現在、政治論壇の中では、TPP問題、経済政策、原発問題等、様々な意味において思想的な混乱状態、あるいは混沌状態が発生していますが、そんな中で多くの論者が、「もはや思想的を右と左といったカタチで分類する時代は終わった」と宣言しています。 右と左、分けられないのは知的怠慢ではないか しかし、果たして、この「もはや思想的を右と左といったカタチで分類する時代は終わった」という言葉は、本当に現在の思想の状況を考える上で妥当な表現であるのでしょうか。もちろん、冷戦が終結して20年以上が経過している現在において、かつての冷戦時代のように「ソ連側の社会主義派の人間は左!!アメリカ側の自由主義派の人間は右!!」というように非常に単純な形で左右の分類が可能であった時代が終結したのは事実でしょう。しかし、だからといってすぐさま「だから、もう思想を左右で分けるのは古い、そんな時代は終わった!!」という結論に走るの
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