三井不動産などは12日、太陽光発電などで生み出した電力を地域で一括管理し、省エネに取り組む新たなシステムを千葉県柏市の「柏の葉キャンパスシティ」で2014年春に取り入れると発表した。 太陽光や風力など自然エネルギーのフル活用に加えて、それらによる発電量と、電力会社からの受電量、消費電力を地域単位で管理し、街全体で電力の需給状況を一元管理する仕組みを構築する。電力不足の長期化が予想される中、地域全体で、節電に取り組む新たなモデルとして注目を集めそうだ。 この取り組みには柏市、東京大学、千葉大学も参画する。まず駅周辺のビルやマンションなどすべての建物のエネルギーを一元管理。さらに住宅にはすべての部屋にエネルギー使用を表示するシステムを取り入れ、視覚効果で節電を促す。将来的には「スマートグリッド」と呼ばれる次世代送電網を使い、地域内でエネルギーを相互融通する仕組みも取り入れる。同日の会見で、三井