アルコールで失敗した経験のある人は多いだろう。居酒屋で騒いで追い出された、気が付いたら道路の真ん中で寝ていた――そんな酔っぱらいの暴走に鉄道各社も悩んでいるようだ。 日本民営鉄道協会(協会)などの調査によると、鉄道21社(大手民鉄16社、JR3社、東京都交通局、大阪府交通局)で2007年度に発生した暴力行為の数は748件と、過去最高に達していることが分かった。記録を取り始めた2004年は554件だったが、この3年で35%の増加。JR東日本では「鉄道事情の変化というよりは、社会情勢の変化が関係しているのではないか」と分析している。 協会によると、「終電後に駅で寝ている人に声をかけたら殴られた」、「お客さん同士のケンカを仲裁しようとしたら巻き込まれた」、「禁煙エリアでの喫煙を注意したら暴力を振るわれた」といった暴力行為が多い。 暴力行為をした加害者の年代をみると、30代が22.0%、60代以上