先の記事では、インパール作戦の決定において日本のトップが情報を軽視していたことを示すエピソードを紹介しました。 インパール情報戦〜その時、日米首脳を決断させたもの〜 - そっと×× 下から上がってくる情報に耳を貸さないトップの存在は、味方泣かせです。しかし皮肉なことに、それは同時に敵の情報機関泣かせでもありました。 と言うのは、そのような相手には欺瞞工作が役に立たないからです。すなわち、敵の情報機関が欺瞞工作として一生懸命にニセの情報を流します。そして、この謀略に見事に釣られた相手の諜報機関が「貴重な情報」として「ニセ情報」を上層部に報告したとします。ところが、トップがもともと現場から上がってくる情報に見向きもしない場合、「ニセ情報」は戦略決定には全く影響を与えることができないからです。 実際、太平洋戦争で東南アジア方面で対日情報戦を行っていた英国情報機関の報告に、情報を軽視する日本の戦争
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