いまベルリンで、さっき飛び込んできたニュースを見て、今週のテーマを変えることにしました。「ノーベル賞」です。 2008年南部陽一郎先生(米シカゴ大学名誉教授)がノーベル賞を受賞された時、当時日経ビジネスオンラインに書いていた「常識の源流探訪」でノーベル賞の個別業績について集中的に連載し、授賞式前に新書を1冊出す、なんてことをしたところ、ここ数年毎年ノーベル賞の季節というとメディアから私の携帯に連絡が来るようになってしまいました。 正直私としてはあまり嬉しい依頼ではなく、今年は在欧なこともあり、これが来ずにせいせいした、くらいに思っていたのですが、10月6日、先陣を切って発表された「医学生理学賞」を見て気が変わりました。 この業績の持つ意味に端を発して、いくつかお話ししたいと思います。まだ発表があって1時間経っていませんが、こういう仕事が評価されるという素晴らしい例と思うのに加え、受賞したノ