地面師(じめんし)とは、土地の所有者になりすまして売却をもちかけ、多額の代金をだまし取る不動産をめぐる詐欺を行う者、もしくはそのような手法で行われる詐欺行為のことである。 歴史[編集] 日本では、第二次世界大戦後間もない頃に被害が多発した。背景として、都市部の登記所(法務局)を含む役所が被災して書類が焼失し、また社会情勢や役所内の混乱もあり、不動産登記や証明が確実に行えないことがあった。1980年代後半から1990年代初期にかけてのバブル時代には、土地の価格が高騰し、大きな利益が得られたことから増加した[1]。その後は沈静化し、登記簿や印鑑証明など権利関係の移転に必須な、書類の電子化が進み、他人へのなりすましはより困難になってきている。 2010年代半ば頃より、主に東京都内において、東京オリンピック開催を機に地価が上昇し、管理の行き届かない土地や所有者側の事情で表面化しにくい土地を中心に、