五代ゆう先生によるダークファンタジー『パラケルススの娘』、今更ながら読了です。刊行されたのは2005年、なんと10年前の作品です。なんでぼくはこんな面白い作品を読まずにこの歳まで過ごしてしまったのか……と過去を嘆いていも仕方ありません。では感想を。 PLOT 跡部遼太郎は路頭に迷っていた。純粋な使命感から荒ぶる霊(ミタマ)の鎮めを担う退魔の一族・跡部家の跡取り息子でありながら、才覚に恵まれず親族たちから疎まれ、遂には現当主である祖母・跡部たか女から日本からイギリスへと実質的な追放処分を受けた無力な少年ーー。 唯一自分を慕う、かわいい妹を日本に残し、ひとりイギリスのロンドンへ旅立つが、到着して間もなく悪童に全財産と預け先の住所・紹介状を詰めたトランクを盗難される。頼る相手もなく、身を寄せる先もなく、異国の空の下で即日浮浪者となる無力な少年ーー。 茫然自失の彼の目の前に、一匹の異形の猿が現れる
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