙野智章(ケルン)と細貝萌(レバークーゼンから2部のアウクスブルクにレンタル)も、移籍金ゼロ。シュツットガルトへの入団が噂

    Jリーグがブンデスの草刈り場に!?移籍金ゼロでの選手流出を防ぐ方法。(木崎伸也)
  • メッシも困惑のバロンドール受賞。“バルサの一人勝ち”が意味するもの。(中嶋亨)

    シャビとイニエスタはカンテラの最高傑作である。 確かにスペイン人は1960年のルイス・スアレス以来、誰一人としてバロンドールを受賞していない。だが、スペイン代表はスアレスを擁しても成し得なかったユーロ、ワールドカップの連続優勝を果たし、その中心となっているシャビとイニエスタはバルセロナ育成機関の最高傑作として、誰が見ても明らかに異次元のサッカーをバルセロナで実現している。 高い個人技を攻撃サッカーの中でいかに効率良く発揮するかを教え込まれた選手たちがバロンドール候補を独占したことは、デル・ボスケの言葉をより重いものとしている。デル・ボスケと共に最優秀監督にノミネートされたグアルディオラは授賞式前にこう言った。 「ここ20~30年間でバルセロナはプレーを理解するための方法を手に入れた。そしてそれが彼ら(メッシ、シャビ、イニエスタ)のプレーをよりシンプルにしている。3人共に少年時代からバルサで

    メッシも困惑のバロンドール受賞。“バルサの一人勝ち”が意味するもの。(中嶋亨)