ソニーの情報漏えい事件、三菱重工へのサイバー攻撃など、特定の企業を標的にした攻撃が立て続けに発生している。いま、サイバー空間では何が起きているのだろうか。さらにその対策はあるのだろうか。長年にわたってセキュリティ対策の最前線に立ち、総務省情報化統括責任者(CIO)補佐官もつとめるS&Jコンサルティング 代表取締役社長 三輪信雄氏は、「三菱重工への攻撃レベルはグローバル水準では低い。それ以上の攻撃を受けたらまた脆弱性を露呈することになる」と警鐘を鳴らす。今求められる企業のセキュリティ対策や情報漏えい対策の考え方について話を伺った。 ──ソニーの情報漏えい、三菱重工へのサイバー攻撃など、企業を取り巻くセキュリティ状況が緊迫しています。こうした状況について、どのようにご覧になっていますか。 外交や投資などの相手として日本が外されることを表す「ジャパンパッシング」という言葉があります。サイバー攻撃
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