覚醒剤の密輸事件の裁判員裁判で無罪判決が相次いでいることを受けて、最高検察庁は、裁判員に検察の主張を理解してもらうための新たな立証について、本格的な検討を始めました。 覚醒剤の密輸を巡る裁判員裁判では、検察が、成田空港からスーツケースに隠した覚醒剤を密輸しようとした罪で起訴したイギリス人が、去年6月、無罪になりました。 最高検によりますと、これまでに無罪判決を受けたのは7人に上り、このうち2人は、プロの裁判官だけで行う2審で逆に有罪判決が出されています。 覚醒剤の密輸事件では、被告が「荷物を託されたが、中に覚醒剤が入っていたとは知らなかった」と主張することも多く、裁判員が判断するのは難しいという指摘があります。 こうした実情を受けて、最高検は24日、国際空港がある東京や千葉などの担当検事が参加して初めての会合を開き、検察の主張を裁判員に理解してもらうための新たな立証について本格的な検討を始