鮮やかな民族衣装を着て、荒地を歩く写真の女性。大きなタイヤにハンドルがついたモノを押しています。何をしているか分かりますか?答えは、水汲み。水道設備が十分ではないインド。生活に使う水汲みは、主に女性や子供たちの仕事です。しかし、重い水を運ぶのは大変な重労働。それを救ったのがこの「ウォーターホイール」なのです。 タイヤ状の部分に水を入れて、転がして水を運べるこの道具。タイヤの新しい使いかたに驚きですよね。 「Wello」というソーシャルベンチャー組織によって開発された「ウォーターホイール」。 開発にあたり、1500人もの地元の人や専門家への聞き取り調査を行ったそうです。試作段階では数百リットルもの水を運びました。 -1回で50リットルの水が運べる!しかも清潔。 このウォーターホイールを使えば、一度に50リットルもの水を運べます。これは従来の3~5倍の量。短時間で、たくさんの水が運べるのです。