2014FIFAワールドカップがいよいよ開幕した。まさに今、32カ国の精鋭たちが優勝トロフィーを目指してしのぎを削っているが、英語圏の作品を除く外国語映画界では日本が一足早く世界一に輝いたようだ。 イギリスの映画雑誌『EMPIRE』が選ぶ「世界の名画TOP100」で、黒澤明監督の「七人の侍」(1954)が1位を獲得した。 選ばれた理由には「アクションと人物描写、東と西、超大作と単館作品の完全なる融合。クロサワ初のサムライ映画は、あらゆる言語の中でも最高峰に位置する。クロサワはそれぞれが異なる7人の印象深いキャラクターを作り上げた。盗賊から貧しい農村を守るために雇われた侍たちの中でも、志村喬の高貴なリーダーシップ、三船敏郎の荒々しさは特に際立っている。クライマックスでの雨の中で行われる決闘シーンは映画史における伝説だ」とある。 そして10位には「千と千尋の神隠し」(2001)がランクインした