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ブックマーク / michihito-ando.hatenablog.com (23)

  • 1980年代から続く「スウェーデンの福祉国家は経済成長に悪影響を与えたか?」論争の文献リスト - 研究メモ ver.2

    息抜きに、1980年代くらいから行われたスウェーデンの経済成長と福祉国家の関係についての論争(基的には著名な福祉国家研究者の政治社会学者ウォルター・コルピ対スウェーデンの経済学アカデミア)を概観しようと文献をダウンロードしながらチラ見してたら、以前にも同じ論文群をダウンロードしてevernoteに保存していたことが判明。この際、ブログに文献メモを作成することにした。随時追加予定。スウェ語のや論文も一部載せているが、ほとんどは未掲載(読めないし)。でも英語文献だけでもけっこうな量がある。誰かスウェーデン経済学説研究者の人とか、このネタで研究してくれないかなぁ。一部では有名な論争なので、すでに英語やスウェーデン語では包括的な学説史的研究があるのかもしれないが。 まずは論争の中心人物である経済学者アーサー・リンドベックの初期の論文や政府レポートなど。PerssonやSandmoなどの他の大御

    1980年代から続く「スウェーデンの福祉国家は経済成長に悪影響を与えたか?」論争の文献リスト - 研究メモ ver.2
  • 認可保育園と認可外保育園における児童死亡率の差の検証 - 2013-03-23 - 研究メモ

    ほんの数時間で書こうと思ったら、思いっきり半日はかかってしまった。。。長くなったので、PDFバージョンも作って、エセ論文っぽい体裁にもしてみた(PDFのほうが読みやすいです)。とはいえ半日で勢いで書いたので、各種誤りがあるかもしれないので、ご指摘あればどうぞよろしく。 PDFバージョン:認可保育園と認可外保育園における児童死亡率の差の検証 https://sites.google.com/site/dojinsites/dojin20130709_ver3.pdf 著者名を実名化したPDFバージョンを作成しました(2020年9月10日) https://www.dropbox.com/s/e4y8qkd1ruivfdv/130323hoikuen_shiboritsu.pdf?dl=0 追記情報 2013.3.24 「認可外保育施設の現況取りまとめ」http://www.mhlw.go.j

    認可保育園と認可外保育園における児童死亡率の差の検証 - 2013-03-23 - 研究メモ
  • 昨日のシノドスの若田部・熊谷対談(前編)についてのつぶやきの補足 - 研究メモ ver.2

    昨日、αシノドスメルマガvol.120の熊谷晋一郎×若田部昌澄 / 「市場とケア(前編)」 http://synodos.jp/mail-magazine についてつぶやいたのだが、 http://twilog.org/dojin_tw/date-130320/asc それについて、知人に補足のコメントを送ったので、それを加筆修正してメモっておく。 私のつぶやきについては、例えば、「公的負担/私的負担」や「再分配と経済成長」については、ただの勉強メモだが、1年前のつぶやきで、いくつか最低限の参考文献を挙げながら、以下のようにつぶやいたことがある。 メモ:公的負担/私的負担、税と労働供給、政府規模と経済成長 http://d.hatena.ne.jp/dojin/20120109#p1 ここに載っていない重要な参考文献として、古くは Ram(1986)Government Size and

    昨日のシノドスの若田部・熊谷対談(前編)についてのつぶやきの補足 - 研究メモ ver.2
  • 内閣府経済社会研究所論文VS厚生労働省あるいは鈴木亘VS権丈善一 - 研究メモ

    「年金の世代間格差、厚労省が内閣府の試算に反論」(日経新聞 2012/4/24 21:30) http://www.nikkei.com/news/latest/article/g=96958A9C93819481E0E6E2E0978DE0E6E2E6E0E2E3E09797E0E2E2E2 厚生労働省は24日、年金の給付と負担の世代間格差を巡る内閣府の試算に反論した。50歳代半ば以下の世代で支払いが多くなるとの試算に対し、前提となる指標などに関する疑問点を列挙。年金の財政方式についても現行の仕組みの意義を訴えた。年金制度の改革を求める声が相次いでいるのに対抗した形だが、現状を肯定するだけの路線には批判も目立つ。 これは4月24日の年金部会 http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r985200000294x3.html の参考資料1、2の話のようだが(年金部

    内閣府経済社会研究所論文VS厚生労働省あるいは鈴木亘VS権丈善一 - 研究メモ
    namawakari
    namawakari 2012/04/25
    “これは実質的に(待望のw)鈴木氏VS権丈氏という側面が強い”
  • メモ:公的負担/私的負担、税と労働供給、政府規模と経済成長 - 研究メモ ver.2

    完全私的メモ。あとからリンク先チェックしたくなるときに備えて。 左翼経済学徒として一言。それは経済学の正統の学説ではないRT @yuasamakoto:クラウチ『ポスト・デモクラシー』略「政策提言の核に現代経済学の正統とされる学説が据えられる。すなわち、市場の自由を保証する以外、国家は何もしないのが最善である、というものだ」(P65-66) posted at 02:07:22 承前:しかも教科書レベルの「市場の失敗」論だけでなく、最先端の経済学研究でも政府の重要性は様々なところで語られている。左派はそれは掬い取るべし。RT : それは経済学の正統の学説ではないRT @yuasamakoto:「政策提言の核に現代経済学の正統とされる学説が...」 posted at 02:15:15 承前:クラウチ読んでないが、私企業・家族・慈善等の私的領域が社会保障後退の隙間を埋めるのが問題なのは「民主

    メモ:公的負担/私的負担、税と労働供給、政府規模と経済成長 - 研究メモ ver.2
  • 地方分権と社会保障について - 研究メモ ver.2

    財政制度等審議会財政制度分科会 平成22年10月13日(水) 地域主権改革と地方財政 http://www.mof.go.jp/singikai/zaiseseido/siryou/zaiseia/zaiseia221013.htm いろんな意味で気合の入った財務省資料がいろいろ入っていた。 地方財政と社会保障という観点から言えば、資料1「地方財政の現状」PDF4とか。 http://www.mof.go.jp/singikai/zaiseseido/siryou/zaiseia/zaiseia221013/01_4.pdf 例えばこのPDF4の3ページ、4ページ目はこんな感じ。 「事情が異なる」とはなかなか意味深な言い方だ。「制度として確立・定着した経費とは必ずしも言えないもの」が「喫緊の課題である国の年金・医療・介護等の社会保障給付」の一部になることは今後ありえないということだろうか。

    地方分権と社会保障について - 研究メモ ver.2
  • 2010-08-30 - 研究メモ

    年金受給者用、移民用にそれぞれカウントされていく札束、そこによろよろと歩み寄るスウェーデン人のおばあさん。するとその横から、ブルカをかぶり、ベビーカーを引いた大量のムスリム系の女性が追い抜いていく。。。スウェーデンのテレビ局に放映を拒否されたこのスウェーデン民主党のCMは、ヨーロッパで台頭しつつある福祉ショービニズム(福祉愛国主義・福祉排外主義)を象徴的に描きだしている。 TV4 refuses to air Sweden Democrat ads http://www.thelocal.se/28622/20100827/ Sweden Democrats ask legal official to rule on ad http://www.thelocal.se/28632/20100828/ といってもスウェーデンの9月の選挙も福祉ショービニズムもフォローする余裕がない昨今、特にコ

    2010-08-30 - 研究メモ
  • メモ:保育料価格の自由化 - 研究メモ ver.2

    ミネラルウォーターと保育園 鈴木亘(SYNODOS Blog) http://synodos.livedoor.biz/archives/1498293.html を読んだ。以前も一つ紹介したが、鈴木氏の主張のより学術的なバージョンはこちら。 鈴木亘(2008)保育制度への市場原理導入の効果に関する厚生分析(季刊社会保障研究) http://www.ipss.go.jp/syoushika/bunken/data/pdf/18811105.pdf 鈴木亘(2009)「財源不足下でも待機児童解消と弱者支援が両立可能な保育制度改革〜制度設計とマイクロ・シミュレーション」(一橋大学経済研究所DP) http://www.kiser.or.jp/ja/temp/pdf/817_Pdf02.pdf また、前者の論文と同じ号に、駒村氏による、より穏当(?)かつ俯瞰的な(解説的な)論文もある。自論もそこ

    メモ:保育料価格の自由化 - 研究メモ ver.2
  • 2010-07-11

    追記あり(hamachan先生の回答エントリへのコメントのコピペ) 両方ともわりと読者が多そうなブログなので、できれば書き込みはしたくなかったのだが、気になったのでついつい書き込んでしまった。 前者については、「アカデミック」ジャーナリズムと称するには、やや数字の見せ方・解釈・比較の作法が粗雑で、かつ推論に基づく断定的な表現が多かったのが気になったのでコメントした。後者については、立岩氏への批判がやや表層的に感じたのでコメントした。今後はコメントするにしても、もっと短く簡潔にするのが課題。 北欧型モデル?増税すれば幸せになれるの? 井出草平 http://synodos.livedoor.biz/archives/1456672.html 以下、自分のコメント シノドスは「アカデミックジャーナル」で「専門知に裏打ちされた言論を発信」とのことなので、ご参考までに、下記のスウェーデン人のマクロ

    2010-07-11
  • ジョン・ベイツ・クラーク賞と政策評価(policy evaluation) - 研究メモ ver.2

    今回の受賞者はMITの開発経済学者のEsther Dufloとのこと。1990年代以降、応用計量経済学の一大分野となった政策評価(またはプログラム評価)の手法を開発経済学の分野に応用し発展させていったことが評価されたようだ。不勉強ながら、私は彼女の論文ほとんど読んだことないが(QJEのDDについての論文はちょっと目を通したことがある。)、いずれちゃんと読む機会があるとは思う。 John Bates Clark Medal http://www.vanderbilt.edu/AEA/honors_awards/clark_medal.htm MITのサイト http://econ-www.mit.edu/faculty/eduflo/short 「政策評価」(policy evaluation)とは、より一般的な意味でも使われる言葉だからややこしいが、経済学では、労働経済学の分野を中心にAn

    ジョン・ベイツ・クラーク賞と政策評価(policy evaluation) - 研究メモ ver.2
  • 介護保険財政の「限界」 - 研究メモ ver.2

    介護保険「限界」 市区町村の半数「国や県が運営を」(朝日新聞) http://www.asahi.com/health/news/TKY201004200512.html 市区町村が運営している介護保険について、首長の約半数が「都道府県や国が運営するべきだ」と考えていることが、朝日新聞の全国自治体アンケートでわかった。財政難などを理由に「限界だ」との声が多かった。介護保険制度は2012年度見直しが予定されており、今後、財源問題も含めて運営のあり方の議論が格化する。 調査では、市区町村長の48%が運営主体を「都道府県や国にするべきだ」と回答。町村長に限ると、過半数の54%に上った。 「このままでは地方の自治体は負担増に耐えられない」(岩手県の町長)、「介護も国民健康保険と同様に、自治体による運営は困難になると思う」(宮城県の市長)など、財政難が主な理由だ。 (中略) 運営の広域化を求める理

    介護保険財政の「限界」 - 研究メモ ver.2
  • 研究メモ 『所有と国家のゆくえ』+ちょっとだけ本田ブログ閉鎖事件(追記あり)

    今日は泊り込みの介助(介護)の仕事の日。寝付けないのでパソコンを借りて書くことにした。時期的には、『所有と国家のゆくえ』で扱われているネタについて時間をかけて書きたくないし、田ブログ閉鎖事件についてはもっとそうだ。最近はそういうことについてあまり考えていない。だけど、せっかくだし、なるべく単純に、書くことにしよう。あまりの内容には触れずに、立岩氏と稲葉氏の立ち位置について書く。 所有と国家のゆくえ (NHKブックス) 作者: 稲葉振一郎,立岩真也出版社/メーカー: 日放送出版協会発売日: 2006/08/01メディア: 単行購入: 2人 クリック: 11回この商品を含むブログ (57件) を見る 『所有と国家のゆくえ』についてはブログ上では 『所有と国家のゆくえ』反響 http://d.hatena.ne.jp/shinichiroinaba/20060903/p2 『所有について

    研究メモ 『所有と国家のゆくえ』+ちょっとだけ本田ブログ閉鎖事件(追記あり)
    namawakari
    namawakari 2010/04/17
    追記の引用に唸った。
  • 2010-02-11 マル激メモ:「日本経済の復活のための処方箋」 - 研究メモ

    マル激トーク・オン・ディマンド 第460回(2010年02月06日) 日経済の復活のための処方箋 ゲスト:池尾和人氏(慶應義塾大学経済学部教授) http://www.videonews.com/on-demand/451460/001356.php マル激は、毎回長すぎるので全く見なくなっていたが、最近メールマガジンを購読できるようになったのでそっちに切り替えた。これなら5分たらずでだいたいの内容をチェックできて効率的。そこで最新号よりさっそく引用。 宮台: 産業構造の変革が遅れ、売れるモノを作っていないのが問題で、余剰の生産設備を埋める需要を喚起しようとする財政出動は馬鹿げている──これは、池尾先生の著書を読めば納得できますし、考えてみれば子供にも分かる理屈で、広く浸透しないのが不思議です。小宮隆太郎先生の言う「原始的なケインズ主義」、つまり「不況期には政府支出や金融緩和で需要を喚起

    2010-02-11 マル激メモ:「日本経済の復活のための処方箋」 - 研究メモ
  • 新宿区の障害者自立支援給付「水際作戦」メモ 2010-02-04 - 研究メモ

    ajisunさんブログより裏側を見ていたが、どうやらTBS・毎日系列を中心に報じられ、厚生労働省が実態調査に乗り出すというニュースも。 篠沢教授の活躍(What’s ALS for me ?) http://d.hatena.ne.jp/ajisun/20100202 TBSの取材に新宿区区長謝罪(What’s ALS for me ?) http://d.hatena.ne.jp/ajisun/20100203 障害者自立支援給付:新宿区が「65歳以上認めず」の内規(毎日新聞) http://mainichi.jp/life/health/fukushi/news/20100203ddm041100059000c.html 障害者自立支援法で定められた居宅介護などの自立支援給付について、東京都新宿区が昨年10月以降、65歳以上の障害者から新規申請があっても認めないよう内規で定めていたこと

    新宿区の障害者自立支援給付「水際作戦」メモ 2010-02-04 - 研究メモ
  • 2010-01-26

    "Fear the Boom and Bust" a Hayek vs. Keynes Rap Anthem http://www.youtube.com/watch?v=d0nERTFo-Sk&feature=player_embedded うーん。デキの評価は専門家(何の?)にお任せします。 これを見た後に読むべきエントリ 経済学"教育"とプロパガンダ(竹内幹の日記) http://takekan-nikki.blogspot.com/2010/01/blog-post_30.html 参考になりそうなエントリ: ハイエク(とロビンズ)は「清算主義」だったのか?(Economics Lovers Live) http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20081113 追記:20分限定で参考になりそうな文献探してみた。素人なんで勘所がまったくわからない。も

    2010-01-26
  • 3点メモ:レイシズム、スウェーデンと日本の男女間賃金格差、ウェブ論壇 - 研究メモ

    この3点を有機的に結びつけながら、、、ではなく、個別ばらばらにささっとメモ。 レイシズム エスカレートするレイシズム http://www.mojimoji.org/blog/0218 この動画ヘの感想は下記エントリと同じだが、にしても酷いな。 メモ:排外主義それ自体が暴力です(by Mojimojiの日記。みたいな。) http://d.hatena.ne.jp/dojin/20091007#p1 ここまであからさまに暴力を全面に出されると、議論する余地のある事柄も怖くて議論できなくなってしまう。 こういう人たちが暴力を全面に出せば出すほど、彼らの意見(の一部)に賛同する市井の人々が、彼らへの支持を撤回することになればいいのだが、逆に自らもそちらの方向に引き寄せられてしまう人々が増えるとすれば、これは当に嫌な社会になる。 スウェーデンと日男女間賃金格差 The Sex Wage G

    3点メモ:レイシズム、スウェーデンと日本の男女間賃金格差、ウェブ論壇 - 研究メモ
    namawakari
    namawakari 2009/12/27
    “社会科学は価値判断からは自由になれないと私は考えてるし、だったらこの論文やあの論文を書いている人がどんなキャラでどんな思想を持っているのか、ブログ論壇でわかるのは楽しいし、社会科学上も有益だと思う”
  • 2009-11-07 - 研究メモ [社会][財政]東洋経済10/31号:年金特集をめぐって+金融政策と民意(おまけ) 東洋経済10/31号

    東洋経済10/31号 http://www.amazon.co.jp/%E9%80%B1%E5%88%8A-%E6%9D%B1%E6%B4%8B%E7%B5%8C%E6%B8%88-2009%E5%B9%B4-10-31%E5%8F%B7/dp/B002SUIA02/ref=sr_1_2?ie=UTF8&s=books&qid=1257226990&sr=1-2 をめぐって、肯定的な権丈氏と批判的な鈴木氏がいる(ただし鈴木氏の批判は記事の内容もあるが、それよりも取材姿勢についてである)。 権丈氏の直近の各種エッセイを参照 http://www.fbc.keio.ac.jp/~kenjoh/index_jp.htm 週刊東洋経済の取材姿勢に対する疑問(鈴木氏) http://blogs.yahoo.co.jp/kqsmr859/archive/2009/11/05 鈴木氏の文章を読む限り、東

    2009-11-07 - 研究メモ [社会][財政]東洋経済10/31号:年金特集をめぐって+金融政策と民意(おまけ) 東洋経済10/31号
  • 大澤真幸が京大を辞職 - 研究メモ

    頼んでいた荷物を送ってもらったついでに、気になっていた2冊も送ってもらい、さっそく斜め読み。 脱貧困経済学-日はまだ変えられる 作者: 飯田泰之,雨宮処凛出版社/メーカー: 自由国民社発売日: 2009/08/21メディア: 単行購入: 36人 クリック: 532回この商品を含むブログ (68件) を見る税を直す 作者: 立岩真也,村上慎司,橋口昌治出版社/メーカー: 青土社発売日: 2009/08/24メディア: 単行購入: 2人 クリック: 27回この商品を含むブログ (15件) を見る 前者は、経済学者の飯田氏と運動家・作家の雨宮氏の対談。飯田氏は、前作『経済成長って何で必要なんだろう?」に引き続き、経済成長の必要性、金融政策の重要性を説きつつ、所得税の累進性強化やベーシックインカムの導入可能性について語っている。所得課税や資産課税は強化すべき+消費税・法人税は理想論として

    大澤真幸が京大を辞職 - 研究メモ
  • メモ:「小さな政府」、「大きな政府」、「社会保障の負担/給付」に関する国民意識 - 研究メモ ver.2

    小さな政府と社会保障の両立を求める変な国民(すなふきんの雑感日記) http://d.hatena.ne.jp/sunafukin99/20090908/1252362873 このテーマは少しくらい前から日経済学者や社学者の実証研究の対象ともなっているテーマでもある。 個人的には、国民というよりも政治レベルor論壇レベルでは「小さな政府」という言葉が下記で述べたようにいろいろな意味で使われていることが、議論がわかりにくくなっている一因だと思う。 一方で、「小さな政府」は何を意味するのか。この言葉は様々な解釈が可能であり、行政効率化(by財政・行政学者)、規制緩和(by経済学者)、地方分権(by財政・行政学者)、措置から契約へ(by厚労省・社会福祉学者)、当事者主権(by障害者団体)、分配する最小国家(by立岩真也)などは全て「小さな政府」と解釈可能である。(*この文章では最も一般的な「

    メモ:「小さな政府」、「大きな政府」、「社会保障の負担/給付」に関する国民意識 - 研究メモ ver.2
  • 「教育財政の社会学」あるいは「教育の財政社会学」ついでに「教育財政の経済学」 - 研究メモ ver.2

    教育と平等 大衆教育社会はいかに生成したか (中公新書) [ 苅谷剛彦 ] ジャンル: ・雑誌・コミック > 文庫・新書 > 新書 > その他ショップ: 楽天ブックス価格: 907円 1.「教育財政の社会学」あるいは「教育の財政社会学」 二年前に、それこそ生煮えの内容をいろいろメモっていて、そこで2004年の教育費の一般財源化問題(義務教育費国庫負担金の税源移譲問題)を取り上げた。 地方分権とナショナルミニマムメモ http://d.hatena.ne.jp/dojin/20070506 書は、この当事者の一方(教育費の一般財源化反対派)による教育財政の社会学の研究書である。そして書は、皮肉なことに、私見では、一般財源化賛成派である神野直彦氏が提唱する「財政社会学」に、教育分野で最も接近しているかもしれないと思えるほど、戦後日教育財政およびそれに影響を与えた社会・経済状況やイデオ