AI=人工知能に莫大な研究開発費用を投じているグーグルやフェイスブックといったアメリカのIT企業。一方、次の勝負の舞台は、人工知能とあらゆるモノがネットワークにつながるIoTを組み合わせる技術だとして、その一歩先を目指すのが日本の大学発ベンチャー「プリファードネットワークス」です。 IoTと人工知能を組み合わた研究、製品開発を行う社員50人足らずの新興企業は今、トヨタ自動車、ファナックなど日本を代表する企業と相次いで提携しています。長年、世界のモノ作りをけん引してきた日本メーカーと組むことで、グローバル競争を勝ち抜こうという西川徹社長(33)に今後の戦略を聞きました。(経済部小田島拓也記者) 西川徹社長は10年前、東京大学大学院在籍中に起業。同じ学科で人工知能などを研究していた岡野原大輔さん(現・副社長)ら6人の学生が創業メンバーです。 人工知能が埋め込まれたロボットみずからが学習し、その