私の中学時代は、1980~1982年。モロに80年代前半とかぶってしまっているのである。 今まで、いろんな80年代論が出てきたが、たとえば別冊宝島「80年代の正体!」において、「はっきり言って、スカだった!」というキャッチコピーがあったが、そんなことが言えるのは、80年代にすでに大人になっていた証拠だろう。 このコピーについてもう少し解説しておくと、 「スカではない時代」というのがいったい何なのかというと、やはり「政治や経済について若者がまじめに考え、ときには政府に対して声をあげる時代」ということだったのではないだろうか。 その1 逆に言えば、それは「ポップではない時代」であり、「反・オタクの時代」と言ってもいい。想像の上に想像を重ねるが、80年代終わりから90年代初頭の「宝島」周辺には、「オタクはおれたちが鍛えてやればいっぱしのインテリになれるのに、むずかしい本を読まずにアニメなんか観て