SDGsと図書館 ―国内の取組から― 調査及び立法考査局国会レファレンス課:中村穂佳(なかむらほのか) 1. はじめに 2015年9月、国連サミットで「持続可能な開発のための2030アジェンダ」(E1763 参照)が採択され、2001年のミレニアム開発目標(MDGs)の後継として17個の目標からなる持続可能な開発目標(SDGs)が立てられた(表1参照)。先進国も含めた全ての国と地域を対象とし、「誰一人として取り残さない」ことを目標としたものである(1)。17個の目標とそれに関わる169個のターゲットは多岐の分野にわたるものであり、採択から4年が経過した現在では、様々な場面でSDGsに関する活動やプログラム等が行われてきている。 図書館界でも国内外で様々な取組が行われている。特に国際図書館連盟(IFLA)では2018年、11番目の目標である「包摂的で安全かつ強靱(レジリエント)で持続可能な都