cakesは2022年8月31日に終了いたしました。 10年間の長きにわたり、ご愛読ありがとうございました。 2022年9月1日
理化学研究所 計算科学研究機構 エクサスケールコンピューティング開発プロジェクト副プロジェクトリーダー 牧野淳一郎氏は「10~15年のうちには、人の脳と同等の処理能力を持つコンピュータを家庭に置けるようになるだろう」と見る。 この分野で大きな成果を上げている国内ベンチャーが、スパコン技術の開発を手掛けるPEZY Computingだ。同社が開発したメニーコアプロセッサなどを搭載した理化学研究所の「Shoubu(菖蒲)」が2015年8月、スパコンの消費電力性能の世界ランキングである「Green500」で第1位を獲得した。 PEZY Computingは、脳の構造を模した新型チップの開発も計画する。脳型チップとしては、米IBMの「SyNAPSE」が昆虫の脳のニューロンやシナプスに相当する機能を1チップに搭載する。これを多数接続することで、約4800万個のニューロンを持つシステムも開発している。
セネガルの首都ダカール郊外のカメ保護センターで草を食べるカメ(2015年10月8日撮影、本文とは関係ありません)。(c)AFP/SEYLLOU DIALLO 【2月3日 AFP】イスラエルの洞窟で発見された20万年前の化石から、旧石器時代の人類が植物や大型狩猟動物とともに、カメを食べていたことが分かった。同国テルアビブ大学(Tel Aviv University)が2日、発表した。 また、同国テルアビブ(Tel Aviv)から東に約12キロのケセム洞窟(Qesem Cave)周辺で発見されたカメの化石標本により、その調理方法に関する示唆も得られた。 論文の共同執筆者の一人、ラン・バルカイ(Ran Barkai)氏は声明で「旧石器時代の人間は、狩りを行い、大型狩猟動物や植物性のものを主に食べていたとこれまで考えられてきた」と述べている。 「今回の発見によってこれらの人々に関してこれまで分かっ
シロアリの巣を襲撃した後、獲物を運ぶマタベレアリ。アフリカのギニアで撮影。(Photograph by Piotr Naskrecki, National Geographic) アフリカでシロアリを見たという読者から寄せられた、こんな疑問について考えてみたい。 「シロアリは、近隣にあるアリのコロニーに戦争を仕掛けて全滅させると聞きました。これって本当ですか? 人間以外に、わざわざ戦争をする生物などいるのでしょうか」 「奴隷狩り」をするアリ 実際には「シロアリはアリを襲ったりしません。むしろその逆です」。南アフリカ・プレトリア大学の昆虫学者アブドラヒ・アフメド・ユスフ氏はそう語る。(参考記事:「巨大なアリ塚を築くシロアリの集合精神」) 例えば、マタベレアリはシロアリを捕食し、彼らのコロニーを大挙して襲撃する。ただし、これは狩りのための戦略であって、人間が言うところの戦争ではないとユスフ氏は
コンピュータシミュレーションによる研究で、金星の極域上空の大気に見られる高温状態を再現することに成功した。特異な気温分布の生成・維持メカニズムを理論的に解明した、世界初の成果だ。 【2016年2月2日 ISAS/JAXA】 1970年代の金星探査ミッションにより、金星の極域上空の大気では、気温が高い領域を冷たい領域が囲んでいるという不思議な気温分布が見られることが明らかになっていた。しかし、なぜそのような気温分布が生じ、さらに長期間維持されるのかというメカニズムは、これまで解明されていなかった。 特異な気温構造が長期間にわたって維持されていることから、このメカニズムには惑星規模の大気現象が関係していると考えられ、極域の気温分布を理解することは惑星全体の大気の性質を理解することにもつながる。宇宙航空研究開発機構(JAXA)の安藤紘基さんが率いる研究チームは、地球大気用の大規模シミュレーション
仏パリ南部の国際卸売市場に並ぶ魚(2012年12月19日撮影、資料写真)。(c)AFP/MARTIN BUREAU 【2月3日 AFP】魚介類を摂取すると脳内の水銀量が増える可能性があるが、水銀の増加が認知症リスクを高める可能性はなさそうだとする研究データが、2日に発表された研究論文で明らかになった。 米国医師会雑誌(JAMA)に掲載されたこの研究は、平均年齢90歳で死亡した286人の遺体解剖に基づいている。調査の参加者は平均して死亡する約5年前から、質問票を通じて、自分の食物摂取の報告を始めた。 この結果、魚介類をより多く摂取した人は、脳内の水銀量もより高かった。だが遺体解剖では、脳内の水銀が多い人ほど、脳疾患の兆候が増加する傾向はみられなかった。 神経毒である水銀は、廃棄物の焼却や石炭火力発電の際に大気や水を経路とし、魚に蓄積される。研究者らは、認知や脳の発達に対する水銀の毒性作用は、
ついにDNA差別の時代に? アメリカの小学生がDNA情報を理由に退学 「人種差別」「男女差別」「学歴差別」など、世の中から差別をなくすのは難しいのが現状です。 もしかしたら、これらに加えて「DNA差別」が増えるかもしれないと疑問を投げかけるニュースがありました。 アメリカでDNA鑑定の結果により、小学生が退学になったというのです。 問題があるとされたDNAの持ち主はコルマン・ガダム君で、小学校6年生になった数週間後には、カリフォルニア州の学校を追い出されることになったのです。 理由はまれな状況なのですが、コルマン君は実際には病気にかかっていませんが、遺伝子性の肺疾患である嚢胞性繊維症の遺伝子マーカーを持っていました。 (遺伝子マーカー=ある性質をもつ個体に特有のDNA配列) 遺伝子性の肺疾患を持つ子供は、伝染性の感染症にかかりやすいことから、お互いに近づけないことになっています。 そしてそ
片道飛行の火星移住計画に約20万人が応募するなど、地球以外の惑星で人類が居住できる可能性が探られていますが、10億年後には火星はおろか太陽系に人類安住の地は失われてしまうと言われています。そんなはるか未来に人類が移住できると考えられているのが、宇宙最期の日まで輝き続ける寿命を持つ恒星の「赤色矮星」周辺の惑星なのですが、一体赤色矮星とはどんな恒星なのか、ということがアニメーションでわかりやすく解説されています。 The Last Star in the Universe – Red Dwarfs Explained - YouTube もし全ての星が燃え尽きて宇宙最後の日が訪れる時、最後になる星は恐らく「赤色矮星」です。 赤色矮星はその特徴から、人類最後の居住地になるとも言われています。 太陽のような自ら光を発する天体は「恒星」と呼ばれ、宇宙にある恒星のうち70%が赤色矮星です。 赤色矮星は
人工知能(artificial intelligence)という言葉は、二重の問題を投げかけている。知能を人工的に再構築することができるのか、という問いと、そもそも知能とは一体何なのか、という問いである。人間の知能の全容がまだ解明されていないのにもかかわらず、その機械的な再構築を試みようとする過程を通して、逆に人間の知能とは何かということが浮き彫りになってきている。 本書は、MIT PressのEssential Knowledgeシリーズの一冊として書かれた。このシリーズは、表面的な説明や意見が溢れる時代において、非専門家にとっても本質的で批評的な視座を与えることを目指している。本書は、現代社会が到達した、もしくは近い将来到達するであろうテクノロジーの水準の内実に光を当てながら、機械的な知能の条件から人間の知能の本質を逆照射するような一連の思考実験を提供する。そうして著者のシャナハンは、
特定の政治イデオロギーや党派支持にこだわる、いわゆる「党派根性」の強い人たちをいかにまっとうな経済政策にめざめさせるか、本書の試みはこの一点にかかっている。特に安倍政権に批判的な「党派根性」の人たち、たとえばどんな社会事件でも安倍政権の責任にしたりするような態度を強固にもっている人たちに、その姿勢を維持させながらも(どだいこの種の党派根性は本の一冊で解消はできない病理学的なものだと僕は思っている)、安倍政権の経済政策を超えるものを提供し納得させることが、本書の目的である。 本書の主要な主張を列記すると 1 安倍首相の目的は改憲にある。その改憲のための政治勢力が実現できるように選挙に勝利しなければならない。そのために経済政策で景気を絶妙にコントロールしている。 2 安倍政権の批判をすることは正しい。松尾さんは改憲を批判し、また安保法制も反対だし、本書の最後ではファッシズムにつながるものを安倍
子どもたちの居場所が必要だ、と言われる。それを否定する人はあまりいない。 学校があって家庭があるだけではまだ足りないから、求められる。求めているのが子ども自身なのかどうかは、よくわからない。「僕に居場所を」と訴える子どもはあまりいないからだ。必要性を言うのは大人である。もちろん根拠がないはずはなく、少しばかり見聞きした成功体験も背景にあるのだろう。 居場所を作りたい、という大人たちの希望にどんな風が吹いているかと言えば、ずっと追い風だと思う。学校教育でも生涯学習でも地域福祉でも子どもの貧困支援でも「居場所」やそれに類するものがバックアップされるような施策がある。既存の社会資源やネットワークの中で解決されていない問題があるとき、新たな「居場所」は魔法の箱として期待を集めていく。トップダウンかつ縦割り行政の中でそれぞれ中途半端につけられた「居場所」関連予算は、何ら新奇性を示せることなく、既存事
1月28日アイオワ州ルーズヴェルト高校にて、バーニー・サンダース民主党大統領候補 via Phil Roede's Photostream 2月1日アイオワ州での党員集会を皮切りに、11月8日に投開票が行われるアメリカ大統領選挙の候補者指名争いがスタートした。アメリカの主要メディアによると、共和党はドナルド・トランプ(69歳)がテッド・クルーズ上院議員(45歳)に敗北。民主党は集計率99%の時点でヒラリー・クリントン前国務長官(68歳)が49.9%、そしてバーニー・サンダース上院議員(74歳)が49.6%と大接戦の末、クリントンが勝利宣言を発表した。 「民主社会主義者」を自認するバーニー・サンダースは、格差是正やTPP反対、LGBTの権利拡大を訴え若者から高い支持を集めている。そしてニール・ヤングやサイモン&ガーファンクルのアート・ガーファンクルが自らの楽曲を選挙運動に使用することを許可し
解読不能なシリーズ本「亞書」の制作者が2日、国立国会図書館から書籍の返却と代償金の返還を求められた件についてコメントを発表した。 制作者のコメント それによると、りすの書房は既に倒産しており、国会図書館側から請求は届いていないとのこと。今回の連絡は朝日新聞の記者からWebサイトを見るよう連絡があったという。返還については納得しており、3日中にも担当者に連絡を取り、手続きをするという。一方、国会図書館の対応について「この遅滞、このザマ」などと独特な表現で不満をあらわにしている。 全文 また、1冊6万4800円を600円に値下げする「亞書大売出し」を近く開催するとしている(実際に行うかは不明)。 コメント全文 国立国会図書館の代償金返還に関する声明 本日、国立国会図書館のホームページ上にて、旧りすの書房発行『亞書』に関する代償金の返還を求める旨が公示されたため、当社はこれを以て正式な請求があっ
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