1946年2月、J. Presper EckertとJohn Mauchlyは世界に向けて、「ENIAC(Electronic Numerical Integrator and Computer)」を公開した。世界でも最も早い時期につくられた電気式計算機のひとつとして知られるENIACは、1秒間に5000回の加算を行うことができた。ENIACの処理速度は、それまでに開発されたどの機器よりも、はるかに速いものだった。 2人は自分たちが歴史を変えるような何かを生み出したことを理解していた。だが、この画期的な発明を人々にどう伝えるかという問題があった。そこで、2人は電球に数字を書き込み、その「半透明の球体」をENIACのパネルにねじ込むというアイディアを思いついた。電球がぴかぴかと点滅する様子は、このコンピュータの原景として、その後も長く人々に記憶されることになった。 このちょっとした演出は、E